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ダンバインHD化に伴う富野監督×市川紗椰さん特別対談番組、一部文字起こし [富野関係]

 9月2日にアニマックスで放送された、富野監督と市川紗椰さんの対談特別番組の、前半文字起こしです。

 対談ちょっと・本編映像タップリの番組かなと思っていたのですが、予測は外れて対談タップリの内容でした。

 ですので、はじめは全部文字起こしする気もあったのですが、疲れてしまいました。前半パートだけで2時間以上かかったから…誰に頼まれたわけでもないのに、もう嫌だ…

 興味のある方は、アニマックスに加入するのが良いかと。5日(月曜)からは、アニマックスオンデマンドでこの対談の「完全版」が配信されるし(今回の文字起こし部分だけでも、おそらくカットされて話が完全に繋がらないところがある)。

 アンテナ買って、場合によっては隙間ケーブル買って、自分で取り付けるんだ!



 さて、では前半部分の文字起こしです。中見出しは、実際に画面テロップに出たものです。

 すみません、疲れたので読み直していません。誤字脱字は勘弁してください。あと、よく市川さんの「うーん」って言葉を書いているけれども、コレは別に不満や異議のある言葉ではなくて相槌です。
 


市川「皆さんこんばんは。市川紗椰です。そして富野さんよろしくお願いします、はじめまして」

富野「こんばんは」

市川「今日は本当お忙しい中ありがとうございます」

富野「いえいえ、あの」

市川「はい」

富野「うん、今日市川さんに会えるんでとてもあのー、嬉しがって来ました。富野由悠季と申します」

市川「いえいえ。そんな恐縮です。そんなお気遣いいただきなく」

聖戦士ダンバインHDリマスター化


市川「先程あの、HDリマスターをご覧いただだいて、率直の感想からお聞きしてもいいですか」

富野「いえ、あのー…現場の人間はああいうもの見るのとても嫌です。してえーと、昔の16ミリの映写の性能」

市川「うんうん」

富野「と、今の性能が違うわけだから、」

市川「はい、ええ」

富野「あのー俗に言うデジタル技術も使われている部分があって、映写自体が」

市川「うんうん」

富野「フィルムの画像を言ってしまえば」

市川「はい」

富野「良くしちゃっている部分があると」

市川「うーんうん」

富野「汚い部分とか手抜きの部分がいっぱい見えてくるようになるので」

市川「ええ」

富野「もっとボケた画像でなければ困るんだよっていうのがホントのところ」

市川「あ、ちょっと粗っぽい感じを残した方がいいということ…」

富野「ところがそれがね、うかつなことが言えなくて、粗っぽく残すとどうなるかって言うと、ただ荒れるだけっていう問題があって」

市川「うんうん」

富野「むしろクリアに見せる方が今のデジタルっていうのが得意かもしれないという部分もあるし」

市川「はい」

富野「それからやはりその、画面の解像度によってなんて言うのかなァ…ボケてる部分が曖昧になっていいということもあるし、それからあのー、一生懸命考えてみなくちゃいけないという部分で、実を言うと視聴者の想像力を言ってしまえば刺激している部分があったりするんで」

市川「そうですよね」

富野「いいのが」

市川「はい」

富野「ここまで綺麗に見せられちゃうと、そのやっぱりあの、手直しをしたいところしか見えてこなくなるっていうのが」

市川「ほおー」

富野「ぼくなんかつまり作っている立場ですから」

市川「はいはい」

富野「だけど逆に言うと、今度は良いところもあって」

市川「うん勿論はい」

富野「あ、やはり当時のアニメーターとか当時の背景マンっていうのはこういうところでこういうふうに頑張ってっていうのが」

市川「うーん」

富野「も、やっぱり掘り起こして見えている部分があるから、どっちを取るかなという話ですね」


市川紗椰が語るダンバインの魅力


富野「教えてほしいんです」

市川「はい」

富野「どういうきっかけで」

市川「きっかけで」

富野「で、知るようになったのんですか」

市川「もともとですか?」

富野「うん」

市川「あのー私小学校中学校アメリカに住んでいたんですけれども、あのー、リアルタイムでガンダムウィングの放送が始まったんですよ。英語版で。それを見て、すごくハマって」

富野「うん」

市川「そこからもう、あらゆるロボものをもう漁るように見るようになって」

富野「だけど、アメリカに見る、どうやって見るんですか」

市川「あのー、まあ、日本に毎年」

富野「ああそうか」

市川「来ているのでその時に色々探して。その中の1つだったんですけど。結構自分の中でインパクトが大きくて。ダンバインが」

富野「ダンバインと出会ったのっていつくらいの時なわけ」

市川「えー中学の…1年とか2年くらい…」

富野「1年…でしょ。そうするとその頃の、女の子が」

市川「はい」

富野「ダンバインみたいな、っていうのでは」

市川「はい」

富野「どういう部分がなんて言うのかな、惹かれたっていうか好きになったっていうか、えっと思った?」

市川「あの、やっぱりその、最初、まあいろんなロボットものを見てた中でやっぱり異色じゃないですか」

富野「うん。はい」

市川「で、あの最初にまああの、その現代から異世界に」

富野「はい」

市川「行くっていうところがまず」

富野「うん」

市川「もう簡単にそのまま」

富野「うんうん勿論」

市川「つられて巻き込まれるんですけど、で、そのずっとあの…割と一番ハマったところが、そのー現実世界に地上に戻るところがものすごく自分の中で引っかかって…。あのずっと……なんだろ、一番異世界にいるのに見た作品の中で一番リアルに感じたんですよ。リアリティーが。悲惨さだったりとか、その1回その世界からリアルに行くからこそ結構グっときたのがあるんですよね。
こういうものって、あるかもしれないと思えるところが、結構好きでした。うん…中学生にとっては」

富野「いや、今それ、ふと思ったのはアメリカの文化圏?」

市川「うんうん」

富野「日本?」

市川「はい」

富野「日本という文化圏というのは、日本を地上だとしたらアメリカの方が」

市川「はい」

富野「バイストン・ウェルでしょ」

市川「ああ…まあ世界観としては。近いかもしれないですけど」

富野「文化圏の違い?」

市川「はい」

富野「が持ってる感覚論から出てくる言葉だな、っていうのは」

市川「ああ…」

富野「ちょっとあの感じましたし、国内しか知らなくってダンバインを見ていた子と、明らかに違う何か」

市川「ああでも」

富野「あったんだろうな」

市川「そこはもう1つの点が、あのー結構まあ、勿論アメリカとか西洋ファンタジーのものってやっぱりありふれてて」

富野「あああります」

市川「ダンバインもその中の1つなんですけど、聖戦士ってまあholy warriorですよね。そういう宗教観がどういうところにあるんだろうとか、そういう風に見ていたりとか、してたのも、あのー。でも意外と、あるようでないようなっていうところが割と私も面白かったんですけれどね」

富野「はいはい」

市川「どこらへん。そういうのって何かあったりするんですか…聖戦士っていういまだにちょっと気になるんですけど」

富野「日本人、つまりぼくはなんだかんだ言っててもやっぱり仏教圏の人間なんだと思っていた時に、仏教圏の人間から考えた時の聖戦士論っていうのは無い、無いに近いんですよ」

市川「はい」

富野「そして、じゃあその西洋ファンタジーでは聖戦士って考えた時になんなんだろうかなあって言った時に、ハリーポッターの世界…ああロード・オブ・リング(ママ)あたりなんですけども」

市川「はい」

富野「以後のところであれだけ聞こえてくれば」

市川「ああ…」

富野「少しは考えるんだけれども、じゃあそこでの聖戦士論っていうのをうかつに触ると、どこに行くかっていうと、結局まさにロード・オブ・リングのあそこにいっちゃって」

市川「はい」

富野「アーサー王は出てこないまでも、アーサー王に願掛け(感化? 聞き取れず)していった時に何が起こるかっていうと結局キリストの文化圏に対してズッって行くわけね」

市川「そうですね」

富野「それだけは絶対にしない」

市川「うんうん」

富野「その、holyとかなんなんだっていった時に、…ダンバインをやっている時に、この問題だけはあの意識してたから」

市川「ああ」

富野「考えるのをやめたのね」

市川「うんうんうん」

富野「だからその部分を突き進むっていう気はなかったし、あともう1つ。今度はあの…ぼくの年代の仏教徒ではないんだけども、仏教文化に浸っていた人間からうかつにその部分を触ってその、西洋ファンタジーに対して」

市川「うーん」

富野「失礼があっちゃいけないとも思ったので」

市川「ああ」

富野「触わらなかったっていう意識はあります」

市川「うーん」

富野「っていうのは、勉強もしてなくって」

市川「はい」

富野「そこには触るなっていう」

市川「うんうんうん」

富野「部分が、ホントにあったからです」

市川「はい」

富野「さらにだから、この歳になって最近ちょっとそういうことを知るようになってくると、やっぱりうかつに触ってなくて良かったなって。歯が立たない」

市川「勝手な中学生としては割とその、例えばそのショウが、ま、バイク」

富野「はい」

市川「とかで、それはもしかしたら死んだとして、死後の世界でっていうふうに見てた中で1回リアルに行くので、それで全部崩れたのが良かったんですよね。自分の中で。なんか割とそういう目で見れるんだけどそうじゃないってなると結局バイストン・ウェルって夢の世界ってところに戻って」

富野「はい」

市川「で、その夢の世界って誰もが持ってて『あるかも』っていうところが、割と刺さりました」

富野「不承不承やっている部分があったわけ」

市川「はい」

富野「で、不承不承やったから、部分があったんで、今市川さんが言ってくれた部分?」

市川「うんうん」

富野「そこまでは吹っ切れなかったのね」

市川「ああ、ああ、ああ」

富野「だからなんとなく、後半ああいう形になったんですよっていうのはやっぱり作業論の中でなんとなくやっただけのことである」

市川「うんうん。ネタ的に」

富野「あればあるほど、あのー聖戦士ってなんなの、地上にいた人が聖戦士、バイストン・ウェルにいた聖戦士ってなんなのっていうふうなちょっと曖昧なんですよねって。そりゃ曖昧だよって。作り手が何も考えてないんだからっていう」

市川「ああ、ああ」

富野「いう、言い方もしますし、しておきますし。それからあの今言った通り、じゃあこれから作り直せるかって言った時に、やはり、改めて」

市川「うん」

富野「今のキリスト文化圏の持っている問題ってのが分かってくると、そう簡単には触れない」

市川「でもやっぱり色んな要素があって、そういう例えば、しかもメタ的な作業所をそうしなきゃという制限があったからと、もともとのやっぱり富野さんの意思とかそれは全部合わせって出来たからこそ、たぶん私みたいな人が勝手に色んな考えが入れられるんですよね」

富野「うん、あのー、あの、勿論そうだと思います。だから」

市川「余地ができるというか」

富野「地上界と、バイストン・ウェルっていう、うーん、ホント海と陸の間にある」

市川「うんうん、はい」

富野「ええ、うまい設定だよねと(笑)」

市川「うんうん(笑)」

富野「思っていると、やっぱりその部分だけ、以上のことはしないようにするっていうことで、言ってしまえば、ダンバインやっている頃ならロード・オブ・ザ・リングっていう日本語がなくて、」

市川「はい。うんうん」

富野「日本語がなくて、指輪物語なんていう」

市川「指輪物語。はい」

富野「指輪物語をそのまま持ってくるようなことはとにかく、とにかく排除する」

市川「はい。あ、でもやっぱりそういう、作る、あのバイストン・ウェルの世界観を作られる時にやっぱり意識とかあったんですか」

富野「それはもう、うかつに読むと」

市川「うん」

富野「コピーが始まる」

市川「うんうん」

富野「だから、それはもう」

市川「あ、はい」

富野「それはね、かなり必死です」

市川「うんうん」

富野「だけれども、実を言うと、こちらの方が本物なんだから、読めばいただけるものがあるんだろうなと思う」

市川「うーん」

富野「ホントに思うんです」

市川「はい」

富野「けども作り始めたらそれは絶対にしません」


 以上です。

 ※関連記事 市川紗椰さんがTV番組で「ラストが衝撃せつな過ぎるアニメ」として『ザンボット3』と『イデオン』を紹介

 ※追加。
 こちらのブログさんが、全て文字起こしなさいました。ぼくのように泣き言も書かず、熱意のある方は違いますね。

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「吉田豪さんが安彦さんにインタビュー」「富野×市川さん対談のためにアニマックスと契約したけれど、さて他に何を見よう?」 [富野関係]

 どうも。毎度のお運びありがとうございます。

 先日TLを見ていたら、ラジオ「たまむすび」で安彦さんが取り上げられたことを知りました。

 「スペシャルウィークでもないのに、安彦さんゲストで来たの?」と思って調べてみたら、プロインタビュアー吉田豪さんが出演するコーナー「その筋の話」で・安彦さんにインタビューした時の話がテーマだったのです。

 「その筋の話」は、公式HPによると


有名無名を問わず、何かのジャンルに特化した人をゲストに招いて“その筋の話”をきいていく、ゲストコーナー


 で、吉田さんは月1回出演しています。

 毎回、誰かを取材した時の話をするのですが、吉田さんは『キャラクターランド Vol.8』で安彦さんにインタビューしたんですね。
キャラクターランド Vol.8: HYPER HOBBY presents (HYPER MOOK)
 吉田さんは以前、同誌で富野へのインタビューもしていて、このブログで紹介した時には最後にぼく


吉田豪さんのインタビュー時の裏話を聞く・読むのが好きなので、富野話も「TOKYOBREAKING NEWS」か「たまむすび」で、期待してますぜ。


 と書いたけれど、確かこの時ホントに「たまむすび」の「その筋の話」で富野の話もしたんじゃなかったかなあ(まだ小林さんの頃…)。

 今回の「その筋の話」でも、安彦さんの西崎さんとの思い出など、面白い話がありました。元気になるクスリをスタッフに配っていたとか。わはははは。どんなクスリだったのか。

 富野との話もあって。
 興味深かったのは、『Z』で富野が安彦さんとのチャンネルを絶った、そこで安彦さんの怒りが富野ではなく・神輿を担いだアニメ誌に向かうのが興味深かったですね。

 あ、そっちに行くんだって、って言うね。

 この回は、Podcast…じゃなかった、会員登録すれば「TBSラジオCLOUD」で8月12日まで聞けます。


 さて、もう1つ話題。

 このブログを読んでくださっている大半の方はご存知でしょう。
 アニマックスでは9月、特別番組「緊急ニュース!富野由悠季と市川紗椰『聖戦士ダンバイン』HD化計画を語る 」が放送されるわけですが。

 市川さんと言えば、「土曜プレミアム・有名人が初めて話します! とっておきランキング~ここでしか聞けない話」というTV番組で、「ラストが衝撃せつな過ぎるアニメ」として『ザンボット3』『School Days』『イデオン』を紹介し、自宅にはダンバインのフィギュアを飾っているタレントさんですが。

 まあ帰国子女で美女でインテリだったら、富野もニコニコで話が弾んだでしょう。

 ぼくのイメージする富野は美女にもインテリにも弱いのでね。あ、市川さんがインテリゲンチャかどうかなんて、面倒くさい話は結構です。ニュース番組を担当しているんだからインテリに決まっている!

