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安田 朗 ガンダムデザインワークス

「トミノ流のトミノ」を読んで書こうと思っていたことを・すっかり忘れていたのだが、今回の電子書籍版発売で思い出した [富野関係]

 毎度のご来場ありがとうございます。
 さて今回は、イキナリ本題から。

 あの、富野ファンならお馴染みの話。
 虫プロ時代、入社したばかりでまだ進行だった富野が、上昇志向を持ってきっていたコンテ・後の鉄腕アトム「ロボット・ヒューチャー」回を、大手塚(小手塚はもう田中圭一さんでいいだろ)に見てもらったシーン。

 このシーンは、富野ファンにとっては重要ですよね。

 なにせここで、大手塚が「このあと、どうなるのですか?」と聞いて富野のコンテを認めたからこそ、アニメ監督・富野由悠季が誕生したわけですから。

 で、ぼくの脳裏にあるこのシーンは。
 
 虫プロの構造は全く知らないけれども。

 3階の一室だか中2階だか、どちらにしろちょっと狭い所で、大手塚が漫画を描いていた手を止めて、富野に「このあと、どうなるのですか?」と聞いた。
 そんなシーンを夢想していたんですよ。

 だから今回電子書籍化される、メールマガジン「トミノ流のトミノ」第2回を読んだ時、「これ間違っているだろ!」と思ったんですよ。
 正直、具体的には書かなかったけれど、ツイッターでもぼかして呟きました。下記の部分です。


 先生は二階のベランダから「これ、後半の話はどうなるんです?」と興味津々の顔で訊ねます。


 ええええ。「ベランダ」?

 ベランダっていやあ、デジタル版大辞林をひいてみたら、「建物から張り出した縁」ですよ。

 思ってたんと違う!

 俺はやや狭くて・資料が散乱している部屋で、机に向かっていた大手塚が、ちょっと富野の顔を見て「後半の話はどうなるんです?」

 これですよ。俺の中の「伝説の瞬間」は。

 ベランダって、なんかちょっとくつろいでいるか、そよ風を浴びながら仕事をしている手塚じゃん。違う、違う…

 で、ぼくは今回、自分のイメージが正しいことを証明するために、まず『富野由悠季全仕事』をめくってみた。

 コンテ採用の部分はあるけれど、大手塚と何処で話したかの言及はない。

 次に『だから僕は…』スニーカー文庫版を読んでみる。次の一行があった。


 先生の漫画のほうのスタジオに呼ばれて、

 
 これだけ。
 同書のアニメージュ文庫版にいたっては、『全仕事』と同じく場所の描写などない。

 完全にぼくの思い込みだった。

 「トミノ流のトミノ」のせいで、いやおかげで、脳内再現を修正せねばならぬ。

 もう富野に話しかける大手塚は、コーヒーカップ持っているからね、ぼくのなかで。

 
 で、今回のタイトル見ていただいたら分かるだろうけれど、この話、ホントはちょくマガで読んだ時に・つまりは1年前に、書こうと思ってそのまま忘れていた。

 それを、今回の「トミノ流のトミノ」電子書籍化で思い出したのです。

 まあたくさん売れて欲しいから、ちょっとゴニョゴニョ話すけれど、文章はメルマガ版から少し修正入れて欲しいな。

 例えば第4回の、創造・制作の話(ファンにはお馴染み「好きのみ・オタクではダメ」)で。

 「好きだけでモノを作るなんてありえないということがわかるでしょう。」と書かれた数行後に、「ガンダムは、僕の好きだったものの寄せ集めです。」という説得力が殺がれる展開は、ちょっと直していただければ。

 「トミノ流のトミノ」はおそらく、富野の話をライターさんか編集者さんが起こしてまとめたものだと思うんですよね。
 長いインタビュー内容を、趣旨や雰囲気は残しつつ刈り切っていく作業なので、どうしても上記のような不具合が起きちゃうんですよ。実体験から言うと。

 時間空けて推敲しようが、プリントアウトして読み直そうが、「自分の頭の中では繋がっている」ので見つけづらいんですよね。
 だから別な方の校正か、インタビューイ側のチェックか、まあそこら辺がちょっとアレだったのかしらと思わないでもないけれど皆様買って下さい。


 最後に蛇足ですが、ブロス買いました。楽しみにして、まだ斜め読みしただけで、精読はしていない。

 でも、ビックリしたこと。ツイッターでも呟いたけれど。

 ベルリの説明に、「ウィルミット・ゼナムを母親にもつ」って書いてあるんだよね。

 母親?! 父親じゃなくて?

 あの電撃ホビーウェブで話題になったカバのフィギュア、母親の趣味なの?

 母親だったら、カバのフィギュアが「ウィルの性格設定(ブログ主注・設定と読める、気がする)として必須」という注意書きがより生きるのも事実だからな。

 うう、カバを飾る女…

 そもそもこの時代、カバってたぶんいないよね。現在でも確かレッドリストに入っているはずだから。

 「過去に絶滅した動物の、頭部の模型を飾る女」って、どんな性格なんだ?


 

富野を知るにはこれを買え


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コメント 4

kaito2198

まとめお疲れ様です。
このネタ、使わせていただきます(笑)。
by kaito2198 (2014-07-31 17:58) 

坂井哲也

どうぞ、どうぞ。ご自由に。
by 坂井哲也 (2014-08-01 00:59) 

グダちん

当時の手塚治虫先生の仕事場ですが。
「仕事場となる部屋は2階まで吹き抜けとなっていた。手塚治虫のスペースは、中2階にあり、1階からはらせん階段で上がった。1階は、アシスタントの仕事場であった。」
「原稿が1階のアシスタントに、ヒモにつないで降ろされる。1階では、背景などが描き入れられ、再び中2階へ戻される。これを数回くりかえすうちに、原稿が出来上がった。 」
http://www.ac.cyberhome.ne.jp/~yoshimiz/0p35/0p35_r22.html
これを参考するに、富野監督が言っている2階のベランダって、多分外側じゃなくて家の中の吹き抜けに面した所だと思うんです。
by グダちん (2014-08-07 20:51) 

坂井哲也

コメント・情報ありがとうございます。リンク先も読みました。

多分そうですね、この場所のことだろうと思います。正確に言ったら面倒なので、「ベランダ」と表現したのでしょうね。

ぼく自身、ブログの中で「中2階だか」って書いているということは、大昔にどこかでこの仕事場のことを読んだのではないかと思っているのですが、ちゃんと調べて書いたらもっと良い記事になりましたね(笑)
by 坂井哲也 (2014-08-07 22:39) 

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