So-net無料ブログ作成
安田 朗 ガンダムデザインワークス

富野監督に「オトナの趣味」と言われて却下された、湖川さんのビルバイン初期デザイン [富野関係]

 どうも。今回もサッとお通りのほどを。

 今日…日付変わっているから昨日か、「アキバ総研」さんに『名作アニメ「聖戦士ダンバイン」スペシャルトークショーレポート! 二大アニメクリエイター・湖川友謙&出渕裕が濃厚トーク』という記事が掲載されていました。

https://akiba-souken.com/article/31222/

 この記事の中で、ビルバインのメカデザインも湖川さんが手がけたが、最初に出した案が富野監督から「オトナの趣味」と言われて却下されたことが紹介されています。

 詳細は記事を読んでいただくとして、この「却下されたデザインのビルバイン」は、ぼくの知っている限り2冊で見ることができます。

 1つ目は、ダンバインの『ロマンアルバムエクストラ』に掲載されていたはずです。

聖戦士ダンバイン (ロマンアルバム エクストラ)

聖戦士ダンバイン (ロマンアルバム エクストラ)

  • 作者: 尾形英夫
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 1985/06/01
  • メディア: 雑誌



 掲載されていた「はず」と曖昧なのは、ぼくが何度目かの引っ越しの際に紛失してしまったようなので…

 「スーパーロボット大戦Wiki」のビルバインのページには湖川さんによるラフ稿段階のビルバインについて記述があって、

 「機体の腹部が蛇腹状になっている」「ダンバイン強化タイプ、ダンバード、オーラバードという仮称が与えられていた」などの記述がありますが、ソースはおそらくロマンアルバムエクストラだと思われます。

 たしか背中のオーラキャノンは無かったはずです。

 
 この「没案」は湖川さんも思うところがあったようで、『聖戦士ダンバイン ノスタルジア』の中で、

「ビルバインは当初デザインしたものから大幅に変更されたオーラバトラーですね。僕のデザイン案はボツになってしまったので、この本のカバーイラストに登場させてみました」

の一文があります(144P)。

 これが「却下されたデザインのビルバイン」を見られる2冊目です。『聖戦士ダンバイン ノスタルジア』の表紙。

聖戦士ダンバインノスタルジア―Do you remember the tale of Byston Well?

聖戦士ダンバインノスタルジア―Do you remember the tale of Byston Well?

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2000/10
  • メディア: 大型本



 アマゾンのこの画像は、ボックス部分なので分かりませんが…

 表紙にはダンバインとチャムの後ろに、大きく「企画案バージョンのビルバイン」が描かれています。
 表と裏の表紙で1枚になっている…分かりづらい言葉ですまん、もういいや。表1と表4が繋がって1つのイラストになっているタイプです。

 色も含めて、詳細はよく分からない構図・意匠で描かれているので、どのようなメカなのか細かい把握はできませんが…


 ビルバインは世界観がちょっと違うので、賛否両論あるABだと思います。ぼくは好きです。劇中での「見せ方」重視。

 スパロボをプレーしていた遥か昔には、作品への思い入れと・性能の良さで好んで使っていたし。当たる・避ける・クリティカルの3拍子。
 
 今回紹介した以外にも、初期デザインのビルバインが掲載されている雑誌などあれば、情報寄せていただければ当記事に追加しておきます。 



 もしよろしければ、下のブログ村のバナーをクリックしてください。作者のモチベーションがあがったります。
にほんブログ村 アニメブログへ
湖川友謙 サンライズ作品画集

湖川友謙 サンライズ作品画集

  • 作者: 湖川 友謙
  • 出版社/メーカー: 一迅社
  • 発売日: 2017/06/30
  • メディア: 大型本
アニメーション作画法―デッサン・空間パースの基本と実技

アニメーション作画法―デッサン・空間パースの基本と実技

  • 作者: 湖川 友謙
  • 出版社/メーカー: 創芸社
  • 発売日: 2007/04/01
  • メディア: 大型本
リアルポージングロボット 聖戦士ダンバイン 1 ダンバイン

リアルポージングロボット 聖戦士ダンバイン 1 ダンバイン

  • 出版社/メーカー: メガハウス
  • メディア: おもちゃ&ホビー
リアルポージングロボット 聖戦士ダンバイン ビルバイン

リアルポージングロボット 聖戦士ダンバイン ビルバイン

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: おもちゃ&ホビー
ROBOT魂 [SIDE AB] ズワァース

ROBOT魂 [SIDE AB] ズワァース

  • 出版社/メーカー: バンダイ
  • メディア: おもちゃ&ホビー
リアルポージングロボット 聖戦士ダンバイン ビアレス

リアルポージングロボット 聖戦士ダンバイン ビアレス

  • 出版社/メーカー: メガハウス
  • メディア: おもちゃ&ホビー

nice!(5)  コメント(0) 

ミュ~コミ+プラスTVでの安彦さんインタビュー(富野監督関連中心) [富野関係]