 この対談がネットニュースになった時の「海外に住んでいたからこその視点で、そういう風に説明してくれた人は初めて。本当にありがとう」っていう富野のコメントだけでね。
 ああ、って。ぼくの中ではちょっと微妙なニュアンスだけれど。長年のファンには冷たいけれど、美女には優しい的な。ふふふ。

 現在ぼくはアニマックスとは契約していないのですが、ラッキーなことにスカパーから・オマエに特典として来月好きなチャンネルを無料で見せてやるよとの旨のメールが来たので、これ幸いとばかりにアニマックスを選択しました。

 正直なところ、今まで何回か特定の番組(ほぼガンダム関連)目当てにアニマックスと契約したことあるのですが、その目当ての番組以外に食指が動くコンテンツが無くて、結局すぐ解約するんですよね…

 富野×市川さん対談の番組と、HD化の効果を見たいからダンバインはちょろっと見るとして。
 あとは何か興味が引かれる作品が放送されるのだろうか?

 公式HPには9月放送の新作が載っていて。

上記2作以外には
『逆転裁判』
『ギルティクラウン』
『サイボーグ009VSデビルマン』
庵野版『キューティーハニー』
『RE:キューティーハニー』
深キョン版『ヤッターマン』
『学戦都市アスタリスク』
『アルスラーン戦記』
『血界戦線』
『名探偵ホームズ』
『続 夏目友人帳』
『シドニアの騎士』
などなど。

 『名探偵ホームズ』は好きだけれど数年前に全話見返したし、ドレとは言わないけれど数話で挫折した作品もあるし…

 最近富野を連想してしまうあの方の作品は1話目で挫折、アレはジャンルとしてはミステリーなんだろうけれど頭が悪すぎて1事件で終了…

 あっ、『サイボーグ009VSデビルマン』は見よう。
 「どうして70年代の匂いがするものをこのご時世に?」と思ったまま未見だった。
 
 そのくらいかな…HDに録画したまま放置している番組が十数時間分溜まっているし。

 しかし市川さんとの対談は何分番組なんだろう?

 作品紹介やHD化を説明するパートもあるだろうから、30分は欲しいな。

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Gレコのキャラは自由に動く。 [富野関係]

キャラクターの行動を規制する要因


 先日、HIGHLAND VIEWさんの「機械仕掛けの王に仕える、命ある暴力装置<ゲームにおける暴力コントロールのアイデアメモ>」という記事を読んで、アニメのキャラクターを縛る様々な要因について考えを巡らせました。

 記事では「プレイヤーが主人の命令で動くゲーム」について書かれていましたが、私の思いは例えば映画やアニメではその「主人」が人物ではなく、様々な世界設定や心情として存在するだろうと脱線していったのです。




 先日このようにツイートしましたが、例えば史実でも明保野亭事件などを知ると、「どうして任務を遂行しただけで腹を詰めねばならんのだ…」と理解しかねてしまいます。
 ここでは、当時の政治状況などが人間の動きを規制して、ドラマ(史実に「ドラマ」というのが適しているか分からないけれど)が生まれるわけです。

 史実でもあり、物語としても消費されている忠臣蔵なども、様々な要因が人物を規制します。

 では富野ガンダムシリーズにおける、「行動を規制するもの」を考えてみましょう。

 例えばミハルは、自分を縛る「スパイ」という枠を超え始めたところが、後の悲劇をさらに強烈に彩るわけです。


そんなに惚れたなら、一緒に行動しちゃえばいいのに


 さて一番の例はアムロとララァです。

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 アムロとララァはあれだけ惹かれあっているなら、一緒になってしまえば良いのにと思うわけですが、勿論それではドラマになりません。
 ララァがアムロと一緒になれない理由は「シャアへの恩・愛情」「ジオン軍に属している」、こんな感じでしょうか。

 他に何もないですよね。これがフォウになると、「記憶を取り戻したい」となります。
 フォウはオーガスタ研を嫌っていたくらいの印象がありますから、まあ実はフォウの行動を規制する「主人」は「記憶」しかないと思うんですよ。

 それであのドラマを作っちゃうわけですから、かなりの力業です。

 ここで注目すべき点は、「じゃあアムロやカミーユが、女に寄り添えばいいんじゃないの?」と疑問が沸くわけです。

 どうだろ。

 アムロは「WBクルーとの絆」「シャアに勝ちたい」「連邦軍に属している」。アムロを規制している要因は…こんなもの?

 カミーユに至っては…なりゆきで、ジェリドを殴ったとか。その後もエゥーゴにいた理由って、まあシロッコやハマーンが登場してからは義憤みたいなものも理由になりえるけれど、そんなに明確ではないよな。

 他になんかあったっけ。
 実は主人公の方が、惚れた相手のために鞍替えできそうな感じがしますが、彼らはそれをしないわけです。

 まあ戦争なんで、「一人の突出した戦力が戦局を左右する」なんてのは自惚れで(戦争は数だよ兄貴!)、彼らは身一つで敵に寝返っても良いわけです。

 なにせ異世界では西部のイモにキツイ一言いわれて、最新鋭機と共に鞍替えした聖戦士もいるくらいですからね。
 ところが彼らはそれをしない。特にアムロ。彼はそれこそララァに「なぜあなたはこうも戦えるの? あなたには守るべき人も守るべきものもないというのに」と喝破されているように、戦う確固たる理由がないのでね。

 富野ガンダムでは、色々な縛りから逃げ切れないキャラクターが描かれているわけです。それは例えば、表向きは好きな男のもとへ走ったレコアさんにしても同様です。
 そこで悲劇が生まれます。

 で、案外自由に動けるはずの主人公は、しかし彼女達の傍に行こう(敵陣営に寝返ろう)とはしません。

 もし、アムロがもっと早くララァと出会っていたら、WBをガンダムもろとも脱走した時にジオン軍に寝返っていたかもしれませんね。ララァといっしょにいるために。そしてシャアと三角関係ラブコメ。「出会うのが遅すぎたのよ…」

 ところで富野作品でも、ガンダム以外では自分の感情の赴くままに、なにも縛られることなく行動するキャラクターはいます。

 その筆頭は、『エルガイム』のギャブレット・ギャブレーだと思うのですが。
 (後半の)彼が魅力的に見えるのは、ポセイダル軍も立身出世ももはや関係なく、行動基準が「クワサンのため」と一貫しているからです。

 そして、ついには富野ガンダムでも。
 縛りがなく行動するキャラ達が作品世界の中でポンポン自由に跳ねていたのが、『Gレコ』だったわけです。

『Gレコ』は新しい富野ガンダムキャラを提示した


 この記事を書く前、頭の中でここまでの内容をぼんやりと考えていた時に、真っ先に思い浮かんだGレコのキャラはリンゴくんのことでした。

 アイツ、捕虜になった先で女に惚れて、そのまま積極的に(ラライヤを守るため)戦闘に参加しおって…




 こんな呟きをした後で、改めて考えてみると、あ・リンゴだけじゃねえや。

 そもそも主人公が海賊女に一目惚れして(髪の匂いハアハア)、クラスメートも母親の立場も考えずに、キャピタル・ガードをぶっちぎったんだった。

 もともと、事前知識を意図的に入れていなかった私だけでしょうか。
 Gレコ1話目を見終えた時に、「このままアイーダは海賊からキャピタル側に寝返るだろう」と思っていたのは。今までの富野ガンダムのパターンなら、そうなっていたはずです。

 カツもサラを追いかけてティターンズに寝返ることはしなかったし、あの女! あの女!
 ハサウェイはクェスを取り戻そうとしたけれど、ネオ・ジオンに入隊してまでクェスを守ろうとはしなかった。

 ところがベルリくんは、アイーダにくっついてそのまま海賊の仲間になってしまった。もっとも本人は当初、戻る気があったみたいだけれど…

 そしてベルだけじゃない。ノレドも当たり前のようにベルにくっ付いて動くし、マニィはキャピタル→海賊→キャピタルとUターン就職ですよ。いや、就職じゃないけれど。親友より愛しい男。

 ケルベスもいつの間にかシレっと海賊側にいる。 

 ジット団だって「ビーナス・グロゥブ」全体の意思は無視してレコンギスタ始めるし、戦いが終ったら命のやりとりしたはずのメガファウナの一行と仲良く旅に出ているし・クンちゃん妊娠しているし、オマエラ自由だな! 色んなものに縛られて意中の相手といっしょになれず・悲劇にもてあそばれて死んでいった富野キャラ達に謝れ!

 と、まあそれは冗談だが、彼らは戦時にも関わらず「自分の意思」で動く。これは戦いを描いたドラマにおいて、非常に特殊なことだと思います。

 そしてその描写の原因は、例えば「この時代ではそういう行動が自然なのだ」「現在の軍隊とは性格が違うのだろう」などと考えるより、ぼくは「こう描きたかったのだろう、もう運命でも規範でもそれこそ主人(上司)でもなんでもいい、それらに嫌々従って死ぬキャラクターとは別な物語を見せたかったのだろう」と推察するのが好みです。

 実はそこが、今までのパターンではないので視聴者の感情移入を損ねている要因な気もしますが、でも余りあるGレコ特有の魅力となっています。

 軍や人とのしがらみなんか関係なく、自分達で行動を選択する。そして邁進する。

 そのキャラクター達を精一杯追いかけているのが、Gレコです。鷹は自由に。

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Gレコ・実践血縁批判(アイーダとベルリは姉弟じゃない説) [富野関係]

 どうも。久しぶりです。

 今回の記事は、前々回の「Gレコ・純粋恋愛批判」とシリーズみたいなところあるので・あやふやな言い方だけれど、未読の方は是非読んでいただけると嬉しいです。

 今回もタイトルはシャレ? なんで、あまり深く考えないでください。あと1つは何批判にしよう? タイトルだけ真似て読んだこともねーのに。

 さて、Gレコにおいてアイーダとベルリは姉弟ということになっていますが、ぼくは全話を見た上で「ひょっとして姉弟ではないのでは?」と思っています。いました。どっち?

 ツイッターで呟いたところ、僅かながら同意してくれる方もいたので心強くもなりました。

 そこで何故ぼくがアイーダとベルリは姉弟ではないと思うのか、その要因を列挙し、さらにはその反駁も(つまりは姉弟である、という論拠)も自分で挙げていきます。
 面倒なことするな、我ながら…

 まず正直に告白しておくと、「Gレコ・純粋恋愛批判」でも書いたのですが、ぼくはもともと放送前に情報が小出しにされていた段階から、「この2人は始めは姉弟だと互いに認識しているけれども、やがて恋愛感情が生まれて、そして血縁関係があるのか・ないのか悩んだりしてドラマが生まれるのだろう」と考えていました。

 さて実際に放送が始まって、ぼくが「やっぱり姉弟じゃないな!」と思った回は、他ならぬ姉弟であることが判明した第16話「ベルリの戦争」の時です。

 この時、写真が3枚出てきます。1つは「1枚だけ残されていた」とミラジが説明し、ロルッカが差し出す写真。あと2枚は、アイーダが古い記憶を呼び覚まして見付ける写真です。

 見てください。

写真1
写真1.jpg
写真2
写真2.jpg

 1枚目の写真はレイハントン夫妻が写っています。髪の色が同じで面影もあり、母親とアイーダが実の親子であることは明白です。

 問題は重なっている2、3枚目の写真。
 上の写真は家族の写真ですが、子どもはアイーダしか写っていません。下の写真は全体が見えないので分かりませんが、構図をみるとアイーダだけが写っているように推測できます。

 なぜベルリが写った写真がないのでしょう?
 この疑問は物語内で考えるのではなく、制作陣の立場になって考えたいのです。

 「家族の写真」を登場させるなら、ベルリを含めた4人の肖像で良いはずです。わざわざ3人であることには、意味があるのでは…

 またアイーダはこの写真を見つけたことからも分かるように、生家に覚えがあるのですが、ベルリは全く記憶がありません。
 子ども用のベッドを見て、「あれ、僕が使っていたんですか?」と言っているくらいです(ロルッカがあそこから落ちていた、と答えている)。

 この回の後、2人は姉弟であることを受け入れて話が進む訳ですが、もう1つ、やはり血縁関係に疑義がでてくる回が終盤にあります。

 それが第23話「ニュータイプの音」で、アイーダやベルリ達と、グシオンが対面する場面。

 その時、グシオンは下記のように独りごちます(こちらのサイトを参考にさせていただきました)。

「ニューアークの育児園にいたアイーダの履歴は…」
「なぜ姉弟だと信じているのだ? アイーダは」

 つまり、少なくともグシオンは姉弟ではない、と思っているのです。

 この後は2人の関係を揺るがすような提示はなく、姉弟のままで話は進み、終ります。

 では整理して、ぼくが「姉弟ではない」と思う理由と、考え得るそれへの反論を挙げましょう。

 1、レイハントン家の写真に、ベルリが写っていない。
 反論・ベルリが生まれる前の写真で、ベルリが写っている写真は全て失われているのではないか?
 再反論・先に書いたように、問題は「なぜスタッフがベルリを含めた写真にしなかったのか」にある。そこには意図があるはず。

 さらに考えられる反論は「ベルリが生まれてすぐ、集合写真を撮る間も無いくらいの時にレイハントン家に危機が訪れたことを暗示するためにベルリが写っていない」くらいでしょうか。


 2、グシオンが「なぜ姉弟だと信じているのだ? アイーダは」と言った。
 反論・グシオンはレイハントン家の事を知らないだけ。身元を隠して地球に亡命したのだから、グシオンが知らないのは当然。

 実はこの反論、yahoo知恵袋で「アイーダとベルリは姉弟じゃないんですか?」と質問している人がいて、それへの答えに書かれているのものです。
 回答者は2人いて、その内の1人はノレドのことを「レノド」って再三書いているので、まあアレなんですが…

 勿論、このアンサーは成り立ちます。育児園の経歴は当然偽装だから、グシオンは知らないのだと。

 ロルッカは、子ども2人をクンパ(ピアニ・カルータ)が捨て子として処理したなどと気軽に言っていますが、当然クンパは運を天に任せたわけではなく、身元を隠しつつ一方はアメリア軍最高責任者、もう一方はキャピタル・タワー運行長官というハイソサエティの家庭に行くよう手筈したと推測できます。

 ぼくは読んでないけれど、wikiのグシオンの項目を見ると、プロデューサーがこのような旨を言っているようだし。

 まあぼくは身元を隠して預けるより、クンパが信頼できる養子先としてグシオン家とゼナム家を選び、由緒ある身分を打ち明けて託した方が子どもの安全性は高まる・とすんなり得心できるんだけれども。

 例のグシオンのセリフも、

 (アイーダはどこで自分の出生を調べたのだろう?)
 「ニューアークの育児園にいたアイーダの履歴は…(本当のことは書いていないはずだ)」

 と解釈もできちゃうんだよね。

 3、ロルッカの話によればベルリも乳児の時にはこの館で暮らしており、そしてアイーダは「写真の保管場所」を覚えているくらいの年齢まで暮らしていた。つまり2人はいっしょに暮らしていたはずなのに、アイーダは弟の存在すら知らない様子だった。

 これは…考えようによっては、制作時の単純なミスって気もするけれど。

  
 では逆に、姉弟であると思われる理由は。

 1、そもそも初期設定では双子だったんだよ? その後、姉弟の設定になったんだから。
 反論・答えは出来得る限り、本編のアニメの中から得るべきでは?

