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安田 朗 ガンダムデザインワークス

ロボットアニメのタイトルパターン まとめ [アニメ周辺・時事]

1回目

 今回は、案外誰も本格的には言及してこなかったんじゃないの? というテーマです。

 ロボットアニメのタイトルについて、です。

 ま、当サイトは富野関連のブログなので、考察(偉そう!)対象作品はザンボット以降にします。終りはエヴァまで。こちらの理由は後に記します。

 上記の対象以前・以後の作品も視界の隅にとらえつつ、話を進めます。
 なお、参考資料は『サンライズアニメ大全史』です。

 さて、ロボットアニメのタイトルの多くは、「Aパート+Bパート」の構成で出来ています。

 Aパートには概ね漢字が入り(一部平仮名・カタカナ・英語混じり、あるいはカタカナのみもあり)、また一時期は4文字が多かったです。これはまあ、ガンダムの影響でしょうね。

 Bパートは主にカタカナで、主役メカの名称が入ることが主です。
 このBパートが、作品の通称名となります。

 そしてAパートは、Bパートの修飾語というか、説明する役割を担っています。
 国産テレビアニメの第1号からして、鉄腕(Aパート)(の)アトム(Bパート)なのです。2番目のテレビアニメは鉄人(シリーズの)28号、です。
 このパターンが伝統なんですかね。

 ここまでの条件を、便宜上「フォーマット1」と呼びます。

 70年代までのロボットアニメのタイトルは、この「フォーマット1」に分類されるものが多いです。
 繰り返しますが、「フォーマット1」は、その作品名のどれもがAパートはロボット(Bパート)の説明語として存在しています。

 超電磁ロボ(の)コンバトラーVであり、UFOロボ(の)グレンタイザーであり、ロボットアニメではありませんが、宇宙戦艦(の)ヤマトなのです。
 まさに「フォーマット1」に、まんま当てはまりますね。


 さて「フォーマット1」、ということは当然「2」もあります。

 ロボットアニメではBパートのみの作品タイトルがあります(『マジンガーZ』『ゲッターロボ』)。
 これをフォーマット2、とします。

 このフォーマットは「4」までありますが、それは先にしましょう。

 ここで後年、ロボットアニメをリードすることになるスタジオサンライズの作品を見て行きましょう。

 サンライズは1977年、自社製作の第1作『無敵超人ザンボット3』を発表します。

 その後『無敵鋼人ダイターン3』『機動戦士ガンダム』と3作、タイトルは「フォーマット1」通りです。

 それにプラス、この富野3作品のタイトルには特徴があります。それはロボットに人格を認めている点です。

 ザンボットは超人で、ダイターンは鋼人です。

 そしてリアルロボットの祖とか言われているガンダムですら、「戦士」なのです。
 タイトルの「戦士」はアムロではなく、「ガンダム」にかかっています。

 ま、昔のロボットは(今でも多いですが)兵器ではなく、搭乗者の相棒・バディ扱いでした。
 ロボットにも人格が認められているからこそ、俺は涙を流さない・ロボットだからマシンだから(じゃあこの歌をうたっているのは誰なんだ!)的な主題歌が生まれたわけです。

 上記3作品以外にも、ロボットを「人」あるいは「人の一種」として見なしているタイトルはあります。

 例えば『勇者ライディーン』であり、あっ。これも監督は富野だ! 途中でおろされたけどな! 
 他には『闘将ダイモス』もそうですね。

 ここは富野ブログなので、先に富野作品だけ追ってみましょう。

 その意欲的な作品内容とは裏腹に、富野アニメの主題歌が非常にベタなのはファンならご存じでしょうが、作品タイトルでも同じことが言えそうです。

 富野のロボット作品を見ると、『ブレンパワード』(「フォーマット2」)などいくつか例外もありますが、『伝説巨神イデオン』から『オーバーマンキングゲイナー』まで「フォーマット1」の作品名が多いですね。

 むしろ、なぜターンエーには「機動戦士」とないのか、その方が気になります。GやWも内包している世界観だからでしょうかね。

 さて先走って富野作品だけを追いましたが、話を80年代のサンライズに戻しましょう。1980年は『無敵ロボトライダーG7』です。
 ザンボットからの流れを組んでいるので、「無敵」と付いています。「フォーマット1」通りのタイトル名です。