 『打ち上げ花火~』の感想、アクセスあるのに反応ないのはやや凹む。
 アクセスあるだけ良いのですが。人間って欲張りだね。

 さてBSの『ミュ~コミ+プラスTV presented by アニマックス』、第2回のゲストが安彦さん・藩さんでした。



 安彦さんへのインタビュー、富野監督の名前が出たところだけ文字起こしです。
 そこ以外は簡潔に。
 
 インタビュー全編見たい方はアニマックスと契約するのだ。または初回無料放送なので、スカパー契約するだけでもOK。のはず。

 ではどうぞ。

 

 アシスタントは1人。息子さん。

 藩ちゃんは3歳の時初めて見た。めぐりあい宇宙。母の声だと思った。
 安彦さん「若い声出してるとか思うの?(笑)」

 藩ちゃん曰く、藩さんの中にはララァが占い師ではないかとの思いがあったよう(ブログ主注・「さん」と「ちゃん」の使い分けで判じてください)
 安彦さん「ときどきピカンと光ってる?(手でNTの例の閃き)」 
 
 吉田アナ「先生は見抜いてララァを生み出していらっしゃる?」
 安彦さん「いやあれは富野由悠季のこだわりキャラです」
 吉田アナ「ああそうなんですか」
 安彦さん「もう彼がラフ描いて、こうだよって寄こしたの。そういうキャラがいくつかあるんです。あのランバ・ラルとかね、ララァ、あとハモンもそうだね。そのあたりはこだわりキャラで、彼絵描くんですね。ランバ・ラルなんておっさんでしょ。ガニ股の。で、ララァもインド人、インド人って言ったかな? あ、これでいいんだってそのまま」

 シャアとアムロは白紙からぼくが描いた。

 シャアのマントは長すぎるとよくある悪役になるが、マントないと様にならない。「ゴキブリマント」とさんざんパロのネタにされた。

 シャアのモデルはいない。アニメのキャラにモデルはいないでしょう、ゼロから作れるのに。脇役にはいる場合もある。

 漫画は筆で描いている。ペンは硬くて絵なんて描けないよと諦めていた。筆を勧めたのは松本零士さん。ヤマトの時。筆にするようアドバイスがなければ漫画家になっていなかった。

 安彦さん、藩ちゃんには母親の2代目をやってもらうつもりだった。

 過去編から見てもらうとガンダムの世界を初心者にも分かってもらえる。

 吉田アナ「ファーストをTVシリーズとして作られている時に、そういう(世界・歴史)設定はもうあったんですか?」
 安彦さん「富野由悠季の頭の中にはあったんでしょうね、なにがしか。それは彼自身も書いてもいないし、ただ何もなくて出来上がるわけはないから、彼の頭の中にはプランみたいなものがあったんだと思うんですけどね。
 彼がやっぱり不思議で偉大だなと思うのは、もやっとしたものでも、その状態のもやもやで良かったんだよね。後はインスピレーションで。それこそピピピ(笑い・NTの閃きのこと)。だからそこは凄いなと思うんですね。
 彼自身気づいてなかったかもしれない。ピースがはまるってね、ああいう感じでパチンパチンと埋まっていくんですね。空白が。これは尋常じゃないってORIGIN描きながら思ったんですね」

 ガンダム世界のしっかりした歴史がある。ORIGINはガンダムの物語の歴史(の一部)であり、人の歴史であり。
 

 以上です。眠くて読み返してないので、誤字脱字は勘弁してください。


 もしよろしければ、下のブログ村のバナーをクリックしてください。作者のモチベーションがあがったります。
にほんブログ村 アニメブログへ
機動戦士ガンダム THE ORIGIN V 激突 ルウム会戦 (メーカー特典なし) [DVD]

機動戦士ガンダム THE ORIGIN V 激突 ルウム会戦 (メーカー特典なし) [DVD]

  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
  • メディア: DVD

nice!(4)  コメント(0) 

アニメ『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』感想・レビュー~彼女の体から、蟻を取るか? トンボを取るか?(ネタバレあり) [映画感想・実況]

 先日、アニメ版の『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』を見ました。

 敬称略で、

原作が岩井俊二の名作映画、
総監督・監督・キャラデザが新房昭之・武内宣之・渡辺明夫の組み合わせ、
脚本が大根仁、
音楽が神前暁、
企画とプロデュースが川村元気と、

 もうどう考えてもハズす作品を作るわけがないような陣容。

 『君の名は。』の後のドジョウを総ざらいする気が満々のような。
 まあ実際は、こちらのインタビューを読むと、『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』の方が『君の名は。』より企画が先行していたそうですが。


 さてぼくは日頃から、「原作と映像作品は、別作品なのだから分けて評価するべき」と思っています。

 ネットに溢れている、「原作のあそこと違うからダメ」「けっこう漫画の雰囲気を再現している」のような感想は、あまり意味を持たないと考えています。

 にも関わらず。
 直前に予習として岩井俊二版『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』を見たせいか、ついでに他の岩井作品も数作見たせいか、アニメ版を鑑賞中にもついつい色々なところを比較してしまいました。

 ふだん否定している考えを自分もやってしまう、こういうのがダブルスタンダードなんですかね?