 2、Gセルフを扱えるのが証拠。例のペンダントもある。
 反論・ラライヤもGセルフを扱えるんだけれど…。あとペンダントは幼少の頃に受け取ったんだろうね。「2人が幼少の頃に一時期、一緒にいたかもしれない可能性」は否定しません。むしろ有り得る。
 ※コメント欄でご指摘いただいた通り、「幼少の頃に受け取った」はぼくの勘違いですね。2人を認識すると、排出される仕組みだったのかな。

 3、アイリスサインは?
 反論・アイリスサインって、良く分からない。「アイリスサインが2つも出ている」とカーヒルが言ったわけだけれども、アイリスサインがもし言葉通り虹彩による識別だとしたら・同じものが2つあったら困るんだよね、例え姉弟でも。肉親でも違うからこそ、識別に利用できるわけだし。

 4、ロルッカやミラジが姉弟だと言った。
 反論・うん。劇中では、だからこそアイーダもベルリも血縁関係を信じたわけなんだが。問題は、彼らがいわゆる「信頼できない語り手」である可能性はないのか、ってことなんですよ。
 物語の中でも、彼らの言葉以外に2人が姉弟である証拠は何1つない。

 ロルッカやミラジの仲間だったフラミニアは実はジット団の仲間だったわけだが、彼らの言葉もそのまま額面通りに受け取っていいのか。視聴者をミスリードするための「信頼できない語り手」である可能性もあるんですよ。

 そもそも、アイーダとベルリを見つけたいからGセルフに仕掛けをしたって、どういうことだよ。
 2人が偶然Gセルフに接触する可能性なんて、ほぼゼロだろ。そんなミラクルが起きた? 2人ともGセルフに?

 あれ、これ設定批判になっているか? やめよう。

 ※コメントから指摘いただいて追加
 5、マラソン回で、フラミニアが何かのデータを見ながら「やっぱり姉弟(きょうだい)?」と呟いている。

 おそらく健康診断にかこつけて独自に調査していて、確認されたってことかなあ。


 では結論として、アイーダとベルリは姉弟か、否か。

 ぼくは否定派だったのだが、書いているうちにちょっと変わってきた…タイトルに偽りアリな気持ちになってきた。
 ぼくが考える可能性は4つ。競馬のように書くと、

 【本命】深読みしすぎ。そのまま、姉弟である。

 【大穴】あの写真はやはり伏線だった! 語らぬが花、明示はしないが姉弟ではない。

 【無印】ベルリはアイーダのクローンである。

 ぼくは以前こんなツイートをしました。



 しかも、最終回でアッサリとノレドを置き去りにしたことも、「クローンだからちょっと人情味に欠けるのかな」と説明が付くし。ま、冗談だけれども。

 で、4つめの答え。

 【対抗】当初は「姉弟ではない」設定があったが、結局は「姉弟」になった。しかし「姉弟ではない」設定時の残滓が完成フィルムに散見されてしまった。

 陳腐な「ぼくのかんがえたGれこせってい」を出して反論するよりも(もういじってやるなよ、俺)、ファンの方がよほど良い反論を書ける訳ですが・ちょっといまだにこのリンク先様からぼくのブログに足を運んでくれる方がいらっしゃるのだが。
 バカを見に来たのかバカを見に来たのか。

 話ずれた。ぼくがGレコを批判するとしたら。

 その1つは、構想・本格スタートまでに時間がありすぎたせいか、ところどころに没設定の残滓があって、それがファンを惑わせることですね。
 
 代表例は、教皇様とノレドが同じナグ姓であることなんですが。

 初期設定では孫と祖父でも、それが物語に全く生かされず明示もされないなら、どちらかの名前は変えるべきだし、多くのファンが引っ掛かった会話シーンも削除すべきだと思うんですよね。

 ノイズでしかない。なのに、フィルムには残っている。
 ベルリとアイーダの姉弟問題も、この類はあり得るかもと思っています。

 もし普通に姉弟なら、映画版があるなら例の写真を直して欲しいな、と思います。
 
 ヒーローとヒロインに恋愛要素がないのはツマラナイし、かと言って尺が限られた映画で「2人の続きが、知りたい」いやそれよりも「青空をー越えてー」の方が的確か、そんな恋愛を・メインテーマならともかく添え物としては扱えないと思うので、ワンチャンスないかなあ。
 アイーダとベルリが他人で結ばれる展開。

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市川紗椰さんがTV番組で「ラストが衝撃せつな過ぎるアニメ」として『ザンボット3』と『イデオン』を紹介 [富野関係]

 どうも。今日…日付が変わっているから昨日か、昨日の22時頃。

 録画している映画かアニメでも見るか、と思いつつもTVをザッピングしていると。

 フジで「土曜プレミアム・有名人が初めて話します! とっておきランキング~ここでしか聞けない話」というのが放送されていて。
 
 なんとなくリモコンの番組説明ボタンを押すと、市川紗椰さんが「ラストが衝撃せつな過ぎるアニメ」を紹介する、とあったんですよ。

 市川さん。
市川紗椰/夜が明けたら
市川紗椰/夜が明けたら
 市川さんと言えば、時おりTVで紹介される自宅の写真には、ダンバインの1/24フィギュアがバッチリ映っているし
 確かマーベルのコスプレもしていたはずだし。ハマーンのコスプレもしているし。

 これは、富野作品が紹介されるだろうと思って録画しました。

 ご本人はブログで「衝撃エンディングのアニメトップ3」と書いていたけれど、番組では「ラストが衝撃せつな過ぎるアニメランキング」でしたね。

 「衝撃」と「衝撃せつな過ぎる」じゃニュアンスが違うけれど、ま、そこら辺はお遊び番組だろうからガバガバでいいでしょう。

 ぼくは見る前に、


 と予想しましたが、結果は。

 3位『ザンボット3』

 2位『School Days』

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 1位『イデオン』

 でした。

 ザンボットの紹介は「嫌われた合体ロボの切なすぎる結末?!」。

 市川さんが最初に「皆さんガンダムはよく知っていると思うんですけど、ガンダムと同じ監督の、富野さんがガンダムの2年前に作ったロボアニメでございます」と紹介。

 テロップも出ました、がコレですよ。

IMG_20160403_023531.jpg
 (当時)もなく、「喜幸」のまま。知らない人が、ザンボットのクレジットから抜いたのかな…

 放送では神ファミリーが宇宙人であること、そして地球人から迫害されること、ラストには関係ないから人間爆弾はスルーされて、最後次々と死んでいくこと・ラスボスがコンピューターであることが紹介されていました。

 紹介している時の市川さん、ちょっと涙ぐんでいたよな?

 スタジオの反応は良かったです。

 市川さんが「皆殺しの富野」と紹介して、MCの加藤浩次さんが「これ(で)3位ですか…」と。

 で、2位が『School Days』で、これがもっとも切なすぎるというか、「怖い」感じでスタジオ受けが良かったですね。特に男性陣の。

 ぼくは『School Days』見ていないけれど、ダイジェストで紹介しやすそうだし・実際物語が把握しやすかったし。

 だから逆に、「アニメ史上最多死者?!」と紹介されたイデオンは、ややスタジオ受け悪かったです。

 ほら、ガンダム以降に言えることだけれど、あらすじを魅力的に伝えるって、案外難しいんだよね。富野作品って。
 いいところはあのシーンのあれこれ、あのキャラクターのあれこれと、細部になるのよ。ダイジェストで魅力を伝えるのは難しいの。

 だからイデオン紹介後は、

 加藤さん「さっきの三角関係見ているから」
 竹山さん「なんでSchool Daysが2位だったのか? 完全にあれが1位だろ」
 といったものでした。

 市川さんは、イデオン登場はアニメにとっては歴史的なものなので敬意を込めて1位にしました、みたいなことを言っていました。

 まあイデオンの何が切ないかといえば、打ち切られて「イデが発動した」が切ないのです。でもそのおかげで発動篇が生み出されたので、結果オーライなんですが。

 イデオンは短い尺の説明では、魅力を紹介しきれないので、あの反応もちょっと仕方ないかな。

 今回の市川さんの紹介を通じて、何人かでもザンボットやイデオンの魅力に触れてくれると嬉しいですね。


※関連記事
坂井真紀さん、イデオンを絶賛
フジの笠井アナ、イデオンを語る

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Gレコ・純粋恋愛批判 [富野関係]

 どうも。Gレコ放映終了してからもう1年たつのか…

 語りたいことはまだまだあります。今回はそんな中の1つ。タイトルはシャレ? なんで、あまり深く考えないでください。

 Gレコが始まる前。
 アイーダとベルリが姉弟設定で・そして韓国ドラマの要素も取り入れていると事前に知っていて、しかもベルリがアイーダに一目惚れする展開を見たら、この2人の恋愛関係がどのように進展するのか非常に興味がありました。

 「恋愛」を中心に展開を考えると、普通だったら「姉弟だった」と分かった所から、物語は本格的に動き出すはずじゃないですか。
 そこからが本当のドラマのスタートですよ、普通なら。

 姉弟でも愛を貫き・2人で逃避行か。お互い好きでも泣く泣く別れるのか。実は姉弟ではないことが分かってハッピーエンドなのか。
 どのゴールにも辿り着けます。

 ところがGレコは、本来ならドラマが始まる「姉弟だった」と判明した所で、2人の恋愛関係は終るんですよ。

 しかも、ベルリの一方通行。アイーダにいたってはベルリからの想いに気付かないまま。
 実は、恋愛ドラマが始まってすらいない。

 勝手にベルリの中で始まって・終っている。これは恋愛ドラマと呼べるのだろうか。

 そもそも、設定を思い直してほしい。
 

 めぞん一刻直撃世代としては、

 「恋敵は決して劣化することのない、むしろ美化されていく死者」というだけでワクワクするし、



 しかも「自分の大事な存在を殺した人間を愛せるか」というのは一本の映画になるほどのテーマだし、

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 姉と弟の恋愛関係なんて、深刻にも・アニメ界ではライトにも扱えるインセクトタブーも取り入れているし、

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 しかも「憧れの年上のお姉さんと、活発な女友達」なんてラブコメにはおあつらえ向きな三角関係(カーヒルを入れたら四角関係)まで用意されていながら。


 2人のラブコメ的展開がこうまでハネずに、姉弟と分かった時点で終了するなんてことがあるでしょうか。
 いや、実際にそうなったのですが。

 これは、職人技で設定はてんこ盛りにしたけれど、いざストーリーが始まると制作者の興味が別な方向に向かったので放り投げられてしまったのでしょうか。

 断っておきたいのは、見た方にはもちろんお分かりでしょうが、Gレコで魅力的な恋愛関係が描かれていないわけではありません。

 バララとマニィとマスクの三角関係は描かれていたし、
 無邪気なラライヤと・リンゴとケルベスは短い描写ながらも面白かったし、
 天才とミックは最終的に良い感じのカップルになったし、
 妊娠したクンはいるし、サブキャラの恋愛事情は結構魅力豊かに描かれているんです。

 何故設定がお膳立てされているのに、一番重要なキャラクターであるベルリとアイーダだけは尻すぼみになってしまったのか。

 富野本人は、「自分がアイーダはカーヒルと寝たと勘違いしていたから、キャラが沈んでしまった」みたいなことを言っていたけれど、それが原因なのでしょうか。
 ネットで「富野は処女厨」とか書いているのも見かけたけれど、アホか。
 かつて、主人公とライバルの心を死ぬまで縛り続ける「永遠の女性」を、売春婦に設定した人間のどこが処女厨なんだ。

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 ベルリとアイーダの恋愛展開が尻すぼみになったのは、他に理由があるのではないでしょうか。

 現実的な問題としては、ベルリにカーヒルを殺させた時点で、この2人の恋愛的展開は放棄されたと考えるべきでしょう。

 先ほど「1本の映画になるほどのテーマ」と書きましたが、逆に言うと、本線の話は別にあるのに・26話程度で収められる話ではないのです。「自分の大事な存在を殺した人間を愛せるか」というテーマは。

 そもそもGレコの世界では、これだけ要素が揃っているのに、ラブコメディ的な恋愛はほぼ許されない世界です(だからリンゴとケルベス偉い)。

 Gレコ世界の「愛」の大半は、ちっとも美しくなければコメディにもならない。

 マニィはマスクへの愛が故にベルリ(親友の想い人)を殺そうとするし、バララは嫉妬も手伝ってユグドラシルで大量虐殺。
 マッシュナーは愛のためにおかしくなって、同僚を道連れにしてしまう無茶な行動。

 そもそもアイーダが大好きなカーヒルだってアイツ、良い男ではないでしょ。いや、ルックスではなく。
 落下するラライヤは放っておいて、機体を回収する男だよ。ぼくが考えるカーヒルって、自分のステップアップのために、アイーダをたらし込んだ下衆な野心家です。
 アイーダの地位を目当てに、その愛を利用している男ですよ。
 
 だからこそ主人公のベルリは、恋愛からは切り離される。
 それでこその富野作品の新たな主人公です。「愛のために戦う」なんて、視聴者はそんなもんで心動かされますか? ニヤニヤ。

 10話で「恋を知ったんだ、誰が死ぬもんか!」と叫んだ少年は、しかし物語中盤の16話でアイーダとの姉弟の関係を知り、恋愛感情から切り離される。

 まだ10話もあるのに…姉萌えの展開なんか、もうない。

 恋愛感情から切り離されたベルリは・だから最終回で、アルケインやダハックといっしょではなく単機で大気圏に突入して、マスク・マニィのカップルと戦う。

 そして最後はノレドといっしょではなく、独りで旅に出る。

 彼は、恋愛が素晴らしいことばかりではないGレコ世界の人間なので、独りで大人となる旅に向かうのです。

 そして同時に、ラストシーンにおける・憑き物が落ちたかのようなマニィとマスクの2人の姿は、Gレコ世界の変容です。
 「恋愛が素晴らしいことばかりではなかった」Gレコの世界でも、戦争が終れば恋愛を肯定的にとらえられる世界へと変わる、そのアイコンとして2人の姿は映し出されるのです。


