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「母親の胎内」じゃない、「女神の檻」が大好き(『うる星やつら』と『めぞん一刻』) [アニメ周辺・時事]

 先日ツイッターで呟いた内容に、ちょっと肉付けしたものです。以下敬称略。












 このツイートの後にも出てくるラムや響子さんの「母性」というか、彼女達を「母親」と見做す向きがあるのだが、高橋自身は彼女達をあくまで「女性」として描いている。
 過去の対談・インタビューから3つ、以下に引用しよう。


 「私は何を隠そう魔女の顔が大好きなんですよ(笑)。女の嫉妬とかわがままが好きでたまらないんです。それがなければ女じゃないし、ただ、きれいなだけの人形になっちゃうんですよね」(『語り尽せ熱愛時代』81P)

 「(響子さんはどんな女性か、という質問に)女性のいーとこも悪いとこもすべて持ち合わせてる、総合的に私の理想の女性」(『ぱふ』1985年4月号)

 「神々しくみえる理想の女性=マドンナが、そうはみえても人格は高潔でもなんでもない。見栄もはるし、意地もはる。たてまえなしの“女”だということを描きたかったのです。それがテーマのようものだと思います」(『アニメージュ』1986.4月号)


 少なくとも高橋自身は、響子さんを(そしておそらくラムも)「女性」として描いていたようだ。

 しかしそこに「母性」を見出して「うる星論」「めぞん論」を進めるのは、評者が男性だからなのか、女性には母性が備わっているから(それも眉唾物だが)滲み出てしまうのか、ぼくには分からない。
 
 少なくともぼくには、彼女達に「母性」は感じない。
 響子さんなど、「裏切ったら自分を見捨てるだろう」「男性にとって都合の良い女性ではない」ところが、ぼくにとっては決定的にリアルで魅力的だったのだが(Mではないです)。

 自分のツイートの転載を続けよう。













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 高橋の漫画観とは、例えば


「マンガを読んでいる間は世の中のさまざまなことは忘れて、その世界を楽しんでいただけたらなと思いますね」
(ダ・ヴィンチのインタビュー)


 ということである。そして、「終わった後も続いている=いつでも読者が戻ってこられる」世界であることが、少なくとも当時の高橋の中では、必須条件だったのではあるまいか。

 「一刻館を出るか・出ないか」については、ぼくと異なる意見も載せておこう。


 ちなみに高橋自身は、あの最終回のありようについて次のように語っている。


インタビュアー「読者としてはもっと続けてほしいと思ったのでは?」
高橋「だからとどめを刺そうといったら変ですけれども、数年後の姿まで描かなければ、私も終われないんじゃないだろうかと。だから、私は、見たかったんですよね、こんなに、幸せになりました! というところがね。これから出発だーとか、前途洋々ではいやだったんですよね。ちゃんとみんなぞれぞれいいところに納まって、で、何となく安定しましたという、その姿を見るまでは、なんか怖いなっていう。(『サンデー毎日』1987.5.31号)


 この中の「いいところ」「安定」が、「一刻館で住み続ける」ってことなんだろう。
 ひょっとしたら本人にとっては、深く考えずに自然におさまった結論なのかもしれないね。

 さて、以上です。
 余談だが、噂のあった「高橋が『ビューティフル・ドリーマー』をどう思っているか」について、2つ紹介しておこう。




 「あれはあれで押井守さんの『うる星やつら』、私のじゃないということね。
『オンリ・ユー』なんかは手を叩いちゃったんですけど、あの後で見るとちょっと難しいというか」(『語り尽せ熱愛時代』170P)

 「あれは押井守監督の作品と割り切って、楽しく観ましたよ」(画業35周年BOX発売のインタビュー)

※今回引用した記事のうち、いくつかは原典にあたっていません(ぱふ、アニメージュ、サンデー毎日)。これらの確度は保証できないので、ご了承ください。

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