 ま、自分の感情には素直に従って、感想を書き連ねていきたいと思います。


実写版『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』の魅力


 そのそも原作の魅力は、「からかい上手のなずなさん」と言うべきか、思春期を迎え始めた小学生高学年の男の子が、同級生だけれど大人びた女の子と接触することで、ちょっとだけ大人になる物語です。
 少し酸っぱくて苦くて甘い物語を、美しい映像が支えた映画です。

 実写版では、主役の山崎裕太さんは当時12歳でしたが、同級生である・なずな役の奥菜恵さんの実年齢は2歳年上でした。

 なずなのオトナ感・年上感、小悪魔的な魅力が、非常に重要だったわけです。

 岩井監督作品のヒロインは、どれも美しく映されています(ぼくが見た中では、唯一の例外がアニメの『花とアリス殺人事件』だったわけですが…)。

花とアリス殺人事件 [Blu-ray]

花とアリス殺人事件 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: Blu-ray



 縛られる山口智子さんも、雨の中の松たか子さんも、堕天使ようなCHARAさんも、美しく見とれるばかりです。
 そして『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』の奥菜恵さんも同様です。

 この物語のキモの1つは、なずなの魅力です。

 実写でもアニメでも、なずなは・一緒に花火を見に行く相手は典道と祐介、どちらでも良いのです。

 それなのに実写では、典道と行くパターンでは「(水泳勝負)典道くんが勝つと思っていた」と典道に平然と言ってのけます。

 これは勿論・嘘と解釈した方が自然で、典道も調子良いこと言ってと思っていても嬉しくなってしまうのです。

 ここになずなの(小学生男子には)「手に負えなさ」が出ているわけですが、アニメ版のなずなは後半、典道に明らかに好意を寄せています。

 あれではコケティッシュな魅力が半減してしまいます。
 アニメが好きなぼくでも、ことこの映画に関しては二次元より奥菜さんの方が良いな、と思ってしまいます。

 ちなみにアニメ版でのキャラクター達は中学生設定になっていますが、そこは違和感ありませんでした。


彼女の体から、蟻を取るか? トンボを取るか?


 劇場でアニメ『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』の世界から、完全に一歩引いてしまう瞬間がありました。

 それは典道が、プールサイドで寝ているなずなから虫を取るシーンです。

 アニメでは、その虫がトンボでした。



 アニメ版では蟻でした。
 蟻が首筋から胸元あたりを這っていたのです。

 そのままでは水着の中に入るし、蟻を捕まえる=なずなの肌に触れるだし、そこにエロティシズムや、「取ってよ」と平然と言うなずなに・一足先に「女の子」から「少女」に向かっている魅力が生まれるわけです。

 アニメではトンボで、しかも場所は顎の付近でした。

 素人のぼくが分かることを、百戦錬磨のプロであるスタッフが気づかないはずがありません。

 むしろ分かっているからこそ、スタッフは丹念にエロティシズムの要素を廃除したと見るべきです。

 見るべきなのですが、その意図がぼくには分かりません。
 おそらくここで、実写版とは明白に違う・アニメ版のなずなが動き始めるわけです。 

 しかしトンボなあ…トンボには前にしか進まない性質があるそうだけれど、「繰り返す物語」に敢えて選んだとかじゃないよなあ…?


世界がリフレインする理由付けと、明らかになる作品世界


 実写版では「何故世界が繰り返したか」の描写がなく、極端な話「典道の空想かもしれない」という解釈も可能な訳です。

 45分間しかない実写では、そこがあやふやでも乗り越えられたのですが、倍の尺がある実写では・しかも世界を繰り返す展開では、「世界を繰り返せる要因」をスルー出来ません。

 そのためにアニメ版に用意されたのが、不思議な玉です。
 中に「if」の文字が見えるけれど、原作の映画がもともとフジTVのオムニバスドラマ『If もしも』の一篇として作られていると分かっていると、ちょっとニヤニヤしていまいますが。

 まあこの玉がどのようなものか一切説明がないので、あれで納得できるかは別問題ですが…

 しかし2人がいくつもの「違和感のある世界」を巡るのを見ているうち、ぼくには原作の実写版も「1つの可能性」として吸収されていく感覚がありました。

 全ての作品世界を包括する…た、∀……! 
 