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機動戦士ガンダムの分類説「ククルス・ドアン系、大地に立つ系」 [富野関係]

ククルス・ドアン系、大地に立つ系
 
 ククルス・ドアン系、大地に立つ系とは、各々『機動戦士ガンダム』における分類である。

概要

 ガンダムの全43巻において、ククルス・ドアン系とは全15巻の総称である。残りの28巻を大地に立つ系と呼ぶ。

 以下の巻がククルス・ドアン系に含まれるとされる。
 第3話敵の補給艦を叩け
 第4話ルナツー脱出作戦
 第7話コアファイター脱出せよ
 第8話戦場は荒野
 第11話イセリナ、恋のあと
 第14話時間よ、とまれ
 第15話ククルス・ドアンの島
 第18話灼熱のアッザム・リーダー
 第19話ランバ・ラル特攻!
 第22話マ・クベ包囲網を破れ!
 第27話女スパイ潜入!
 第28話大西洋、血に染めて
 第30話小さな防衛線
 第31話ザンジバル、追撃!
 第39話ニュータイプ、シャリア・ブル

 ククルス・ドアン系の巻は、大地に立つ系の巻と比べて一般的に以下のような特徴があるとされている。

 1、物語が本筋に及ぼす影響が限られたものであり、さらに宇宙世紀の歴史と絡まないという短編的・別伝的性格を持つこと。

 2、レギュラー人物以外の描かれている主要な対象が、大地に立つ系で描かれている人物達より身分の低い人間であること。

 3、完全には一致しないものの、その大部分が初期案より後に足された物語であること。

 大地に立つ系の巻は以下である。
 第1話ガンダム大地に立つ!!
 第2話ガンダム破壊命令
 第5話大気圏突入
 第6話ガルマ出撃す
 第9話翔べ! ガンダム
 第10話ガルマ散る
 第12話ジオンの脅威
 第13話再会、母よ…
 第16話セイラ出撃
 第17話アムロ脱走
 第20話死闘! ホワイト・ベース
 第21話激闘は憎しみ深く
 第23話マチルダ救出作戦
 第24話迫撃! トリプル・ドム
 第25話オデッサの激戦
 第26話復活のシャア
 第29話ジャブローに散る!
 第32話強行突破作戦
 第33話コンスコン強襲
 第34話宿命の出会い
 第35話ソロモン攻略戦
 第36話恐怖! 機動ビグ・ザム
 第37話テキサスの攻防
 第38話再会、シャアとセイラ
 第40話エルメスのララァ
 第41話光る宇宙
 第42話宇宙要塞ア・バオア・クー
 第43話脱出


類似の概念

 内容は論者によってさまざまに異なることも多いものの、類似の概念が古くからいくつか唱えられている。以下に主なものを示す。

 1、「マチルダ救出作戦」と「迫撃! トリプル・ドム」とがククルス・ドアン系に入る。

 2、前半(21巻まで)の分類。

 3、必ずしも巻単位で分かれるわけではない。

 4、21巻までをさらに2分割してa系、b系、29巻までをc系、以降をd系としている。


ククルス・ドアン系の学説史

 ガンダムをククルス・ドアン系15巻と大地に立つ系28巻に分けた時に、両者の間には主要ゲストキャラの色合いが異なる。

 ◎大地に立つ系で登場するのはザビ家の人間やレビルなど身分の高い人間か、ララァのようにアムロに深く関わるキャラクターであり、ククルス・ドアン系で関係を持つのはドアンやミハルなど身分が低かったり物語の中心にいない人物であるというように明確に分かれている。
 
 ◎ククルス・ドアン系の作画や演出は素朴であり、大地に立つ系の描写は深みがある。

 といった違いが認められ、両者の間には、

 ◎ククルス・ドアン系の巻を取り除いて大地に立つ系の巻だけを繋げても話が終る矛盾のない物語を構成している。

 ◎大地に立つ系の巻で起こった出来事はククルス・ドアン系の巻に反映しているが、逆に、ククルス・ドアン系の巻で起こった出来事は大地に立つ系の巻に反映していない。

 ◎登場人物は若干の例外を除き、大地に立つ系の登場人物とククルス・ドアン系の登場人物に明確に分けることができ、大地に立つ系の登場人物は、大地に立つ系とククルス・ドアン系のどちらの巻にも登場するのに対して、ククルス・ドアン系の登場人物はククルス・ドアン系の巻にしか登場しない。

 ◎「ククルス・ドアンの島」と「セイラ出撃」、「大西洋、血に染めて」と「ジャブローに散る!」などククルス・ドアン系から大地に立つ系の巻に切り替わる部分や、逆に、大地に立つ系の巻からククルス・ドアン系の巻に切り替わる部分の描写に不自然な点が多い。

 といった関係が認められる。

 「ククルス・ドアン系、大地に立つ系」の提唱者達は、これらのさまざまな現象は、『ガンダム』はまず『「原」ガンダム』とでも呼びうる大地に立つ系の巻だけからなる部分が作られ、その後にククルス・ドアン系の巻が作られて年表に従って大地に立つ系の巻の間に挿入されたと考えると説明できるとした。

 これ以後、下記のように、「ククルス・ドアン系が後で挿入された」とする点については賛否が分かれたものの、ガンダムがククルス・ドアン系と大地に立つ系という質的な差異が存在する2つの部分から構成されることは広く承認されるようになった。


成立論に関連する「ククルス・ドアン系」に肯定的な諸説

 この説が登場したのに前後して、同説に対してはそのまま認める立場とともに、以下のような説を大筋で認めながらも何らかの修正を加える立場がいくつか現れた。

 ◎現在の『ガンダム』にはない巻の存在を想定し、それによって説にあった「ククルス・ドアン系の巻」と「大地に立つ系の巻」の「ずれ」を解消し、「本来の『ククルス・ドアン系』があり、大地に立つ系に対して挿入されたものである」としてガンダムの中に失われた巻の存在を想定する説。

 ◎ガンダムは「長編的な物語」と「短編的な物語」とに分ける事ができ、まず長編的な物語が書かれた後に短編的な物語が書かれて長編的な物語の間に挿入されていったとし、挿入は必ずしも巻単位ではないとする説。

 ◎後期のククルス・ドアン系を挿入後、その大部分が再び削られたとする説。


成立論に関連する「ククルス・ドアン系」に否定的な諸説

 これに対して、以下のような形で否定的にとらえる以下のような説も存在する。

 ◎カイがミハルについて言及する一節があるなど、ククルス・ドアン系の人物が大地に立つ系の巻に現れるといった点もあり、説の主張の根拠の事実認識に誤りがあり、「説にあるような形での大地に立つ系とククルス・ドアン系というような二つの系統は明確な形では存在しない」とする説や、両系の間に質的な違いが存在することを認めつつも成立論的な観点からこのような現象を理解するのは誤りであり、あくまで構想論的な観点から考察するべきであるとする見解も以下のように数多く唱えられた。

 ◎両系に質的な違いが存在することを認めつつも、登場人物の偏りや巻ごとの描写の違いなどは構想論上あるいはスタッフの違いの問題として考えるべきであり、かつそれで説明できるとする説。

 ◎両系の間に質的な違いが存在することを認め、さらにこの問題を構想論の観点から説明しきれるかどうかという問題についても未解決であるとしても、成立の経緯についての何らの証拠もないままで成立論に向かい、「ククルス・ドアン系の後記挿入」という成立過程を導くのは「気ままな空想」に過ぎないとする説。




後記

 ひょっとしてお気付きの方もいるかも知れませんが、以上の文章はこの説のパロディです。元文章はリンク先のwikiから。
 ですので、的外れ…真面目な指摘はご免こうむります。でも結構うまいことリンクしてない?

 あ。あと、こちらのまとめを読んだ時に、
「打ち切りになって良かった。これ以上続けると繰り返しになってしまう。今日のミハルの話みたいなのをまた作らないといけない」
「ククルス・ドアン大好きなんですよ。『ククルス・ドアンの法則』と言ってます。連続ドラマで必ずククルス・ドアンみたいな緩い回を作ります」
 との会話を読んで思いつきました。レポ・まとめに感謝。

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富野講演の演題が「自分の個性を信じる」! 今までの「個性」に関する発言を振り返る [富野関係]

4月に開かれる「富野流仕事術」の告知を見てビックリ

 先日、ツイッターのTLをぼんやり眺めていたら、こんなツイートを見つけました。


 講演かあ、どうせ札幌在住の貧乏人であるところのぼくには関係ない…「富野流仕事術~自分の個性を信じる」…ええっ?! 個性を信じる?

 慌ててリンク先のサイトを見ました。

 嘘だろ…なんだこの演題は。

 ファンの方ならご存知でしょうが、富野は「個性」というものに非常に懐疑的です。

 ぼくは「富野作品ファン」であり、「富野ファン」ではあまりないので、書籍やインタビューでの言葉を100%受け入れることはありません。この姿勢は富野以外の、お気に入りの作家やタレントに対しても同じです。

 ですが勿論、「これは慧眼、その通りだ」と思う発言もあって、「オマエ程度に個性やセンスがあると思うな」論もその1つでした。
 それを言っている富野本人が、(低い自己評価とは裏腹に)個性溢れているってトコロもオツなのですが…

 その富野が「個性を信じる」とは如何なることか。
 これまで何回も、「個性」への無批判な信奉を否定していたはず。
 
 そこでちょっと、富野が「個性」について語っているものを、ネット上から探して並べてみました。書物はもう、どこに何を書いているのか忘却の彼方なので…ネット上からのみ。


「個性の否定」を羅列してみた

 自我を持てとか個性を大切にしようと言われていましたけど、ほとんどウソ八百です。
 個性を大事にした時代なんて、そんなにありません。
 個性が維持されている地域は、文化が入っていない地域です。(『富野由悠季のコーヒーブレイク』1999年1月11日

 実を言うと今大学なんかで話をしてるのは、僕そのことしか話をしてない。自分に技術とか個性があるなんて思うな。思ってりゃもう20歳までで売れてるよ。売れてないってことはボンクラなんだからお互いに。ボンクラが他のボンクラに勝とうと思ったらどうするかって少し勉強するしかない。(『オリジナルの肝』2005年5月

 皆さん方の受けてきた教育、皆さん方が20年、もしくは20何年という時間の中で、きっとこういうふうに教えられてきたんじゃないのかなって、僕自身スタジオで若い人たちと接して感じることがあります。
 それは、・・・・・・個性が大事だ、君にはあなたには特別なものがあるんだから、その個性を伸ばすためにお勉強しましょう、がんばりましょう、という教えられ方を、先生や他の大人たちからされてきたんじゃないのかと感じるようになりました。
 僕自身、いくつかの本を読んだ中で、具体的にどなたが書いたかは覚えていませんが、とても納得する話があります。
 普通の人は、個性はないという一節です。
 それをまず皆さん方が自覚していただく方が正しいような気がします。
(中略)
 15歳までに一所懸命努力をしてきた顔が見えています。
 そういう顔を持っていないおまえらが才能あるはずがないじゃないか、個性があるわけがないじゃないか、そういう自覚がないから、なんとなく勉強すればなんとかなるというふうに思っちゃうのですから、いくら勉強してもダメなんです。(KINO Vol.02 思考としての『ガンダム』2006年7月

 例えば個性という問題です。皆さんはおそらく小中学校時代に、あなたらしく君らしく頑張ろう、勉強しようと言われてきたと思います。あなたの個性は得難いものだから大事にしましょう、大事にして育てばきっといいことあるよと、うそをつかれ、教育されてきましたよね?
 大人になって気づくのは、俺に特に個性なんてあるわけねえじゃんということ。はっきり言って、個性も能力もない。(『ITmediaニュース』2009年9月「僕にとってゲームは悪」だが……富野由悠季氏、ゲーム開発者を鼓舞

 自分の個性は、信じるな。自分の個性を、はじめに信じちゃったら、それで、一本線でダーッと行くじゃないですか。(ラジオ『Growing Reed』2009年10月25日)

 「自分には特別な個性や能力がある」などとは思わないで下さい。(『アニメージュ』2010年5月号富野に訊け!!

 でもさ、誰にもない自分だけに固有の価値なんてものを持ってるのは、それこそ尾田栄一郎ぐらいだよ。あのくらいの才能がないと、絶対にグーンと行かない。この20~30年の義務教育で“みんなには個性がある”という教え方をしてきたらしいんで。僕を含め、固有の能力のあるヤツなんてほとんどいないんです(『R25』2012年4月5日ロングインタビュー富野由悠季

 日本の民主主義教育は、誰でも権利を主張していい、誰でも個性があると教えてきちゃった。本当に個性があったらブランド品なんて買わないよね、流行を追ったりしないでしょ。(対談石川智晶VS富野由悠季・日時不明
 ※「個性があったらブランド買わない」は、書籍『富野に訊け!』の中にもありますね。

富野に訊け!! (アニメージュ文庫)

富野に訊け!! (アニメージュ文庫)

  • 作者: 富野 由悠季
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2010/02
  • メディア: 文庫


 あと、この情報もいただきました。


 「そんな凡人が、自分の“好き”という思いだけで作ったものは作品とは言えません」と続くやつですね。


考えが変わるのは誰にでもあることだが

 どうでしょうか。リンク先の皆様に感謝。

 他にも探せば、たくさん出てくると思います。確か、詩人のランボーは何歳だかにデビューして、でも個性がない自分は…みたいな話もなかったっけ。

 考えの変化に伴い、意見が変わることは誰にでもあることです。珍しくも、責められるべきことでもありません。

 ただ、富野は個性尊重を長年否定していたので、今回の演題「自分の個性を信じる」にはやはりビックリしました。
 自分に個性はない、だからこそ・どう勝負するか、まあ勉強しろってことなんだけれども、富野が繰り返してきた趣旨だったはずです。

 それが今回の講話ではどうなるのでしょうか。

 出だしで「今回のテーマは『自分の個性を信じる』ですが、あなた達に個性があるとは思わないでください」とくるのか、それともホントに考えが変わったのか、興味津々です。

 ぼくは行けませんが、参加できる方は羨ましい。さてどちらに転がるか。

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生頼範義イラストレーション 〈幻魔世界〉 (角川書店単行本)

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Gレコの遥か前にも、富野は「コロニーでの洪水」を描こうとしていた [富野関係]

1月も終りかけですが、今年もよろしくお願いします


 さて、2か月以上ぶりの更新か…

 本年もよろしくお願いいたします。

 本来はね。
 まあ仕事柄、年末のブログ更新は無理だとしても、年明けには昨年の総括とか、何よりGレコの・自分にとってのまとめとか、書きたいけれども。

 酒飲みたいとか。仕事で原稿書いてんのにブログまで手が回らないとか。アニメ見るとか。色々言い訳して。

 とりあえず、本年の1本目はお茶をチャチャっと濁すような記事を。


 えー、Gレコには、コロニー=シー・デスクでの水中戦闘シーン、そして洪水(まあ便宜上「洪水」と表現しておく)・海水流出が描かれていました。

 水中での戦闘シーンは、これまでの富野アニメにも描かれていましたが、それは「戦闘場面のバリエーションの1つ」以外の意味はなかったと思います。
 そしてその舞台は、地球でした。

 富野以外のガンダムは見たこと無いから・例えばSEEDとか00とか知らないけれど、富野ガンダムにおいては、コロニーにおける「空気」の描写はあっても、「水」の描写は無かった。
 空気と同じくらい大事なものなのに。

 ∀では「月面の運河」が登場して、そこでの戦闘描写がありました。
 そしてGレコでついに、コロニーでの水中戦が描かれました。

 これはまあ、こじつけようと思えば「コロニーの実現化に否定的な富野が、難問の1つとして水害を提示したのではあるまいか」とか、それっぽいことは書けます。

 書けますが、ぼくが思うのは、もっと単純で。
 基本的に人間が住むのに適していない宇宙・そこに浮いているコロニーの中で、生命誕生の象徴でもあるような「水」を描写するコントラストが魅力なのではないかと思います。

 実際、Gレコでの宇宙空間に水が噴出する画面は、それだけで意味が生じるように感じました。

 さて、ここで本題です。

 平成も27年になって富野ガンダムに登場した「コロニーでの洪水」ですが、実は25年も前に表現される可能性がありました。

 下のコンテを見てください。

img6.jpg

 このコンテじゃあ…知らない人は、何のガンダムか分からないか…?

