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ダンバインの記憶をめぐる冒険。 [富野関係]

プロローグ

 そもそも、ぼくはどこで勘違いをしたのか。ネットで交流している方から訊かれた時に、ぼくは確かに答えたのだ。

 ダンバインはおもちゃの売り上げ不振などの理由で、バイストン・ウェルで物語を進めるはずが、後半地上編になってしまった、と。

 ところがモノの本を読み直しても、そんな話はどこにも出てこない。
 いわゆる「東京3部作」が予定より前倒しされた、それはいい。

 例えば、LD‐BOXライナーの富野インタビューには


―この作品では、後半で舞台が地上になるのが印象的だったですが、それは最初から予定されていたんですか?

富野 ロボットものであるということは心得てましたから、それは予定していました。ただ、2クールの終わり(第26話)まではバイストン・ウェルだけで話を進める予定だったんですが、地上に出るのが早まってしまったんです。バックするという構造にしてしまったために、多少ゴチャゴチャしてしまったなという印象はあります。

―でも、「東京上空」のエピソードは見応えがありました。

富野 (略・東京上空を)2クールの終わりでやって、そのままバイストン・ウェルには戻らずに、後半ずっとロボットものにする、という太いラインを、最初は予定していたんです。(略)

―後半の舞台が地上になったのは、マーケットに対応してのことではないわけですね。

富野 半分くらいはそういう部分があるかもしれません。でも、けっして妥協の産物ではないということは言えます。(略)


 とあるし、『富野語録』には


 たとえば「東京上空」という話は、最初は3クールの頭(27話くらい)に予定していたんです。それを改善できる最短の話数に持ってきた。それが16、17話です。それでやってみたら、〝ホラ、やっぱりこうして地上の話をはさみこんだ方がバイストン・ウェルがよく見えるじゃないか〟っていう結論が見えてきた。こういう展開が一度あれば、またバイストン・ウェルにもどっていいじゃないか―と思った。


 とある。

 だが、「本当は後半もバイストン・ウェルでやりたかった」という話は出てこない。
 それどころか、「後半ずっとロボットものにする予定だった」と富野は言っているではないか?


「信じられない語り手」

 ぼくの思い違い、で決まりだろうか。
 だが、富野が言っていたから「その通り」とはならない。かの人は「信じられない語り手」でもあるからだ。

 例えばその証左に、上記のLDインタビューでは「後半ずっとロボットものにする予定だった」と言っているのに、『富野語録』91Pには「地上話もこんなに増やす予定はなかった」と語っている。「ロボットもの」と「地上話」はイコールだろう。

 ぼくが小説版と混同している可能性はない。
 なぜなら『リーンの翼』『ガーゼィの翼』は読んでいても、『オーラバトラー戦記』は未読だからだ。混同のしようがない。

 物語の構造から考えると、地上編は必須だ。バイストン・ウェルが地上と表裏一体の世界なら、地上の描写は必要だろうから。

 だが、その描写が東京3部作ではないのか? ラストシーンはともかく、後半全体を地上に持ってくる理由足りえるか。


ぼくは何を持ってして、思い違いをしていたのか?

 視点を変えよう。
 チャムの役割から考えるのはどうか?

 初期段階から後半は地上に出ると決まっていたのなら、「チャムの伝える物語を(地上の人達に)伝えよう」という設定…チャムの役割もまた、初期から決まっていたのではあるまいか。
 逆にチャムの設定が違うものであれば、物語の後半は現実的な要請・外部からの要請で変更した可能性が出てくる。

 ぼくは『聖戦士ダンバイン大全』を取り出した。

 16Pから掲載されている番組開始時の広報用資料には、チャム・ファウの項に


 第三者として、この戦いを傍観し、後世の人々に伝えていくのであろうキャラクター。


 と書かれている。
 チャムは最初から、「語り部」としての役割を与えられていた。
 
 八方塞がり。「ぼくの記憶」はますます不利だ。

 豪の者と違って、ぼくの手持ち資料は少ない。今まで出てきたもの以外では、『聖戦士ダンバインノスタルジア』くらい。『ロマンアルバム』も所有していたはずだが、どこかに行ってしまった。『リーンの翼』に付録されていたダンバインの初期設定メモには、ヒントになるような記述はない。
 
 ネットで、最終話のシナリオダイジェストを読んだこともある。
 アニメとは内容に差異があったが、あのシナリオはそもそも後半を地上に持ってくることが決定してから書かれたものだろう、おそらく…

 これは、もうどうしようもないか、と諦めかけた時、思い付いた。自分の馬鹿さ加減に笑いそうだった。

 そうだ、ネットだ。ネットがあるじゃないか!

Wikipediaの記述

 書籍よりもむしろ、真っ先にネット検索するべきだったかもしれない。
 wikiのダンバインの項目に行くと、すぐに見つかった。これだ。


 放映当時の日本では、まだファンタジー的世界観が一般には浸透していなかったため、前述のような革新的な試みは視聴者になかなか受け容れられず、結局番組後半では路線変更として舞台を現実世界に移すこととなった。
(中略)
 玩具の売上不振を打開するため、ウイング・キャリバーからオーラバトラーへの変形を売りにした新主役メカ・ビルバインの投入と、物語の舞台をバイストン・ウェルから現実世界へと移行させ、派手なロボットバトルを前面に打ち出すことなどが決定した矢先、メインスポンサーであるクローバーが倒産してしまった。
(中略)
 エピソード「東京上空」を可能な限り前倒しにし、オーラマシンが地上に出た時点で終わる予定だった内容を変更した。


 ぼくの思い込みの由来はこれだ。よりによってwikiの記述を記憶していたとは。

 しかも肝心の上記3文に、引用先明記がない。
 ぼくは何故か、本で読んだことは忘れて、斜め読みしたwikiの記述は覚えていたのだろう。

 これ以上の資料が出てきたら別だが、現時点ではwikiが間違い…特に最後の文章は、「エピソード『東京上空』を可能な限り前倒しにし」は明らかに『富野語録』がソースなのに、「オーラマシンが地上に出た時点で終わる予定だった内容」はどこから出てきたのだろう。
 また誤解が生まれそうな書き方になっているが、ビルバインの変形設定も初期段階から存在している。

 そしてここまで来て、新たな疑問が持ち上がる。
 ぼくの誤った記憶は、wikiからのみきたのだろうか? そしてwikiの件の文章を書いた人間は、何を根拠にしたのだろうか?

 しかしこれ以上は、私個人では調べられない。
 新聞広告を出すのが良いだろう…では、クラシカルなミステリー小説だ。

 ネットで広く募ろう。おそらく間違いで決まりなのだろうが…ぼくは文面を考える。


1983年のアニメ『聖戦士ダンバイン』で、「シリーズ後半は本来バイストン・ウェルで展開する予定だった」とのインタビュー記事や設定をご存知の方、内容と掲載誌・サイトを教えてくださいませんか。謝礼無し、感謝のみ。


 そしてぼくは、公開する…

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