 しかしこの頃には、他社から様々なパターンの作品名が生まれています。次回はさらにロボットアニメタイトルの変遷を追いましょう。


2回目

 さて前回はフォーマット2まで説明しましたが、今回は残りのパターン、フォーマット3と4についても説明します。

 フォーマット3が、やがて主流になります。このパターンのはしりは、例えば『大空魔竜ガイキング』や『太陽の牙ダグラム』です。
 富野作品では『聖戦士ダンバイン』が「フォーマット3」にあてはまります。

 このパターンは、ぱっと見の構造は「フォーマット1」と同じくAパート+Bパートでできていますが、Aパートの働きが全く違います。

 AパートはBパートを修飾していないからです。

 A・Bパートはそれぞれ独立した名詞として存在します。AパートはBパートに依存していません。

 Aパートに入るのは、主役のロボットとは違う別の名詞です。固有名詞が多いですが、「聖戦士」は一般名詞ですかね。
 上記の例で言えば、大空魔竜は母艦、太陽の牙は主人公が所属しているゲリラの部隊名、聖戦士は何? 属性?

 ともかく「フォーマット3」ではAパート部分に、その作品を象徴するような名詞が入ります。
 
 ちなみダグラムのようにAパートを「部隊名」にするというのは、ロボットアニメより、SFアニメや昔の子ども向け実写番組のネーミングで見られるパターンです。
 『秘密戦隊ゴレンジャー』『科学忍者隊ガッチャマン』などです。

 最後のパターン、「フォーマット4」は「フォーマット3」の発展形です。

 「フォーマット4」は「Aパート+Bパート」という構成は同じですが、AパートがBパートの説明ではなく、また固有名詞でもなく、強いて言うなら「作品イメージ」です。

 例をあげると『機構界ガリアン』『超時空世紀オーガス』、J9シリーズ(旋風・烈風・疾風!)、そして『新世紀エヴァンゲリオン』です。

 80年代に入ると、フォーマット1より3・4のパターンの作品名が出てきます。

 野心的な作品タイトルを例に、時代を追っていきましょう。


 まず81年、画期的な作品名が生まれます。『戦国魔神ゴーショーグン』。

 これは、スゴイですよねー。

 パターン的には「フォーマット4」にバッチリ当てはまりますが、問題は「戦国魔神」のイメージが作品中に全くないことです。
 舞台は戦国じゃないし、魔神に至ってはもう何を指すのか。

 この作品からロボットアニメタイトルのバリエーションが一気に広がった、とぼくは思っています。

 翌82年には、『超時空要塞マクロス』が登場します。

 この作品タイトルは、実は「フォーマット2」に当てはまります。
 超時空要塞(Aパート)(の)マクロス(Bパート)です。

 しかし、これも画期的ですね。

 なぜならマクロスは母艦であって、主役メカではないからです。

 ガンダムに変換すれば「強襲揚陸艦ホワイトベース」みたいなタイトルです。Bパートに主役メカの名前が入っていないのは、恐らくマクロスが初めてではないでしょうか。

 マクロスと同じようなパターンのタイトルには、『機甲創世記モスピーダ』があります。
 モスピーダは「フォマート4」に分類されると思いますが、Bパートが主役メカではない、という点で共通しています。メインメカは明らかにレギオスですからね。
 
 さらにOVAですが『メガゾーン23』は、マクロスの流れを汲んだ「フォーマット2」のタイトルといえます。


 ちなみにモスピーダと同じ83年、サンライズは『銀河漂流バイファム』を発表しています。
 サンライズ初の「フォーマット4」に分けられる作品名です。


 そして同じく83年、ついに決定的というか、「ここまで来たか」と思える作品タイトルが生まれます。


 そうです。『装甲騎兵ボトムズ』です。

 ここで、前回は富野作品だけを追いましたので、今回はサンライズロボットアニメのもう一方の雄、高橋良輔作品のネーミングパターンを見ましょう。
 
 富野作品は「フォーマット1」に順じたオーソドックスなパターンが多いと書きましたが、高橋作品は逆、作品タイトルに関しては革命児です。

 上記にあるように、『太陽の牙ダグラム』は「フォーマット3」にあてはまりますが。しかし「太陽の牙」ですよ。アナタ。
 それまでの同系タイトルが秘密戦隊や科学忍者隊と、明らかに子ども向けタイトルだったのに、いきなり「太陽の牙」ですからね。

 そして次作が『装甲騎兵ボトムズ』です。傑作。このタイトルは本当に秀逸。
 
 装甲騎兵スコープドッグ、なら分かりやすく「フォーマット1」ですが、ボトムズって。人の名前でもない、メカの名前でもない。

 AT乗りの蔑称!