 これ、初期段階のF91のストーリーボードです。

 F91の初期段階のストーリーボードでは、コロニー内の戦闘は雨の中で行われ、しかも洪水が起きる予定だったのです。
 
 完成したフィルムは、皆さんの知っている結果ですが。
 跡形も無い。

 洪水、しかもわざわざ雨の中での戦闘とは、富野の中に当時から「コロニーでの水描写」に強い思いがあったのでしょう。


 F91の次のVガンでは描かれることなく、結局Gレコにて実現することになります。


 しかし、コロニーを盾にする主人公、その結果として水が宇宙に流れる大惨事が発生、それを自分の責任とは言え自らの命と引き換えに収束させる敵キャラ。

 不思議なアニメだよなあ、Gレコって。

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ダンバインの記憶をめぐる冒険。 [富野関係]

プロローグ

 そもそも、ぼくはどこで勘違いをしたのか。ネットで交流している方から訊かれた時に、ぼくは確かに答えたのだ。

 ダンバインはおもちゃの売り上げ不振などの理由で、バイストン・ウェルで物語を進めるはずが、後半地上編になってしまった、と。

 ところがモノの本を読み直しても、そんな話はどこにも出てこない。
 いわゆる「東京3部作」が予定より前倒しされた、それはいい。

 例えば、LD‐BOXライナーの富野インタビューには


―この作品では、後半で舞台が地上になるのが印象的だったですが、それは最初から予定されていたんですか?

富野 ロボットものであるということは心得てましたから、それは予定していました。ただ、2クールの終わり(第26話)まではバイストン・ウェルだけで話を進める予定だったんですが、地上に出るのが早まってしまったんです。バックするという構造にしてしまったために、多少ゴチャゴチャしてしまったなという印象はあります。

―でも、「東京上空」のエピソードは見応えがありました。

富野 (略・東京上空を)2クールの終わりでやって、そのままバイストン・ウェルには戻らずに、後半ずっとロボットものにする、という太いラインを、最初は予定していたんです。(略)

―後半の舞台が地上になったのは、マーケットに対応してのことではないわけですね。

富野 半分くらいはそういう部分があるかもしれません。でも、けっして妥協の産物ではないということは言えます。(略)


 とあるし、『富野語録』には


 たとえば「東京上空」という話は、最初は3クールの頭(27話くらい)に予定していたんです。それを改善できる最短の話数に持ってきた。それが16、17話です。それでやってみたら、〝ホラ、やっぱりこうして地上の話をはさみこんだ方がバイストン・ウェルがよく見えるじゃないか〟っていう結論が見えてきた。こういう展開が一度あれば、またバイストン・ウェルにもどっていいじゃないか―と思った。


 とある。

 だが、「本当は後半もバイストン・ウェルでやりたかった」という話は出てこない。
 それどころか、「後半ずっとロボットものにする予定だった」と富野は言っているではないか?


「信じられない語り手」

 ぼくの思い違い、で決まりだろうか。
 だが、富野が言っていたから「その通り」とはならない。かの人は「信じられない語り手」でもあるからだ。

 例えばその証左に、上記のLDインタビューでは「後半ずっとロボットものにする予定だった」と言っているのに、『富野語録』91Pには「地上話もこんなに増やす予定はなかった」と語っている。「ロボットもの」と「地上話」はイコールだろう。

 ぼくが小説版と混同している可能性はない。
 なぜなら『リーンの翼』『ガーゼィの翼』は読んでいても、『オーラバトラー戦記』は未読だからだ。混同のしようがない。

 物語の構造から考えると、地上編は必須だ。バイストン・ウェルが地上と表裏一体の世界なら、地上の描写は必要だろうから。

 だが、その描写が東京3部作ではないのか? ラストシーンはともかく、後半全体を地上に持ってくる理由足りえるか。


ぼくは何を持ってして、思い違いをしていたのか?

 視点を変えよう。
 チャムの役割から考えるのはどうか?

 初期段階から後半は地上に出ると決まっていたのなら、「チャムの伝える物語を(地上の人達に)伝えよう」という設定…チャムの役割もまた、初期から決まっていたのではあるまいか。
 逆にチャムの設定が違うものであれば、物語の後半は現実的な要請・外部からの要請で変更した可能性が出てくる。

 ぼくは『聖戦士ダンバイン大全』を取り出した。

 16Pから掲載されている番組開始時の広報用資料には、チャム・ファウの項に


 第三者として、この戦いを傍観し、後世の人々に伝えていくのであろうキャラクター。


 と書かれている。
 チャムは最初から、「語り部」としての役割を与えられていた。
 
 八方塞がり。「ぼくの記憶」はますます不利だ。

 豪の者と違って、ぼくの手持ち資料は少ない。今まで出てきたもの以外では、『聖戦士ダンバインノスタルジア』くらい。『ロマンアルバム』も所有していたはずだが、どこかに行ってしまった。『リーンの翼』に付録されていたダンバインの初期設定メモには、ヒントになるような記述はない。
 
 ネットで、最終話のシナリオダイジェストを読んだこともある。
 アニメとは内容に差異があったが、あのシナリオはそもそも後半を地上に持ってくることが決定してから書かれたものだろう、おそらく…

 これは、もうどうしようもないか、と諦めかけた時、思い付いた。自分の馬鹿さ加減に笑いそうだった。

 そうだ、ネットだ。ネットがあるじゃないか!

Wikipediaの記述

 書籍よりもむしろ、真っ先にネット検索するべきだったかもしれない。
 wikiのダンバインの項目に行くと、すぐに見つかった。これだ。


 放映当時の日本では、まだファンタジー的世界観が一般には浸透していなかったため、前述のような革新的な試みは視聴者になかなか受け容れられず、結局番組後半では路線変更として舞台を現実世界に移すこととなった。
(中略)
 玩具の売上不振を打開するため、ウイング・キャリバーからオーラバトラーへの変形を売りにした新主役メカ・ビルバインの投入と、物語の舞台をバイストン・ウェルから現実世界へと移行させ、派手なロボットバトルを前面に打ち出すことなどが決定した矢先、メインスポンサーであるクローバーが倒産してしまった。
(中略)
 エピソード「東京上空」を可能な限り前倒しにし、オーラマシンが地上に出た時点で終わる予定だった内容を変更した。


 ぼくの思い込みの由来はこれだ。よりによってwikiの記述を記憶していたとは。

 しかも肝心の上記3文に、引用先明記がない。
 ぼくは何故か、本で読んだことは忘れて、斜め読みしたwikiの記述は覚えていたのだろう。

 これ以上の資料が出てきたら別だが、現時点ではwikiが間違い…特に最後の文章は、「エピソード『東京上空』を可能な限り前倒しにし」は明らかに『富野語録』がソースなのに、「オーラマシンが地上に出た時点で終わる予定だった内容」はどこから出てきたのだろう。
 また誤解が生まれそうな書き方になっているが、ビルバインの変形設定も初期段階から存在している。

 そしてここまで来て、新たな疑問が持ち上がる。
 ぼくの誤った記憶は、wikiからのみきたのだろうか? そしてwikiの件の文章を書いた人間は、何を根拠にしたのだろうか?

 しかしこれ以上は、私個人では調べられない。
 新聞広告を出すのが良いだろう…では、クラシカルなミステリー小説だ。

 ネットで広く募ろう。おそらく間違いで決まりなのだろうが…ぼくは文面を考える。


1983年のアニメ『聖戦士ダンバイン』で、「シリーズ後半は本来バイストン・ウェルで展開する予定だった」とのインタビュー記事や設定をご存知の方、内容と掲載誌・サイトを教えてくださいませんか。謝礼無し、感謝のみ。


 そしてぼくは、公開する…

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水の子どもたち〈上〉 (偕成社文庫)

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『アニゲー☆イレブン!』での富野発言文字起こしと、辻さんが語る「富野作品の視聴者ターゲット層がずれる理由」 [富野関係]

 発信源は知らないけれども、回って来た「アニオタ文化はエヴァ辺りから」とかのツイートを読むと、もういいやそうですそうですその通りです、となるのですがこんばんは。

 たかだか数十年前の出来事さえこの有様なら、そりゃ800年以上前の鎌倉幕府成立なんて「いいくに作ろう」ではなくなるよね。10年後にはまた変わっているかもしれん。


 キャプ翼やマーズや聖闘士にヒィヒィ言わせていた女性達はぼくの幻だったのか…

 まあ「文化」の規定とか言い出すと面倒だし、そもそもぼくは元ツイートを読んでいないので、ホントにどうでもいいとして。

 富野ファンとしては、「昔からアニメ文化はあった。アニメのファンクラブは『トリトン』から生まれたのだ!」という伝説? を無責任に流布したい気持ちなのですが、さて。

 また1つ、面白いエピソードを見つけました。
 4年前のインタビューなので、富野ファンの皆さんはもう読んでいるのかな?

 あ、面倒なので再度断っておくけれど、記事のマクラとしてネタに使っただけで、ぼくにとってはアニメ文化がいつから始まったかなんてどうでもいいから。アニメ文化なんか無くたっていい。ご意見無用。無用ノ介。


ドラマを積み重ねるタイプの富野作品は…

 今日知った記事なのですが。
 日本SF作家クラブ公認ネットマガジン「SF Prologue Wave」の中で、辻真先さんのインタビューが掲載されています

 その中で、「女子高生が(トリトンの)放映延長を求める血判状を持ってきた」という強烈なエピソードから始まって、辻さんによる富野評が書かれています。

 興味のある方は是非お読みください。

 辻さん、ドラマを積んでいく富野との仕事は、「シジフォスの苦患」と表現している。

 【シーシュポス】(シジフォスのこと。以下、WIKIから引用)

 シーシュポスは神々を二度までも欺いた罰として、タルタロスで巨大な岩を山頂まで上げるよう命じられた(この岩はゼウスが姿を変えたときのものと同じ大きさといわれる)。
 シーシュポスがあと少しで山頂に届くというところまで岩を押し上げると、岩はその重みで底まで転がり落ちてしまい、この苦行が永遠に繰り返される。


 ふふふふ。

 で、この加減を知らないドラマの積み上げが、想定視聴者層とズレる原因だと辻さんは指摘されているわけですが。

 コレ、Gレコ放送より全然前ですよ。

 まあねえ。部分的には正しくもあり、でもその積み重ねがないと富野作品じゃないしなあ。
 納豆って臭いからおいしんでしょ、と同じ…違うか。

 その姿勢だからこそガンダムやイデオンのように、ハイターゲット層を巻き込む作品が生まれたんだろうしね。

 しかしこう考えると、子どもも競うようにガンプラを買っていたファーストって、本当に奇跡の作品だよなあ。

 ブーム当時のぼくは「子ども」だったわけですが、ガンダムに夢中になっていたもんな。
 でも話の内容なんか、ろくすっぽ理解していなかった気がする。正直、「ジオンが地球に独立戦争を仕掛けていた」のを分かっていたのかさえ怪しい。

 でも見ていた。多くのクラスメートも見ていた。何が子どもを惹きつけていたんだろうな?

 MSの格好良さなんだろうか。それとも他の何かか。
 これが分かっていりゃ、次々と「子ども達のブーム」と呼べる第2・第3のガンダムが生まれている訳だが…


富野発言部分文字起こし

 さて、では今日午後11時半から放送されたBS11『アニゲー☆イレブン!』の富野インタビュー部分文字起こしといきましょう。

 今週で7回目となるこの番組で、東京国際映画祭での富野コメントが放送されました。
 番組サイトには「独占コメント」とあります。確かに独占だったけれど…

 そういや。ぼくこの時期、ちょっと情報追うのが嫌になって(たまにある)東京国際映画祭での富野発言は全く知らないんだよな。

 では、いきましょう。以下、文字起こし部分です。


 あのこれも本当にあの、ファンのおかげです。つまり、親子二代がファンになってくれているからこそ、今日こういう形で呼んでいただけました。本当にそういう意味で、心から嬉しく思っております。ありがとうございます。
 アニゲーイレブン、どうもありがとう!


 以上です。予想よりずっと短かった…
 ちなみに最後、富野はちょっとはしゃいでいる感じです。可愛いぜ。
 
 ちなみにこの番組、2週間限定で公式がYOUTUBEにアップしております
 
 嬉しそうな富野を見たい方はリンク先をどうぞ。
 
 繰り返します、2週間限定!


