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安田 朗 ガンダムデザインワークス

富野監督は誰をライバルにして、「勝ち負け」を挑んできたか。 [富野関係]

 えー、毎度のお運びありがとうございます。
 今回もチョイとお付き合いいただければ。

 今週の日曜は名古屋で富野講演会があった訳ですが、札幌在住で手元不如意なぼくは当然行ける訳もなく、昼間から酒を飲んで気を紛らわせていました。
 悔しいからツイッターは見ずに、ベーコンエッグ(卵2個)で発泡酒を飲み、カップ麺の油そばを食べながらチューハイを飲んでいましたね、ええ。

 さて行った方達のレポートを後から読むと、今回の講演会では『シン・ゴジラ』や『君の名は。』をライバル視する発言をしたそうで、これはファンには嬉しいことです。

 仮想敵を想定するのは、富野が自分の中にモチベーションを作る手法の1つだからね。
 かつて富野は「仮想敵」から自分の作品を生み出す方法を、次のように語っています


SM物のフィギュアを例にとりましょう。「出来のいいSMフィギュアが欲しいんだよね」と言われたとき「SMフィギュアなんて嫌だな」と思えば「SMフィギュアを潰すようなアイデアは何か」と考えます。つまり、「なんとなくつくる」のではなく、カウンターを出していくように考えるのです。


 どうですか。今話題の映画を見て嫉妬する、まだ創作意欲ありますな、と。

 それにホラ、師である手塚直系の匂いもするじゃない。「ぼくにもあれくらいは描けるんです」的な。

 さてそんな訳で、どんな訳か分からんけれど、今まで富野がどんな人・作品をライバル視したのか、さっと思い出せる範囲だけで振り返ってみました。どうぞ。


宇宙戦艦ヤマト

だから、僕はガンダムの企画をはじめたとき、ロボット物を使ってでも、ヤマトをおとしてみせると意図したものだ。それは、氏を(ブログ主注・ヤマトの西崎義展プロデューサーのこと)ライバルに足りる人物だと正当に評価していたからである。それゆえ、現在にいたるまで、ヤマトの観客動員に歯がたたなかったことを口惜しく思っている。(『だから僕は…』280P)

それからガンダムを作るきっかけですが、以前にも少し話したんですけど、本音はただ一つです。ごたいそうなものじゃなくてね、「ヤマトをつぶせ!」これです、他にありません。(『富野語録』54P)


永井豪アニメ

ターゲットは、『マジンガーZ』と『ゲッターロボ』をおとすことである。(『だから僕は…』288P)


スピルバーグ、ルーカス、ハリウッド

そしてできるできないは別として、ハリウッドに勝つという意識を持ったうえでも仕事を実践して見せる。そうすれば僕が勝てなくても、その姿勢を継いでくれる人が出てきてくれるだろうと思っています。つまりハリウッドになんか勝てるわけがないというような馬鹿を集めるのはやめようというところに話をもっていきたいし、そういう認識論を広めていきたいと思っています。(『ガンダム者』340P)

ファーストガンダムの映画公開の半年前に、映画「スター・ウォーズ」の公開があったんですよ。それですごくヒットした。だから、「スター・ウォーズを越えるか全滅か」っていう2つの選択しか僕の頭になくて、このガンダム人気が30年続くって言う形での予想はしなかった。
(中略)
だからあと20年待てばワールドワイドになるかな(笑)。スター・ウォーズつぶせるかなと。今それ言っちゃだめっしょ。(読売新聞YOMIURI ONLINEポップスタイルBLOG「豪華ガンダム鼎談を開催!」

で、僕は、今でもスピルバーグになりたいと思ってます。でも65から始めても間に合わない(笑)。(Cut2007年11月号

「打倒『アバター』くらいはいきたい」(産経ニュース


宮崎駿

そして2番目の本音ですが、やっぱりこれは越えられなかった。コナンには勝てなかったね、かすめもしなかった。こりゃくやしい、ありゃくやしいですよ! いつの日か打倒コナンをやりとげたいです……。(『富野語録』56P)

オスカーをとっているスタジオジブリの宮崎駿監督のように、僕がなれなかったのはなぜか? 彼とは同年齢なのですが、「彼は作家であり、僕は作家ではなかった」。つまり、「能力の差であるということを現在になって認めざるを得ない」ということがとても悔しいことではあります。(ITmedia ビジネスオンライン通信「宮崎駿は作家であり、僕は作家でなかった」)

(ブログ主注・『風立ちぬ』について)今回も「同じ年の先輩に一手先んじられた」という感覚はあります。というのも、宮崎さんが描いた技術と社会の関係性というテーマは、僕が「G-レコ」で描こうとしているテーマと重複している部分があって、その点では徹底的に負けています。完全に負けです。(SPA!14年9月2日号


その他アニメ・監督

いま『キングゲイナー』が目指している、あの作品を越えるぞ、あれは潰すぞという仮想敵の作品が一つあります。それは『クレヨンしんちゃん』です。だから、目標値はものすごく高いです。この辺は本当に真面目にわかってくれるのかな……。(『オーバーマンキングゲイナーイントロダクション』66~67P)

改めて「細田は倒すべき敵だ」と分かるから、そりゃ嬉しい。(アニメイトタイムズ「富野由悠季さん&細田守さんが『イデオン』を語る」

僕のような年齢でアニメを見た時、キャラクター作りでは『魔法少女まどかマギカ』には勝てないなっていうプレッシャーはあるんですよ。(Gレコ公式サイト

「ワンピースの尾田栄一郎に憧れる。あんなに次々ストーリーを展開させて……」(映画.com ニュース


 さっと思い出したのは以上です。中には悲しくなるのもあるな。オコルサマはなんだったんだ…

 ところで最後に、有名な「僕は不幸な人間です。 ルーカスとスピルバーグに負けたから」って、出典どこだっけ。
 グーグル検索すると、はじめにぼくの・このサイトがヒットするんだけれど。でも当時のぼくは最低限のルールさえ守っていなくて、出典を書いてないんだよな…

 ちなみにこのセリフは『ガンダム者』の中でもインタビュアーがあげているので、疑似記憶ではないはず。
 分かる方教えてください。

富野を知るにはこれを買え


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