 バスではなく列車、灯台で叫ぶ「憧れの女の子」にアニメキャラが出ない(今ならプリキュアだったかなあ)、最後も同じセリフながらプールではなく海…

 実写版とは似ていながらも非なる世界、そしてアニメの中でも違う世界を何回も巡りつつ、2人は旅を続けます。

 実写版が「SF要素も少しあるグローイング・アップもの」だったのに対し、アニメ版は終盤になるにつれ「グローイング・アップの要素を含んだパラレル・ワールドもの」としての本質が明らかになります。

 だからこそ、最終シーンへと繋がっていきます。
 ここでも「恋愛もの」としてこのアニメを見ていると、最後は全くの「?」となるかもしれません。
 

最後のシーンをどう解釈するか

 
 実写版での、なずなとのラストシーンの意味は明白です。

 なずなは典道に「2学期が楽しみだね」と言いますが、違う学校に通い始める2人にとって無論これがお別れとなります。

 コケティッシュなずなちゃんは、承知で「2学期が楽しみだね」と言い、プールの向こうに消えていくわけです。

 一方アニメのなずなちゃんは、「次の世界が楽しみだね」と言います(だったよね?)。

 そして最後の教室シーン。
 
 なずなと典道の机が空席です。

 まあ、ここなあ。「デートの前戯としての映画」としてはスッキリしないよなあ。
 人気…出ないような気もするけれど。

 でもこのエンドシーンのおかげで、少なくともぼくには深みが出る映画となりました。

 蟻がトンボになって以降、ずっと一歩引いて見ていましたが、本当のホントに最後のシーンでおっとスクリーンに引き込まれました。

 「解釈は見た人それぞれに任せます」のラストなんでしょうが、1つだけ明白なのは、障害の1つであった悪友達はすでに教室にいる、ということです。
 先生がバックショットなのも、もちろん巨乳かそうでないかを曖昧にするためで、「元の世界なのか」を明確にしないためのカメラワークです。

 ぼくなどは『ビューティフル・ドリーマー』のラスト=階数が違う校舎を思い出すわけですが。
 あの玉は壊れてしまったので、もう世界移動はできないはずですね。


 ところで、夏休み前に転校することが分かった生徒がいるとします。

 休み明け、その生徒の席は用意されているでしょうか? 普通に考えて、ありませんよね。

 でも教室にあった空席は2つでした。


 つまり、ぼくの解釈はそんな感じです。それは心中。あれは駆け落ち。これは2人でサボリ。


 もしよろしければ、下のブログ村のバナーをクリックしてください。作者のモチベーションがあがったります。
にほんブログ村 アニメブログへ
打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?公式ビジュアルガイド

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?公式ビジュアルガイド

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/08/31
  • メディア: 単行本
打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? (1) (角川コミックス・エース)

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? (1) (角川コミックス・エース)

  • 作者: 楓月 誠
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/08/04
  • メディア: コミック
映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』オリジナル・サウンドトラック

映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: 神前暁
  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2017/08/09
  • メディア: CD
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』 豪華版Blu-ray BOX

『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』 豪華版Blu-ray BOX

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • メディア: Blu-ray
少年たちは花火を横から見たかった [DVD]

少年たちは花火を横から見たかった [DVD]

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • 発売日: 2012/05/26
  • メディア: DVD
打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? (角川スニーカー文庫)

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? (角川スニーカー文庫)

  • 作者: 大根 仁
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/08/01
  • メディア: 文庫
打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? (角川文庫)

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? (角川文庫)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2017/06/25
  • メディア: Kindle版
「打ち上げ花火、下からみるか? 横からみるか?」Soundtrack

「打ち上げ花火、下からみるか? 横からみるか?」Soundtrack

  • アーティスト: REMEDIOS,REMEDIOS
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 1996/07/19
  • メディア: CD

nice!(1)  コメント(0) 

『伊集院光とらじおと』の安彦さんインタビューがとても面白かった。安彦さん「ファーストガンダムをリメイクをする権利があるのは富野由悠季だけ」 [富野関係]

 前回の記事で紹介した、『伊集院光とらじおと』への安彦さん出演。 

 その放送が今日でしたが、ものすごく面白い内容でした。伊集院さんと安彦さんの相性も良かったようで。
 伊集院さん、突っ込むべきところは突っ込んでいた。

 そして『伊集院光とらじおと』ファン兼ガンダムファン(あるいはぼくのような富野ファン)には、途中で大サプライズもありました。
 本当にビックリした。

 以下、放送の概要です。当然、一字一句正確なんてことはありません。
 当ブログの性質上、富野監督に関わる発言は出来るだけ正確にしました。まーそれでも細かくは略したりしているけれど。

 なおこの放送は今日から1週間、TBSラジオを聞ける地域に住んでいる方ならradikoのフリータイムで聴取可能です。

 では、どうぞ。


「今日は早起きしてきました。伊集院さんとガンダムの話とか色々したいと思います」

伊集院さんの事前説明は以下のような内容。
安彦さんはガンダムの生みの親の一人。「だからそのー、富野由悠季さんっていう人がクレジットでは原案となっていて、キャラクターデザインが安彦さんになっていて、メカデザインが大河原さんになっていて」
矢立肇の説明もする。安彦さんはキャラデザをするだけじゃないと思うんだよね、と。
伊集院さんの言葉の端々に、ガンダムファンへの気遣いもうかがえる。