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印象深い富野の対談10選 [富野関係]

 お久しぶりです。
 『ガンダム Gのレコンギスタ オフィシャルガイドブック』が発売になりますね。

ガンダム Gのレコンギスタ オフィシャルガイドブック

ガンダム Gのレコンギスタ オフィシャルガイドブック

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 学研パブリッシング
  • 発売日: 2015/09/23
  • メディア: 単行本



 もう愚痴は言うまい。ツイッターでいくつか呟いたし。
 ファンにはもう、買うしかないんだから。



 で、このガイドブックの目玉は、帯を見る限り富野・宇野さんの対談のようですが。

 これまで富野は多くの方と対談してきて、ぼくも長いファン歴の間にそのうちの幾つかは読んできました。
 その中で印象深いものを10本、選んでみたいと思います。ぼくには珍しく順位をつけて書いていきます。

 ただし対談集として書籍になっている『教えてください。富野です』『ガンダム世代への提言 富野由悠季対談集Ⅰ~Ⅲ』『戦争と平和』は除外します。これらだけで10埋まっちゃうからね。

 では、いきましょう。


 10位 大塚ギチさんとの対談(1997年月刊ニュータイプ7月号増刊「Newtype mk.Ⅱ」)

 まあ最初から、対談というよりインタビューだけれど…大塚さんの個人的思いや個性が詰まった文章なので入れてしまった。ちなみに最近の吉田豪さん(またインタビューじゃねえか)や、山田玲司さんの『絶望に効くクスリ』も思い浮かんだけれど、これにしました。
 
 この中で富野は「懐古的にかつての『ガンダム』や『イデオン』のことを知っているからやるならばネクストあれ、ネクストこれ、ということにしかならなくて〝新規にやりましょう〟という話にはならないんです」と現状を憂いているのに、翌年には非ガンダム・非バイストン・ウェルの『ブレンパワード』を発表するんだからなあ。

 というか、この時点で絶対に制作進行していたよね。
 インタビュー開始前、富野がカメラマンに露出のとり方などを質問している描写がある。ミクロの世界を撮りたい、と答える富野。

「すごく極端な言い方をするとタンポポの茎を接写したいんだけど露出が拾えないんですよ」
「新しい企画を考えていて(笑)」
「実際に草や昆虫を接写した写真もあるのですが、それとは視点が全然違うので参考にならないのです。ぼくはそれを舞台にしようと思っているから」

 などと言っている。

 この企画って何かなあ。時期的には小説だけれど『どろろんKAGUYA』、あるいはタイムトラベルとタイムパラドックスを取り入れたバイストン・ウェルもの? 
 はたまた明らかになっていない作品か。

 そしてこの植物写真が、ブレンのアラーキーEDに繋がったのか。 
 今の視点で読み返しても面白い記事だった。


 9位 押井守さんとの対談(1993年アニメージュ6月号)

 内容はkaito2198さんのブログで。

 この組み合わせ、珍しいよなー。そして案外(?)会話が噛み合っている。
 内容もさることながら、組み合わせ自体が刺激的。これ、押井監督がどんなテンションで喋っているのか、映像で見てみたかった。

 ちなみにこの対談の中で、押井監督は『逆襲のシャア』を褒めたらしいんだけれど、そこはカットされていますね。


 8位 杉井ギサブローさんとの対談(2006年KINO Vol.02思考としての『ガンダム』)

 両者の方向性の違いがハッキリ分かって、それ故にそれぞれの個性が分かる良い対談だった記憶があるんだけれど…読み返そうと思ったら本が見当たらん。
 この前のダンバインのムックといい、どうしてぼくの家はこう物が行方不明になるのか…


KINO Vol.02 思考としての『ガンダム』

KINO Vol.02 思考としての『ガンダム』

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2006/07/25
  • メディア: 大型本



 ちなみにアマゾンの商品ページでは、すごい長く本文を抜粋している。下記のように。

――(中略)――
 ・・・・・・ そこで実を言うと、とても大事な話があります。
 皆さん方の受けてきた教育、皆さん方が20年、もしくは20何年という時間の中で、きっとこういうふうに教えられてきたんじゃないのかなって、僕自身スタジオで若い人たちと接して感じることがあります。
 それは、・・・・・・個性が大事だ、君にはあなたには特別なものがあるんだから、その個性を伸ばすためにお勉強しましょう、がんばりましょう、という教えられ方を、先生や他の大人たちからされてきたんじゃないのかと感じるようになりました。
 僕自身、いくつかの本を読んだ中で、具体的にどなたが書いたかは覚えていませんが、とても納得する話があります。
 普通の人は、個性はないという一節です。
 それをまず皆さん方が自覚していただく方が正しいような気がします。
 それで「自分という個性があるならば」という言い方がありますが・・・・・・。

 まだ続く。これの4倍くらい載っているぞ。


 7位 庵野秀明さんとの対談(1994年アニメージュ7月号)

 内容は「ひびのたわごと」さんから。

 ぼくが知る限りでは、富野と庵野監督の対談はこの時と、あとインタビュアーって形で小黒さん・小川さん・井上さんもいるけれど『逆襲のシャア友の会』(欲しい…)、そしてZガンダムLD-BOXでのライナーの3回かな。
 後者の2つは収録日いっしょらしいけれど。

 アニメージュの対談では、庵野さんが「Vガンダム好きだけれど疑問の箇所もある」スタンスで挑んでいるのが面白い。
 「小さい子どもにはつらかったと思いますよ」
 「作為を感じるんですよ」
 など、庵野さんがバンバン異議を唱えているのが良い。


 6位 永野護さんとの対談(2001年ファイブスター物語アウトライン)

ファイブスター物語アウトライン―永野護

ファイブスター物語アウトライン―永野護

  • 作者: 永野 護
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2001/12
  • メディア: 大型本



 この対談は、印象深い内容多いんだよなあ。

 その言葉こそ出なかったけれど、クラウドファンディングの話をしたり。

 それに、この対談の中で永野さんが「新しい『Zガンダム』をつくっちゃえばいいんです」と言っているんだよなあ。
 富野は「いいんだけどね、僕は余命いくばくもないのよ?(笑)」とかわしているんだけれど、この4年後には新訳を。

 そして何より印象深いのは、永野さんの富野の鬼子宣言と「僕は富野さんをボロクソに言うけど、でも富野さんをバカにするやつがいたら、僕はマジギレしますよ」。

 富野の下についた人はたくさんいて、影響を公言する人もいるけれど、「息子」と言っているのは永野さんくらいじゃないかなあ(自称・鬼子だけれど)。
 
 永野さん、最近の大河原さんとのトークショーでも、富野の代わりに謝ったらしいけれど。
 ホラ、代わりに謝るって、「身内感」あるでしょ。

 富野ファンとしてはそこらへん、好きなの。


 5位 高橋良輔さんとの対談(2006年ネット番組『オリジナルの肝』)

 この両者は何回か対談しているはず。それに高橋監督が単独で富野について語っていることも多いと思うんだけれど、印象深いのはこれかな。

 『オリジナルの肝』は、高橋監督がホストを務めていた期間限定のネット番組。

 安彦さん、伊藤和典さん、押井監督もゲストで出た。富野出演は第11回目で、劇場版Z(星を継ぐ者)公開前の1ヵ月間配信された。

 「もう見れねーじゃねーか!」って新規ファンの皆さん、さとまるさんが文字起こししています

 思い出を交えつつ作品を語る構成が良いです。富野が水泳しているって初めて知ったのも、この番組じゃなかったかな…

 ちなみに、同じくさとまるさんが紹介している『アニメージュ』1981年12月号(これは珍しくぼくも現物を持っている)も良い。
 大昔…10年以上、このブログの前身のブログにも書いたけれど、このアニメージュの対談通りに劇場版ガンダムを高橋監督が担当し、ダグラムを富野が作ったらどうなっていただろう。
 そんなIFを見たいような、見たくないような。


 4位 上野俊哉さんとの対談『ZZ』ガンダムLD-BOXライナーノート

 ぼく、「富野作品における親子像」と「富野が語る親子像」の乖離に、ものすごく興味があるんだよね。
 いつかその記事を書いたら、このブログ終りでいいなと思っているんだけれど。

 例えばさ、主人公の父親像って、ファンから見ると明らかに実父の影響なのに、富野はそれを否定するでしょ。「嘘だろ?! なんで?」って思っちゃうんだよね。

 で、親子についての言及は、『「ガンダム」の家族論』を抜かせばこの対談が一番迫っているかな。
 というか、『「ガンダム」の家族論』については思うところあるので、

 家族論って。富野って、家族を描くの苦手じゃない? 富野作品に見る「家族」。

 この対談が一番、富野の「家族観」に迫っていると思う。こういう内容だと、インテリゲンチャとの対談も本当にありがたい・感謝の気持ちでいっぱいになります。


 3位 平井和正さんとの対談(1985年『ウルフ対談』)

 平井さんが徳間書店から出した文庫本。
 富野との対談は7~42P。今から思えば、『幻魔大戦』の監督を富野が務める前提の対談だったのかな。

 この対談は今まで紹介したものとは違い、富野の「今日は幻魔シリーズのことを中心にお話をお伺いしたいと思います」で始まります。
 そう、富野が進行役なんです。

 この対談が印象深いのは、このブログでさんざん紹介している・富野の(ガンダムを作るうえで)「ニヒリズムとデカダンスに陥ることを絶対的に拒否する」という言葉が出てくるから。
 富野作品の本質を、これほど的確に・簡潔に射抜いている言葉はないと今でも思う。

 この本、他の対談相手はまだ作家になる前(!)の新井素子さんと難波弘之さん、内田勝さん。
 ちなみにアマゾンでは1円で売っているんだよね。

ウルフ対談―荒野に呼ばわる声を聞け! (徳間文庫)

ウルフ対談―荒野に呼ばわる声を聞け! (徳間文庫)

  • 作者: 平井 和正
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 1985/07
  • メディア: 文庫



 「幻魔―この暗黒波動」って中見出しから始まって、「ルシフェル」「宇宙意識」みたいな言葉がバンバン出てくるので、平井初心者にはあんまりオススメできないけれど。


 2位 瓦重郎さんとの対談(1997年『CYBER TROOPERS VIRTUAL‐ON REFERENCE SCHEMATIC―電脳戦機バーチャロン副読本』)

 まあ、これですよね。悪い意味で一番印象深いのは。
 ゲーム『電脳戦機バーチャロン』の副読本。同ゲームのプロデューサー瓦重郎さんとの対談。これ、ヒドい内容だよなあ。瓦さんホントに大人だと思う。
 
 あえてリンク貼らないけれど、本そのままの状態で読めます。


 1位 安彦良和さんとの対談(2009年9月号ガンダムエース)

 お互いを認めた者同士の、しかし作品への思いがぶつかるピリピリした対談。
 これがダントツで一番かな。文章間から緊張感が伝わる。

 最初は穏やかにスタートするけれど、途中の

 安彦「富野さん、オリジンは読んでた?」
 富野「これに関してのコメントは、僕には一切できない(後略)」
 安彦「じゃあ終われば言える?」
 富野「いや、言えないかもしれない」

 から始まるやりとりはたまりませんね。富野ファン、いやガンダムファンならこれは読んでおいて損ないと思います。

 
 以上です。
 いやーしかし、今回の記事はリンク貼りまくったな。他人様のふんどしで相撲感あるけれど。
 ひびのたわごと様、シャア専用ブログ@アクシズ 様、TOMINOSUKI / 富野愛好病様、ありがとうございました。無断ですが。大変参考になりました。

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『「アニメージュ」が見つめたTMSアニメ50年の軌跡』に、富野のインタビューが載っているっぽい。 [富野関係]

 8月27日に発売された、『「アニメージュ」が見つめたTMSアニメ50年の軌跡』って本なのですが。

 アニメージュのバックナンバーから構成している(らしい・未読だから)本なので、富野が載っていても不思議ではないのですが。
 ただアマゾンの内容紹介を読むと。


 『ルパン三世』『あしたのジョー』『ベルサイユのばら』『名探偵コナン』『弱虫ペダル』――錚々たる人気アニメを生み出してきた制作会社トムス・エンタテインメント(TMS)の制作50周年を記念して、「アニメージュ」のバックナンバーを辿りながら、その軌跡を振り返る1冊。特別付録として2011年に逝去した名匠・出﨑統監督による幻の名作『ゴルゴ13劇場版』(脚本:長坂秀佳/主演:瑳川哲朗/94分)を1本丸ごと収録したDVD付き!


 とあるので、まあ富野は関係ないかな、と。

 富野が参加しているTMS作品って、『侍ジャイアンツ』と『新オバケのQ太郎』(両方とも絵コンテ)くらいのはずだし…


 ただ念のため、ぼくがこのブログで利用しているポンデリンク(amazonアソシエイト画像リンク作成ツール)でこの書籍を検索してみると。

 これらの画像が出てきました。

「アニメージュ」が見つめたTMSアニメ50年の軌跡
「アニメージュ」が見つめたTMSアニメ50年の軌跡
「アニメージュ」が見つめたTMSアニメ50年の軌跡
「アニメージュ」が見つめたTMSアニメ50年の軌跡
「アニメージュ」が見つめたTMSアニメ50年の軌跡
「アニメージュ」が見つめたTMSアニメ50年の軌跡
「アニメージュ」が見つめたTMSアニメ50年の軌跡

 上から3つ目の画像ですよ。6人の顔写真が並んでいるでしょ?
 その一番下が、富野喜幸なんですよ!

 なんかインタビューが収録されているのかなあ。

 ただこの本、DVD付きで5400円なんで、さすがにコレ目当てだけ買うのは…そもそも、富野インタビューが載っているのも確定ではないし。

 掲載されているか否かだけでも、書店で確認しようかな。


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ガンダム Gのレコンギスタ 9(特装限定版) [Blu-ray]

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ダンバイン総音楽集発売に関連して2・3の事柄 [富野関係]

 さて、このブログを読んでくださっている多くの方はすでに御承知でしょうが、「聖戦士ダンバイン総音楽集」が発売されます

 BGM集のⅠ~Ⅲに、初CD化となる管弦楽組曲「イン・バイストン・ウェル」、それにOVA『New Story of Aura Battler Dunbine』の「PALLADIUM」を収録した4枚組。

 公開されているジャケはBGM集Ⅰのものですが、今回発売されるものはそのままなんですかね?


聖戦士ダンバインI BGM集

聖戦士ダンバインI BGM集

  • アーティスト: 坪能克裕,MIO
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 1993/02/05
  • メディア: CD



 ヤフオクはともかく、アマゾンでは中古でバカみたいな値段がついていたので、この発売は良いことです。

 ダンバインの音楽というと、ぼくはやはり真っ先に「とぶ」が思い浮かびますが、BGMの中では「聖戦士たち」が一番印象深いです。音楽を担当しているのは坪能克裕さん。

 ちなみにぼくの手持ちのダンバイン関連の書籍、『聖戦士ダンバイン大全』はともかく『聖戦士ダンバインノスタルジア』にも、坪能さんのコメントは掲載されていません。何かあるのかな。
 シーラ様が表紙のムックも持っていたはずだけれど、どこへ行った…見当たらん。(コメント欄から情報いただきました。このムックには坪能さんの言葉が載っているそうです)

 坪能さんのHPを見ると、専門は現代音楽。
 管弦楽から電子音楽、合唱まで作曲のジャンルは多岐に渡っているようです。

 ぼくは門外漢なので分かりませんが、合唱ではこの曲などを作っていらっしゃるようです。


 さて、ぼくにはダンバイン系の書籍でそのインタビューを見付けられなかった坪能さんですが(強者頼むー)、ご自身のブログで先月頭に、今回の総音楽集が発売することを書かれていました。

 短めの文章ですが、「10日で約70曲を書いた」「作曲家・坪能克裕の原点」など大変興味深いことが書かれています。
 ダンバインファンの方も是非読まれてはいかがでしょう。

 しかし、10日で70曲って…全てのスケジュールがキツキツだったのかなあ。

 当時は当たり前だと思っていたけれど、やっぱり1年間スパンの新作を毎年作っていたって、異常なペースだったんだろうね。


 そして今回のCDには、『New Story of Aura Battler Dunbine』の音楽も収録されると。

 この作品ですぐ思い浮かべるのは「オーラバトラーがハーモニー処理、動かない」であり…
ハーモニーという世界~アニメが名画になる瞬間~

 これには収録されてないよね?(未読)

 あと思い出せることと言えば、「ポロポーズの花の効果すげえ!」と「ショットって案外・純愛だったんだな」ってことくらいで。あと、監督は滝沢さんだったな、と。

 あー。話題逸れるけれど。
 ぼく、基本的にダンバインの話になると「サーバイン強かった」とか「ハイパーオーラ斬りが」とかすぐ言いだす人とは、ちょっとウマがあいませんから、たぶん。そんな技アニメにないわ(原理主義)。

 で、記憶があまりに無いので『New Story of Aura Battler Dunbine』のWIKI見たら、主題歌は辛島美登里さんなのね。

 ある程度の世代の方には、「ああ」って分かる方だろうけれど。

 そこで辛島さんのHPに行くと、「1989年アーティストデビュー」とある。

 おや。
 『New Story of Aura Battler DUNBINE』の発表は1988年。主題歌(しかも2曲)の作詞作曲・歌を担当されているけれど、それはまあナシってことで、という例のヤーツですか。

 アルバイト的感覚でやったお仕事なので、アーティストデビューは『ロゼ』です

 的なやつですか。

 ま、いいけどさ。アニメファンはこういうの、慣れっこだからねー。 

 でも作品ファンとしてはやっぱり、一切語らないより・自身のブログで「原点」とまでおっしゃっていただく方が嬉しいですよね。

 

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HJ A.R.M.S. SP 聖戦士ダンバイン編 (ホビージャパンmook)

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ホビージャパン
  • 発売日: 2015/07/31
  • メディア: ムック
マスターファイル SPTレイズナー

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  • 作者: GA Graphic編集部
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2015/09/05
  • メディア: 大型本
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  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2015/08/08
  • メディア: コミック
イデオン&ダンバインモデルズ 伝説巨神イデオン&聖戦士ダンバイン超立体作品集 (DENGEKI HOBBY BOOKS)

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2014/06/12
  • メディア: 大型本
ガンダムアーカイヴス『ペズンの反乱』編

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 大日本絵画
  • 発売日: 2015/07/27
  • メディア: 大型本

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案の定、吉田豪さんの富野監督インタビューは面白かった。 [富野関係]

 こんばんわー。

 


 と楽しみにしていた、『キャラクターランドVOL.2』が入荷の遅い北海道でもようやく書店に並び、昨日購入しました。

 本来ならここで・このムックのアフィリを貼っておくところなのですが、痛くもない腹をさぐられても業腹なのでね。やめておきます。
 金が目的なら、こんな能率の悪いブログなんかやるか。本業以外にバイトするわ。

 で。
 ぼくが持っている吉田豪さんの印象といえば、「あなたのファンです、この本を読みました、このグッズも持っています」と笑顔で近づきながら、タブーと思われがちな質問でインタビューイをブスブス刺していく感じなのですが。

 それで答えを引き出すことより、正直ぼくは、質問された相手の反応が楽しみなんですよ。

 相手がその質問で怒ってもいい、凄んでもいい、席を立ってもいい、逆にスンナリ答えてくれても勿論いい。
 吉田さんがきわどい質問をぶつけるガチ感、相手の素の反応が見たい(読みたい)わけです。

 その吉田さんが『トリトン』関係で富野にインタビューするとなれば、当然読みたい話はア・ソ・コですよね。

 ちょっと長くなりますが、2009年1月にぼくが書いた記事を再掲します(正確には3回目だ)。すでに読んでいただいている方は、スルスルっとスルーしてください。


【以下、再掲】
 記事を始める前にまず、参考になるブログを紹介しておきます。
 手塚ファン、アニメ版トリトンファンは必読の、資料的価値が高いブログです。

 http://blog.goo.ne.jp/mcsammy/e/74eae7ddff12129853ef34561a80c477
 http://blog.goo.ne.jp/mcsammy/e/adeec845f339cd2dd51e0b7b6e1946e0

 なお、上記のブログを書かれている真佐美さんはこんな経歴の方です。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090112-00000559-san-ent

 以下の文章は、真佐美さんのサイトを読んでいるという前提で進んでいきます。
 まあ面倒くさがり屋さんにも、読めるようには書くつもりですが。

 
 さて、大型書店に行くと手塚治虫全集がずらりと並んでいますが、『海のトリトン』の後書きには、アニメ版は私に関係ありません、という主旨の手塚の後書きがあります。

 ササキバラ・ゴウさんが大塚英志さんとの共著『教養としての<まんが・アニメ>』の中でこの1文に触れていて、

 たぶん、当時手塚のもとには「海のトリトン」に関して多くのファンレターが寄せられていたのだろう。しかもその多くは、手塚のまんがではなく、アニメの内容に対するものだったに違いない。
(中略)
 たぶん、見当違いの褒め言葉をたくさん受けたであろう手塚のとまどいが、このコメントには感じられる。

 と書いてあります。
 しかし真佐美さんのブログを読んだ後だと、あのコメントが「とまどい」ではなく、怨念と怒りがこもった短文なのだ、と読めてきます。
 
 話を戻しましょう。『海のトリトン』で、富野ファンとして最も着目すべき点は、「手塚原作を大幅に改変したこと」それ自体にある、というお話です。

 ここからはなるべく、どの資料・記述も疑いながら、なおかつ「ここは信じられるだろう」という箇所を探しつつ、論を進めていきます。

 アニメの初期段階では、企画に手塚が参加していたことは、ほぼ確実です。前述した手塚の後書きと真佐美さんのブログ、それに後に引用している富野の記事もあります。
 そして富野が元虫プロ社員だったことを考えれば、手塚の意思に沿う形で富野が作業を進めていた、という真佐美さんの記事も素直に読めます。 

 さて、途中まで作業を進めていたが、真佐美さんによれば、西崎氏が手塚漫画の権利を全て奪ってしまい、虫プロではアニメをつくることが出来なくなってしまった。

 この真佐美さんの記述は、どこまで信じて良いものか?(コメント欄から情報いただきました。真佐美さんご自身が、後年訂正しています)。
 この時期に関する富野の証言は、あの饒舌な富野にしては、非常に淡白です。
 富野ファン必携の2冊から、その部分の記述を抜いてみましょう。

 『だから僕は…』
 以前に虫プロで作ろうとした十分ほどのフィルムはあったのだが、虫プロ内部にいろいろな問題があって、製作をスタッフルームが請け負うことになったのだという。そのときの虫プロの事情は知らない。
 (中略)
 「テレビ版でやるときは、オリジナルをおこすしかない」
 これは鈴木さんの主張であり、やや遅れて制作に参加した西崎義展プロデューサーの意見でもあった。
 さらに、製作条件として虫プロ関係のアニメーターはつかってはならないという暗黙の約束ごとがあったりして、手塚先生と相談する機会さえあたえられなかった。もしあたえられたとしたら、あのような形でのTV版の『海のトリトン』はなかっただろう。


 『富野由悠季全仕事』
 ―― ところでこの当時(筆者註・71年)、西崎義展さんは虫プロにいらっしゃったのですか。
 富野 そういう社内事情は知りません。
 (中略)
 富野 初めは手塚先生が手塚プロで作るつもりでいて、虫プロに下請けを出すという話もありましたがそれもなくなった。そして虫プロ商事が虫プロと分派したのか、自活していかなくてはいけないということで『海のトリトン』の企画を引き受けたんだけど、結局虫プロ商事も潰れて、スタッフルームだけが残った。で、最終的にプロデュース権というかマルC権を西崎さんが買って、手塚先生から『トリトン』をひっぺがした。 

 『全仕事』の方は、真佐美さんの記述に近いですね。
 ただこの言いようだと、西崎氏が『トリトン』の権利だけを買ったとも誤解されますが。

 富野は当然、自分の漫画の権利を失ってしまった手塚の心中がいかほどのものか、想像できたのではないでしょうか?
  
 真佐美さんのブログによると、西崎氏のやり方に反発して、トリトンの仕事をおりたスタッフもいたようです。しかし富野はチーフディレクターを降りず、そして物語のラストを大幅に改変しました(追記・富野はCDだったのだから、そう簡単に降りることもできなかっただろう)。

 富野ファンのぼくが着目するのは、まさに「富野はチーフディレクターを降りず、そして物語のラストを大幅に改変した」点です。
 ぼくは何も、「手塚を裏切る形になってまで、作品をベストの形にしようとした」などと美談として語るつもりも、また逆に悪く書くつもりもありません。

 もっと生活に密着した問題として、着目したのです。

 つまりこの時期すでに、富野はフリーのコンテマンだったのです。そして今のようなサンライズとの関係が構築されていたわけではありません。

 フリーにとって安定した仕事先の確保は、もっとも重要なことです。
 単純に言ってしまえばフリーの富野には、手塚をとるか、西崎をとるか、という二択がここで提示されました。

 富野は『トリトン』の前年に、手塚プロの『ふしぎなメルモ』の仕事も請けています。
 だから今後も、手塚プロから仕事が来る可能性だって、当然あります。

 しかし西崎氏と手塚の関係を考えれば、トリトンの仕事を続けていれば、手塚プロ・虫プロから仕事が来るとは考えづらいでしょう。

 はたして富野はトリトンの仕事を続け、ラストを(おそらく手塚の意向には合わない)形に変えました。
 西崎氏と共にトリトンの仕事を続けることを覚悟した時点で、富野の中で手塚との(ビジネス上の)関係が切れたことは、まず間違いないと思います。

 クリエイターには転機となる作品があって、富野にとってはやはり、アニメ演出を手がけるきっかけを与えてくれた手塚との縁を切る意気込みで挑んだ『海のトリトン』が最初のターニング・ポイントとなる作品だったのです。
 
 蛇足。
 まだ無名だった唐沢俊一さんがきっかけとなった、アニメ誌上での「ガンダム論争」で、手塚は富野擁護の発言をしたそうですから(文体が伝聞なのは、ぼくは実際にこの論争を読んでいないからです)、手塚は「名前を出すのも嫌」ほどにはトリトン後も富野を嫌っていなかったのでしょうね。  

【以上、再掲終り】

 
 で、こんな関係を踏まえた上での『キャラクターランドVOL.2』ですが。

 結論から言うと、非常に面白いインタビューでした。
 西崎さんについての話も当然あるし、別のところで既出ですが・上記のぼくの記事で書かれているシナリオ改変の意図も説明しています。
 かぐや姫(昔話じゃねーよ、こうせつさん)の扱いに困ったとかBGMへの思いは、初めて読んだような…あと富野はこれまで、『トリトン』を「怪獣物」って言っていることあった?

 最近ではちょっとナリを潜めていた感のある自作批判も、「Gレコ惨敗」とまた始まっているし。まだ終ってないでしょ、Gレコ。

 そして吉田さん、「当然、やしきたかじんさんの起用もキングレコードの選択だったわけですね」と話の流れでシラっと質問する。
 あっ、トリトンのインタビューなのに、そこに。笑ってしまった。

 たかじんさんといえば、


 ほんとに「ライリー…」にはまいりましたよ
 “黒歴史“ではなくなっていた!? やしきたかじんが抱えた『ガンダム』への葛藤


 ですよね。吉田さん、絶対知ってて質問ぶつけているよなー。

 インタビューの後半は、シナリオ合議制の否定とか、それより何より女性アニメファンへのヒドイ偏見とか、とても首肯できる内容ではないんだけれど、まあそこも含めて面白かったです。

 富野ファンなら、1400円払ってもいいと思います。

 ちなみにこのムック自体は、富野インタビューだけを楽しみに買ったんだけれど、押井監督の『東京無国籍少女』のインタビューが載っていてぼくとしてはお得でした。



 いやー、インタビュアーいわく映画前半は「観客を寝かしにかかって」、しかも『ニューティフル・ドリーマー』『アヴァロン』『イノセンス』ともシンクロするんでしょ。

 いつものやつじゃん。いつものアレでしょ。やばいよなー。

 これは覚悟をもって見ないと。


 あ、そうだ。最後に。

 ぼく、吉田豪さんがインタビュー時の裏話を聞く・読むのが好きなので(『いいとも』最終回より全然前の時、爆笑問題にダウンタウンの質問をしたら空気が変わったって話は笑った)、富野話も「TOKYOBREAKING NEWS」か「たまむすび」で、期待してますぜ。 

 

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萌え系アニメを見ながらぼんやりGレコのことを考えていた。 [富野関係]

 お久しぶりです。あなたに遭うなんて。ロシナンテ。バルタザールどこへ行く。

 ヒドイぞコレは。
 歌詞→似た言葉→ロバ繋がり。不安になって説明しちゃったよ。

バルタザールどこへ行く [DVD]

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  • 出版社/メーカー: パイオニアLDC
  • メディア: DVD



 さて。ぼくはいい年ぶっこいてアニメを・特に1話は手当たり次第に見ています。
 HDに溜まっているものを潰していくので、リアルタイムではなくかなり遅れているのですが。ヤマトとか東京ESPとかまだ未見だったり。

 で、見ていても、Gレコのことを頭の片隅で考えていたりすることもあったりなかったりして(広川太一郎さん風)。

 例えば。これが『城下町のタンデライオン』2話を見たときのツイート。
 




 次にコレが『ダンまち』連続で見ていた時のツイート。



 意図的に書かなかったけれど、コレは当然Gレコとの比較で呟いていたわけで。

 富野の萌えアニメに対するコメントは、kaito2198さんがまとめているので読んでもらうとして。

 あ、上記2作品が萌えアニメか否かみたいな反論は、鬱陶しいので勘弁してください。ぼくにはそう見えるってことです。
 
 蛇足・より道ですが、ダンまちは大変面白かったですよ。女の子を可愛く描いているのはもちろん、戦闘シーンにも力が入っていて二度おいしい感ありました。
 それに比べて、戦闘的要素がタイトルになっているあの作品ときたら…(以下略)
 
 閑話休題。
 まあ想像するに、Gレコはもちろん今後の富野作品でもおそらく「声優さんのオーバー気味な演技込みで」「頬を赤らめたり」「照れて口ごもったり・逆に早口になったりする」演出は、ないと思うんですよ。

 ファンであるぼくは、そこにリアルさだったり・一筋縄ではいかないキャラ描写を見出して、うう気持ちいい…もっと…もっと…となるわけですが。

 しかしその一方で、パターンと言えばパターンかもしれない描写でも、それゆえに分かりやすくて力があって、娯楽作品としてコレでいいんだよな、という気持ちもあります。一視聴者としては。
 ストレートに伝わる力強さがあるよな、と。