「伊集院光とらじおと安彦良和とガンダムと」

アシスタントの吉井歌奈子さんも、安彦さんを「ガンダムの生みの親の一人」と紹介。

その吉井さん、なんと小学生の頃安彦さんの自宅を訪問したことがある(その理由、ここでは話されなかった)。※追記・コーナー始まる前に、紹介あったようです。聞き逃していた…

伊集院さん「ガンダム見ているのはクラスで2人しかいなかった」
安彦さん「5時半からだからね。まだ明るいから」

ガンダム誕生のきっかけ。
ひょっとしたら当たるかもしれないと思っていた。
小学生より上を狙う(高校生くらい)意識はあった。
ヤマトはゴールデン(タイム)だけれど、ガンダムは5時半だからそこらへんはどうかなと思った。

伊集院さん、これまでのロボットものと違う「量産型」などに反対はなかったか?

「それはぼくも、先程出てきた富野由悠季もへそ曲がりでしたからね。反対があっても適当にこう言葉は悪いけれどだまくらかしてやってしまえと。割と確信犯でしたね」

設定が説明なしに・当たり前のようにセリフに出てくることについて。
「こんな話、子どもには分かんねえよなっていうことを承知で。ただ富野由悠季はへそ曲がりだけれど義理堅いんですよ。約束ごとがあってね。中CMがあって、前と後で必ず戦闘シーンを入れなきゃいけないっていう暗黙の約束があって、それは守るんですよ。(略)その代わり話は分からない(笑)」

今の常識ではその約束事はいらない。

安彦さんいわく、ORIGINを描くハメになったのがこの前にいる(アシの)吉井さんのお父さんなんですよ。

(聞いていたぼく、ここで驚く。まさか吉井歌奈子さんって、サンライズ元社長の吉井孝幸さんの…?)



安彦さん「今日久しぶりに歌奈子さんとお会いして、歌奈子さんが俺を引きずり出したのかなって一瞬思ったんですよね」

でも偶然。吉井社長にくどかれてORIGIN描いた。

ガンダムの前史を書き加えたのはぼく。

「30年弱前に作ったものが営業に持って歩けないという。彼(吉井社長)の言葉をほぼそのまま言うと。作りがお粗末ですから。彼は海外に売りたかったんですね。海外に持っていく場合にこれでは辛いというわけです。ぼくはそんなの知ったことかと何度も断った。海外で売れようがなんだろうがぼくにお金入りませんから(笑)」

この次の会話で、安彦さんはおそらく「矢立」と「井荻麟」を間違える。でも伊集院さんは訂正せずに進む。井荻の正体が山浦さんになったぞ(笑)

矢立の正体はあえて言うと山浦さん。

ORIGIN漫画は3年かかると言ったのが10年になった。

ファンのガンダムパロディを含めて、新しい文化が始まった。

「基本的にぼくはパロディ面白いと思いますね。(中略)富野氏も基本的にそれに乗っかった、みんなが担ぐなら神輿に乗ろうっていうタイプですね」

最初のシリーズから後は嫌な予感がしたから降りた。変な方向に行くのではと、ヤマトを見て。

その後は見ていない。でも情報を聞くと「違うんじゃないか」という方向が聞こえてくる。

吉井社長に連載始める時「俺は変えるよ」と条件を出した。
自分は変える権利がある。富野・安彦・大河原はある意味3本柱。
「勿論富野由悠季の創作物であるんですけど、その内情をぼくは富野の横で見て全部知っている。だからさっきの戦闘シーンもそうですけど、こんなに戦闘しなくていいんだ、ということは知っているわけですよ。それをどんどんやっているから本編の説明がおろそかになったりするわけです。そういうミステイクの部分も知っている訳です」

「富野由悠季ってのはどんどん前に進んでいく男ですから。その後続編も何本も作っている。新しいこころみも随分やっている。あまり後ろ振り返るタイプじゃないんですね。だけどぼくは当時の富野知っていますから、最初のシリーズからかなり鮮明に覚えている。だから差し出がましいことを言ったのは、ぼくは富野由悠季自身よりもあの時の富野のことを覚えていると言ったんです」
伊集院さん「それは富野さんにも言った?」
「富野由悠季本人に言うと喧嘩になるから言いません」

富野とは酒を飲みながら一回話した。漫画化は富野がOK出すことが、安彦さんの条件でもあった。
吉井さん・山浦さんと4人で飲んで、OK貰った。

インタビュー後半はアニメORIGIN「ルウム会戦」の告知。

CG・手描きのこだわりはない。

手描きで苦労しているので、CGありがたい。

人物の描き方にはこだわりあって自信ある。

人が(モビル)スーツを着ている。それまでのロボットアニメと違う。人のドラマなので、人が描けていないとガンダムはダメ。

「『人』をよくとらえているんですよ。ファーストガンダムってのは。それは富野由悠季って男が人間の良く分かる男で、苦労人でね。だからそこのところ、30年前は分からなかったなってところに随分気付いた部分もありましたね」