 特に上記ツイートにあるタンデライオンの画面ブレは、心情が分かりやすくて面白い演出だな、と楽しめたし。
 ダンまちのあざとい(悪くはない)スキンシップ描写も、「GレコではMSでSEXの暗喩までしたのに、どうしてキャラでは素っ気無いんだ」と考えがいっちゃうしね。

 いや、分かっているのよ。ないものねだりのI Want Youもっともっとってことは。



 でもそう考えちゃうくらい、Gレコのキャラって魅力的なんだよね。
 肝心のアイーダさま以外は…

 ファンの欲目かもしれないけれど、ラライヤやノレドが回数重ねるごとに増していく魅力を思うと、「もっと人気がハネても良くね?」と思っちゃうんだよね。

 だからこそさー。ありもしない描写、を夢想してしまうわけなんです。

 ちなみにちょっと話からズレちゃうけれど、ぼくの好みは。


 例えば、えーと。マクロスFとか、最近のラブコメだとなんだ。ニセコイとか。
 この理論にバッチリ当てはまると思うんだけれど。

 アイーダ…いや、結局アイーダの話になっちゃうんだよな。
 というのも、富野がどこかのインタビューで言っていたようだけれど、Gレコのアキレス腱ってアイーダ(とベルの関係性)だと思うから。

 だからもし新作があるのだとしたら、2人の関係にズームアップしたGレコ版『密会』を希望しているの。
 おじさんのノスタルジーじゃないんだよ。

 むしろぼくは、過去作の焼き直し作品がリリースされ続けることにも、そしてそれが人気らしいことにも、孤独を感じているんだからね。もういいよ。


 おまけ。
 マッシュナーさんはセクシーショットが流出したけれど、ここで中の人のセクシーショットを見てみましょう。
 たかはし智秋「LADY LUCK」 [DVD]
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Juicy Dancing たかはし智秋写真集 ファースト即ラスト写真集 (サブラDVDムック)

 あのくらい流出しても、全然恥ずかしくないぞ!(クリックしても拡大しない、商品ページにいくだけだよ)


 

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Gレコは「ロードムービー」ではなかったな、ぼくにとっては。ではロードムービー感あふれるロボットアニメ3選は。 [富野関係]

 どうも。お久しぶりです。
 もう少しGレコのことを書こう。

 今日はいつも以上に、「ぼくにとっては」って話になりますよ。


 放映直前に、富野はGレコについて次のように語っていました。

 「これ(ブログ主注・宇宙エレベーターのこと)は一種の交通手段なんです。そして交通手段にするためには、目的地に何かがなければいけない。つまりこれはロードムービーなんだということに気付いたんです」。(映画.com ニュース2014年8月23日より

 「これはコンテをやって初めて気がついたんだけど、『G-レコ』ってロードピクチャーなんですよ。地球から月、そして金星へと主人公たちがほぼ一直線に旅をして帰ってくる物語。ただのロードピクチャーだからこそ楽しくつくらなければいけない」。( 月刊ニュータイプ2014年9月号

 で、実はロードムービー(ピクチャーでもいいんだけれど)には、厳密には定義って無いようなんだよね。
 面白いんだよ、「ロードムービー」をネット上の辞書で調べると。以下、列記。


【デジタル大辞泉】
 主人公が旅を続けるなかで変貌し、自分を発見するという筋立ての映画。
 
【大辞林 第三版】
 主人公が作中で旅や放浪をしながら,さまざまな出来事に遭遇したり変化していくさまを描いた映画。

【日本大百科全書(ニッポニカ)】
 主人公が自宅や故郷を離れ、各地を旅しながら、旅の過程で成長や変貌(へんぼう)を遂げていく映画。陸路による移動が物語展開の基線をなすが、こうした物語形式の源には、『オデュッセイア』など、西欧の古代叙事詩がある。陸路をいくプロットは映画初期から採用されていたが、確固たるジャンルとして認識され、形成されていくのは、自動車社会が到来し、若者文化が興隆する第二次世界大戦後以降である。口火を切ったのは、『イージー・ライダー』(デニス・ホッパー、1969年)や『俺たちに明日はない』(アーサー・ペン、1967年)などのアメリカのニュー・シネマだった。日本でこの用語が普及し始めるのは、ドイツのビム・ベンダース監督作品が公開されるようになってからである。『まわり道』(1975)、『さすらい』(1976)、『パリ・テキサス』(1984)など、彼の作品には旅をモチーフとしたものが多く、そのスタイルを表現するために用いられるようになった。日本映画にも『幸せの黄色いハンカチ』(山田洋次、1977年)など、ロード・ムービーとよぶにふさわしい作品が生まれている。

【ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典】
 陸路による移動が物語展開の基線を成す映画。アメリカ映画『イージー・ライダー』 (1969年) などがこれに該当するが,確固とした用語ではない。日本で急速に用いられ始めたのは,ドイツの W.ベンダース監督作品が公開されてからで,『まわり道』 (75年) や『さすらい』 (76年) など,彼の作品には旅をモチーフとしたものが多く,その特徴を表現するために使われるようになった。

 
 どうですか、ちょっと面白いでしょう。
 ブリタニカには「確固とした用語ではない」と明記されていますね。

 だから、確固としたラインが無い言葉なので。例えば。
 英Total Film誌が2012年に発表した「史上最高のロードムービー50本」を見ても。

 「『俺たちに明日はない』は傑作犯罪映画だし青春映画でもあるけれども、ロードムービーって言われるとなー」って気がしちゃうのは、ぼくだけですかね?


 では、ですよ。ぼくにとっての「ロードムービー」の絶対条件は。

 「道程でドラマが起こる」ってこと。コレ、絶対。「目的地に着いてから」ではなく、「道程で」ドラマがあること。
 これを満たしているのが、ぼくの思う「ロードムービー」。

 それともう1つ。
 コレは絶対じゃないんだけれど、できれば「物語の序盤で目的地が明示される」。


 さて。このぼくの視点でいくと、Gレコってどうしてもロードムービーに見えないんですよ。

 まず一番の要因は、道程での描写がほとんどないこと。まああの、マラソンくらいかな。思い出す道程での出来事って。

 後はね、これぼくの「2」の条件にも重なってくるんだけれど、アイーダ様(あとベルリも)が思い付き・思い立ったが吉日・弾丸娘の勢いで行動するので、コマ切れに目的地が提示されるんだよね。
 最初から「金星に行く!」って言ってくれれば、もっとロードムービー感あったんだけれど。

 Gレコは、
「宇宙からの脅威の話を確かめるため、キャピタル・テリトリィに行こう」
「次はザンクト・ポルト」
「アイーダ様、真実を確かめるため月を指さす」
「アイーダ様、レイハントン家とドレット家の争いの原因がヘルメス財団にあるのならと、財団のあるビーナス・グロゥブに行ってみることを決意」

 こう、目的地を小出しにされると…
 しかも実際には、確かに「道程」での出来事ではあるんだけれど、ザンクト・ポルトに着いて1つの出来事、月に着いてまた出来事、金星に着いて出来事と、どうも「旅の途中での話」な感じがしないんですよ。
 目的地に着いてからの物語、って感じがする。

 これなら例えば、クルー同士でいさかいがあったり、主人公が「旅」から離脱したり、様々なドラマが移動中で生まれている初代ガンダムやイデオンの方が、ロードムービー感あったなー。
 「2」の条件は満たしてないけれど。

 これについては、氷川さんが藤津さんとの対談で面白い指摘をしています。


 今回、「ロードムービー、旅ものにする」と語っていますね。もともと富野さんの作品は、ホワイトベースのように「グランドホテルがロードムービーする」というシステムが秀逸なんです。ゲストが来るときは大きな船がグランドホテルとして出迎えるし、それが動けばロードムービーになる。ドラマづくりに便利な構造をしています。

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 グランドホテル方式(ホテルのような一つの大きな場所に様々な人間模様を持った人々が集まって、そこから物語が展開する)と、ロードムービーの複合ってのは、さすがの見立てですね。

 実際・富野作品に限らず、都合良く異星人などが東京・日本ばかり襲ってきた大昔の作品ならともかく、ロボットアニメにはこの要素が生まれますよね。

 
 その上で。

 じゃあ、ぼくが思う「ロードムービーなロボットアニメ」は。
 3つ上げると。Gレコは入らないなー。

 バイファム(カチュアー、もといカサハラー!)、モスピーダ、そしてキンゲ。

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 3作とも「目的地」ではなく「道程」の描写がメインでドラマが生まれているし、しかもククト星・レフレックスポイント・ヤーパンと目的地が序盤で明示されている。

 まあウィキ見ると、モスピーダはスタッフが西部劇目指していたみたいだけれど。でもホラ、OPで旅に出るがいい、と歌っているし(最初5秒ピー音あり)。




 ロードムービーの映画ならね・もう、1位は絶対不動だろうし、あとはベンダース…そんなに面白いランキングにはならないでしょ? ぼくはあんまり見てないから、『或る夜の出来事』と『イントゥ・ザ・ワイルド 』かな。

 だからアニメで。
 皆さんが「ロードムービー」で思い出すアニメはなんですか?

 

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富野作品において『Gの閃光』ほど、本編の印象を支えたEDはないのでは? [富野関係]

 さてさて、久しぶりに情報系ではなくGレコの話でもしようかな、と。

 今回はED『Gの閃光』の話を。

 まあ富野(井荻麟)作詞の歌といえば、スゴく頑張っている方がいらっしゃるのでアレなんですが。アレってなんだ。

 気が引ける。

 いや、ぼくが書きたいのは作詞の内容ではなくて、存在感というか、Gレコ視聴の印象に『Gの閃光』が与えた影響についてですよ。

 『Gの閃光』ほど、視聴者の印象を支えたEDは無かったんじゃないでしょうか、富野作品の中で。

 EDって、まあ富野作品以外のアニメでもそうだと思うんだけれど、作品の世界観の補強だったり、ちょっと余韻を残す役割だったり、だと思うんですよね。
 あと最近ではキャラを立てるための、つまりはキャラソンだったり。

 富野作品のEDではおそらく、ファンからは『コスモスに君と』『乾いた大地』なんかが評価高いと思うのですが。
 ぼくも作品感が良く出ていて好きです。

 でも『Gの閃光』って、もうちょっとこう、ガッツリと作品の中心に噛みこんで来ている印象ありません?

 例えば、ちょっと「この回どうだろう?」って思ったり、何か暗い方向に話が流れたり、もっと言えばキャラが死んじゃったり、「うわあ各陣営が混ざって分からなくなってきたぞ」となっても(監督が単純と言っても、「単純」に考えても3陣営×2はある)、

 本編終った後に『Gの閃光』が流れて、みんなラインダンスしたら。あ、デレンセンとカーヒルはちょっといないけれど。
 『Gの閃光』が始まったら。


 元気のGで、つかめプライドで、つかめサクセスで。


 言葉悪いけれど、本編のイメージがちょっと誤魔化されるというかね。もしEDが他の曲だったら、Gレコの印象も評判もガラリと(悪い方に)違っていたかもしれない。

 でも『Gの閃光』聞くと、ポジティブになるし、作品全体の印象すら変えている。

 縁の下の力持ち、ではなくてもっと顔出して、作品を支えていると思うんだよね。敢えて言うと、「EDのくせに」。
 作品の中央で、「エイヤッ」と全体を支えているんですよ。ぼくの中の『Gの閃光』は。

 さらに歌っているハセガワさんが、もともと仮歌だけの予定だった、と知っていると。 
 つかめプライド、つかめサクセスって歌っちゃうとさあ。

 それは心に響くじゃない、当然。もともとの力に、プラスアルファがあるじゃない。

 この歌が本当にそんな歌詞を実現させちゃうかも、いや実現しろって応援したくなるでしょ。

 だから何かもう、アニメ本編も歌手も巻きこんでホントいい歌だと思うのよ、『Gの閃光』。


 前に、アニメ紅白歌合戦的な番組で。
 福山さんがキンゲ歌うと、MCさんも出演者もみんなモンキーダンスしていたのが印象深かったけれど。確か女性MCは喜屋武さんだったかな。

 今回、Gレコではイベントでも打ち上げでもラインダンスなさったようで。

 でも、『Gの閃光』はEDだよ! こんなに盛り上がって1つになって元気になれるEDは稀有なのでは。

 「元気のG」ってかなり印象の強い言葉だと思う。
 その理由って公式サイトに掲載された富野直筆のコメントもあるけれど、やっぱりこの歌の力が大きいでしょう。
 
 だって冷静に考えたら、よく意味分からないでしょ? 「元気のG」って。頭文字? そしてGのレコンギスタ~だよ。何だよレコン「ギ」スタ。

 でもOK。

 ガンダムは「ニュータイプ」、∀は「黒歴史」って言葉を生みだした。

 一般までは広がらないけれど…ファンにとっては、Gレコには「元気のG」があるんだ!

 ツイッター上では今、デレンセンやカーヒルを加えたラインダンスの創作絵が回ってきている。

 そうさせたくなるのは、あの絵・演出もいいけれど、歌の力が大きいと思います。

 ぼくもこんな文章書いちゃっている。社会人なのに。おっさんなのに。しかも文章書く仕事しているっていうのに。

 みんなを動かす。『Gの閃光』。

 元気のGだ!



 

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「ブレンパワード スパイラルブック」の発売まであと1か月! そしてダンバインのBlu-rayも来た。 [富野関係]

 前回の記事更新から2週間経つけれど、またもや情報のみ。

 以前から再販が決定していた「ブレンパワード スパイラルブック」、ぼくは持っているので記憶から忘却していたけれど、発売は5月23日に決定してたんだね。

 ブレンパワード スパイラルブック

 昔より千円ほど高くなっているけれど、持っていない富野ファンには朗報のはず。ブレン、関連本少ないし…

 それにこのムックに限ったことじゃないけれど、ヤフオクでバカみたいな高値になっているのは腹立たしかったので、この再販は良かったのではないでしょうか。
 この期に及んでも、4月21日現在、1万2千円即決で売りに出している人いるよ。1か月後には2700円で買えるってーの。

 そしてもう1つ。これ。


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 パチンコダンバインは、これと連動していたのかなあ。無関係じゃないよなー。

 ※追記  ダンバインBlu-rayの情報、4年以上前から登録されていた


 

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Gレコ(Gのレコンギスタ)のオリジナルサウンドトラック、中のCDジャケはベルリ、アイーダ様、マスク [富野関係]

 今回は情報のみ。

 4月15日に発売されるCD「『ガンダム Gのレコンギスタ』オリジナルサウンドトラック」。

 CD3枚組ですが、各ジャケはこんな感じのようです(クリックしてもアマゾンに行くだけです)。

TVアニメ ガンダム Gのレコンギスタ オリジナルサウンドトラック


 ライナーの表紙の色、派手だね。

 

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