伊集院さん「富野さんに対してアイツやっぱすごいんだ、もあるんですか」

「随分再発見しました。ぼくはピースがはまっていくという言い方をするんですが、このピースはここにはめるためにあったのか、いやーうまくできているなっていうところが沢山あるのね。全部腑に落ちてくる」

作家が最高のコンディションの時にはひらめきがくる。

最後に先ごろネットで話題になった、「ファーストリメイク」について聞く伊集院さん。

「非常に微妙な問題があって、リメイクってのはぼくは禁句にしているんです。リメイクをする権利があるのは富野由悠季だけだと。ぼくは漫画で描いたんだと。それは吉井社長の依頼を受けて、開き直って描いた。だからぼくがリメイクする権利はないんだけれども、ぼくが描いた漫画版を映像化するのは放っておけない。そういう…微妙ですね(笑)」

ORIGINをアニメ化するのは俺しかいない。

キャラクターはみんな愛している。ランバ・ラルなんてお好きじゃないですか? ハモンなんてカミさんじゃないですよね。

こんなに大人の話だったかと思う、描いてみて。



 もしよろしければ、下のブログ村のバナーをクリックしてください。作者のモチベーションがあがったります。
にほんブログ村 アニメブログへ
オーシャンと11人の仲間 特別版 [DVD]

オーシャンと11人の仲間 特別版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD
原点 THE ORIGIN

原点 THE ORIGIN

  • 作者: 安彦 良和
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2017/03/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
ヤマトタケル (4) (角川コミックス・エース)

ヤマトタケル (4) (角川コミックス・エース)

  • 作者: 安彦 良和
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/02/25
  • メディア: コミック
安彦良和アニメーション原画集「機動戦士ガンダム」

安彦良和アニメーション原画集「機動戦士ガンダム」

  • 作者: 安彦 良和
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2013/05/31
  • メディア: 単行本
クラッシャージョウ Blu-ray BOX

クラッシャージョウ Blu-ray BOX

  • 出版社/メーカー: バップ
  • メディア: Blu-ray
アリオン Blu-ray

アリオン Blu-ray

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: Blu-ray

nice!(4)  コメント(0) 

8月23日の『伊集院光とらじおと』のゲストは安彦さん。かつての伊集院さんと富野監督の絡みは良かった [アニメ周辺・時事]

 どうも。リアル世界が不調だ・リアルイズヘルだ…仕事くれ。仕事ください。妻子もろとも飢え死ぬ…

 さて、ぼくはラジオ好きで、中でもご多分に漏れず伊集院さんのラジオが昼も夜も好きなわけだが、月曜から木曜毎日を聞き逃さないのはなかなかツライヨー。少しは仕事してるんだよね。

 その昼にやっている『伊集院光とらじおと』(TBSラジオ)の8月23日のゲストが、最近話題? の安彦さんです。大事な聴取率調査週間=スペシャルウィークのゲストの1人として登場です。

https://www.tbsradio.jp/174034

 同番組の公式HPには、


『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザインおよび作画監督をつとめられた安彦さん。
それ以前には、「勇者ライディーン」「超電磁ロボ コン・バトラーV」「ろぼっ子ビートン」「科学忍者隊ガッチャマン」「宇宙戦艦ヤマト」などの作品にも関わられました。 
また9月2日公開の『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦』の総監督も務められているアニメーション界の巨匠にたっぷりとお話を伺います。


 とあります。

 伊集院さんは、『地球光』のパンフに「二つの道をともに歩むこと」という序文を寄せていて、その文は・ガンダムはファーストしか見てないけれど「(初代と∀の)二つの作品の間を調べるような気分で、そのほかの作品も見ようかと思っている」と結んでいます。

 でも勝手な・根拠のない推測だけれどたぶん伊集院さんは今でもファースト以外見ていない気がするし、安彦さんも『Z』以後の話なんてする気ないだろうから、その点では話が合うかもしれませんね。

 ライディーンやコンVに触れながら、アニメORIGINの話をするんだろうな。

 そういやサンデー毎日がガンダム特集組んだ時、安彦さんが対談相手に伊集院さんを希望したってツイートを見かけたけれど本当かしら? 本当なら理由含めて情報ほしいっす。


 安彦さんと言えば、最近のニュース「“ファースト”ガンダム復活へ 安彦良和氏、節目の40周年に大プロジェクト」がちょっと話題になったわけですが。

 少なくとも偏りのあるぼくのTLでは、批判一色だったけれども。

 つまりはORIGINが今後もアニメ化されるってことなんでしょう。
 実はこの話題って、今回が初めてではなくて・6月にはアニメイトタイムズが記事「アニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、一年戦争本編も描かれる!? 『原点 THE ORIGIN-戦争を描く,人間を描く』安彦良和先生サイン会&トークショウレポート」の中で触れているんだけれども。

 でも本気でORIGINを新しいスタンダードにしたいのなら、発表場所が今のOVAじゃ無理、TVは絶対条件だよなあ。
 ぼくは、作画がひどくても、それも含めてファーストでいいっす。時代とのマッチングもあるしね。

 ただ、ひょっとしたらORIGINが今後の「ガンダム代表」になる可能性はあるし、




 メーカーは何としてもガンダムブランドを途絶えさせるわけにはいかないだろうから、会社員としては当然の取り組みなんだろうな、とも思っています。諦めの夏。

 しかし…ツイッターのぼくは感情的だな。生の感情丸出しで(以下略)

 
 ちなみに伊集院さんは、かつて富野監督とも対談しています。

 ∀の時代に、BSの番組「元旦ガンダム」で。このタイトル、確か深夜ラジオで伊集院さんイジっていたような。

 そして富野監督のことは「難しいおじさんだけれど」みたいに言ってなかったっけ(記憶あやふや)。

 まあこの対談に関して伊集院さんがラジオで話した内容は、司会の人が女装しているのに、そのことには触れるなとスタッフから言われたってことだよね…
 
 伊集院さんが月曜午前1時からやっている『深夜の馬鹿力』ではガンダムネタは時おり出てきて。
 「トリプルドムみたいな体型の女にボコられた」というネタや、何よりポスト司馬遼太郎としての「ガンダム社長」というコーナーもあったくらい。

 富野監督自体をネタにしたのは…コーナー「少しおもしろい」の


英語の教科書の例文より:「あれは蜷川幸雄ですか?」「いいえ、富野由悠季です。」


 以外になんかあったっけ?(botが役だった)。あと2・3回あったような気がするな。

 「元旦ガンダム」の対談自体は、面白かったです。おそらく富野監督も伊集院さんのことを下調べしたのだろう、落語に絡めて話したりね。

 今回の安彦さんとの対談も、面白い話が出たらいいな。


 これで書きたいことは全部書いたかな…
 
 今回の放送。
 伊集院ファンのぼくとしては、お得意の「今の言葉大事なことがあるような気がする」と「分かるような気がします」を言うか、楽しみながら聞くことにします。


 そういや安彦さん、『ミュ~コミ+プラスTV』にも藩ちゃん(娘さんの方なので「ちゃん」)と出ます。
 アニマックスだけれど・契約していなくても、スカパー契約者なら初回放送の25日金曜は、BSスカパーで無料で見れるよー。




 もしよろしければ、下のブログ村のバナーをクリックしてください。作者のモチベーションがあがったります。
にほんブログ村 アニメブログへ
オーシャンと11人の仲間 特別版 [DVD]

オーシャンと11人の仲間 特別版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD
原点 THE ORIGIN

原点 THE ORIGIN

  • 作者: 安彦 良和
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2017/03/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
ヤマトタケル (4) (角川コミックス・エース)

ヤマトタケル (4) (角川コミックス・エース)

  • 作者: 安彦 良和
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/02/25
  • メディア: コミック
安彦良和アニメーション原画集「機動戦士ガンダム」

安彦良和アニメーション原画集「機動戦士ガンダム」

  • 作者: 安彦 良和
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2013/05/31
  • メディア: 単行本
クラッシャージョウ Blu-ray BOX

クラッシャージョウ Blu-ray BOX

  • 出版社/メーカー: バップ
  • メディア: Blu-ray
アリオン Blu-ray

アリオン Blu-ray

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: Blu-ray

nice!(3)  コメント(0) 

40周年を迎えて、特設サイトも立ち上がりHDリマスター版が放送される『ザンボット3』について語ろう [富野関係]

 どうも。またもやひと時、よろしくお願いいたします。

 最近ずっと浮気していたけれど、久しぶりに富野作品の話題だ!

 『ザンボット3』が初回放送から40周年を迎え、特設サイトも設置されました。

http://zambot3.net/

 ぼくはリアルタイム世代ではないので、感慨は「放送からもう40年か」ではなく、「氷川さんの『20年目のザンボット3』から20年も経つのか」となります。

20年目のザンボット3 (オタク学叢書)

20年目のザンボット3 (オタク学叢書)

  • 作者: 氷川 竜介
  • 出版社/メーカー: 太田出版
  • 発売日: 1997/08
  • メディア: 単行本


 『20年目のザンボット3』は太田出版から出た「オタク学叢書」と銘打ったシリーズの1作目で、調べてみるとこのシリーズは10冊目まで出版されたようです。
 『イデオンという伝説』と『フィルムとしてのガンダム』は持っているな…

 40周年を記念して、アニマックスでは10月から『ザンボット3』がHDリマスターで放送されます。
 『ダンバイン』のHDリマスター版放送に続いて、またもやアニマックス。

 ぼく、『ザンボット3』はビデオ版をレンタルで見たのが最後、その後は再見していないはずなのです。

 一方『ダンバイン』はLDで見て、各キャラの撃墜数記事を書くためにDVDで見て、それでもアニマックスでHDリマスター版を見た時はその鮮明さに感動しましたからね。

 ビデオ版から一飛びでHDリマスターを見たら、どんなことを思うんだろう?

 
『ザンボット3』のストーリーで語られるポイント


 さて『ザンボット3』に対する語り口というのは大体パターンが決まっていて、

1、一般人から非難されるヒーロー
2、人間爆弾
3、ラスボスがコンピューター+善悪の転換

 の3点からのアプローチが多いかと思われます。

 「3」に関しては、ラストにおける善悪の転換は監督の前作『海のトリトン』でやってしまっているので、まあ焼き直し感は正直ありますよね。

 ぼくは『ザンボット3』のラストって、未見+知識も何もない状態の時=30年ほど前に、アニメ雑誌で知ったんですよね。
 たぶん『アニメディア』だったと思うんですけれど。

 『アニメディア』の読者コーナーで、「昔見たロボットアニメの最終回なのですが、敵のボスがコンピュータで、人間こそが悪で退治するようプログラムされている話でした。このアニメはなんでしょうか」みたいな質問があったんですよね。

 で、編集部が「それは『ザンボット3』で、『ガンダム』の富野監督の作品です」と答えていると。

 ぼくはそれを読んで、「へーすごい話だな」と思ったわけですが。

 当時はTVアニメが全話パッケージされて発売されたりレンタルショップに並ぶなんて想像もできない時代で、実際に見るのはずっと後になる訳です。

 そういや数年前にトム・クルーズの『オブリビオン』見た時には、『ザンボット3』見ていたので驚きとかなかったな。
 「ああやっぱり、でもコレ富野がもう何十年も前にやっているんだよなあ」とか思いながら見ていた。

 上記「1」は、つまりは「ヒーロー否定」なんだけれど、やっぱり当時としては画期的だったのかな。
 同時代の他のロボットアニメを見ている訳ではないから、断言できないけれども。

 一般人から非難されるだけではなく、幼なじみの少女も悪友も救えずに見ているしかない、駆けつけても街は結局破壊される…
 『ザンボット3』のストーリーにおける柱の1つって、「ヒーロー否定」の積み重ねなんですよね。

 その中でもぼくの胸に残るのは。



 香月を助けようがなくて、広大な海に岩を投げ入れるしかできないんですよ、勝平=ザンボット3は!

 無力感・でも諦めない・しかし苛立ちが伝わってくる、この描写は素晴らしいと思います。


人間爆弾の恐怖


 で、『ザンボット3』と言えば避けられない「人間爆弾」ですが。

 『キンギゲイナー』で、脚本の大河内さんが「人間地雷」をやろうとしたら富野監督に止められた話、好きよ。

 実は…って言うほどでもないけれど、「体内に埋め込まれている」のでなければ、「爆弾抱えて自爆する」話って珍しくないですよね。
 犠牲になって誰かを守る、的な。他ならぬ富野作品でも、泣き虫セシリアいるしね。

 意外と「人間爆弾」そのものは、他作品ではあまり見た記憶がないけれど…
 『ゴルゴ13』の「フィアレス」の回(プロレス好きならノーフィアーだね)と、アカデミー作品賞・監督賞をとった『 ハート・ロッカー』で「手術後の遺体」があったっけ。

 どちらも子どもだな…

 『ザンボット3』の「人間爆弾」が他作品の「決意の自爆」よりもインパクト大なのは、人の意思が介在していないところでしょう。

 自分の意思とは全く無関係に、爆発して死んでしまう。

 しかも最初のアキで「無自覚のうちに死んでしまう」のを見せてから、浜本を通じて運命に従う→「嫌だ!」と逃げようとする→同じ人間爆弾達が取り押さえる、という別のパターンを見せる念の入れようです。

 どうなってんだこのアニメは。

 このエピソードにおいて、「爆弾」は「運命」とか「理不尽な神」(イデ!)のような存在と同義になってしまうのです。
 大藪春彦さんの「運命に従うも運命、運命に逆らうのも運命 」なんて言葉が脳裏をよぎります。 

 他の人間爆弾が浜本を押さえつけるシーンは、人間の強い意志や尊厳を示すようでありながら、しかしどことなく不気味な感じも視聴者に与えます。

 簡単には言語化できない場面、1つの言葉だけでは表せない場面、まさに映像の素晴らしさだと思います。
 
 視聴者にこの複雑な感情を呼び起こさせることが、凡百の自爆シーンと「人間爆弾」の決定的な違いだと思っています。

 HDリマスター版、楽しみだな…解約したアニマックスと再契約しないと…(アニマックスから金を貰っている記事のようだ)


※関連記事
『マツコ&有吉の怒り新党』の「新・三大○○」でザンボット3登場
市川紗椰さんがTV番組で「ラストが衝撃せつな過ぎるアニメ」として『ザンボット3』と『イデオン』を紹介



 もしよろしければ、下のブログ村のバナーをクリックしてください。作者のモチベーションがあがったります。
にほんブログ村 アニメブログへ