 コレはスゴイよなー。実際、Bパートがロボット名じゃないのって、けっこう珍しいのに、さらに人の名前ですらない。
 よく企画通ったな、と思っちゃうくらい非常に凝ったタイトルです。

 このネーミングパターンを後継する作品がないことが、いかに『装甲騎兵ボトムズ』が抜けた作品名であるか示していると思います。

 また『蒼き流星SPTレイズナー』も、一ひねり加えたタイトルです。

 基本構成は「フォーマット4」ですが、AパートとBパートの間に「SPT」と入れているのがミソですね。

 またガンダムで例えれば、「機動戦士MSガンダム」ってなもんです。

 ロボットものではないですが、高橋作品では『幕末機関説 いろはにほへと』も面白いタイトルですね。


 さてこの後、ボトムズほど革新的な作品名は生まれなくなります。

 強いて言えば『魔神英雄伝ワタル』(88年)くらいですか。Bパートが主人公名、っていう。

 ロボットアニメ界にガンダム以来のブームを巻き起こしたエヴァも、「フォーマット4」にすんなり分類されます。


 しかし前回の冒頭でぼくが、今回の考察対象はエヴァまで、と書いたのには理由があります。

 エヴァは95年ですが、2000年代に入ると、このフォーマットでは分けられない作品名が「やっと」出てくるからです。
 90年代後半を代表するロボットアニメはエヴァでしょうから、考察対処をそこまで、にしたのです。

 21世紀の作品、例えば『フルメタル・パニック? ふもっふ』『ぼくらの』などは、ぼくがこれまで唱えてきたフォーマット分けには、当てはまりません。

 しかしそれは、嬉しいことです。

 新しいパターンが生まれるってことは、それだけジャンルが豊潤になる、ということですからね。

 タイトルだけではなく、中身も新しい作品が出てくることを心待ちにしましょう。


3回目

 さて、前回までロボットアニメのタイトルについて書きましたが、書いているうちに「各話タイトルでも、結構いいのってあるよなー」と思いつきました。

 そこで今回は、「イイ!」と思ったロボットアニメの各話タイトルを、ベスト10形式で紹介したいと思います。
 もちろん主観です。

 純粋にタイトルだけで「イイ!」と思ったものを選ぶので、アニメ本編は一切加味しないで選びます。僕自身、見ていない作品からも選んでいるし。

 例えば、エルガイム最終話の「ドリーマーズアゲン」は好きなタイトルですが、それは本編の全然「ドリーマーズ」じゃない内容との対比が素晴らしいからで、言葉単体で見ると特段素晴らしい訳ではありません。

 同じくダグラム14話「アッセンブルEX-10」も印象深いタイトルですが、これもアニメの予告編が格好良過ぎたせいなので、やはりベスト10には入りません。

 ただ純粋に、「言葉のみ」で選んだベスト10です。

 参考資料は前回と同じく『サンライズアニメ大全史』、あとはウィキです。
 対象作品は以下の通り。順不同。

『マジンガーZ』『グレートマジンガー』『UFOロボ グレンダイザー』『ゲッターロボ』『ゲッターロボG』『ゲッターロボ號』『ゴッドマジンガー』『真マジンガー 衝撃! Z編』『鋼鉄ジーグ』『鋼鉄神ジーグ』
『惑星ロボ ダンガードA』『マグネロボ ガ・キーン』『ゴワッパー5 ゴーダム』『大空魔竜ガイキング』『ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU』『超人戦隊バラタック』『宇宙大帝ゴッドシグマ』『ブロッカー軍団IV マシーンブラスター』
『星銃士ビスマルク』『忍者戦士飛影』『マシンロボ クロノスの大逆襲』『マシンロボ ぶっちぎりバトルハッカーズ』
『超電磁ロボ コン・バトラーV』『超電磁マシーン ボルテスV』『闘将ダイモス』『未来ロボ ダルタニアス』
『銀河旋風ブライガー』『銀河烈風バクシンガー』『銀河疾風サスライガー』『宇宙戦士バルディオス』『魔境伝説アクロバンチ』『亜空大作戦スラングル』『超攻速ガルビオン』『闘士ゴーディアン』
『超時空要塞マクロス』『超時空世紀オーガス』『超時空騎団サザンクロス』『機甲創世記モスピーダ』『マクロス7』『マクロスF』
『戦国魔神ゴーショーグン』『六神合体ゴッドマーズ』『超獣機神ダンクーガ』『獣装機攻ダンクーガノヴァ』『特装機兵ドルバック』
『新世紀エヴァンゲリオン』『創聖のアクエリオン』『交響詩篇エウレカセブン』『機動警察パトレイバー』『機動戦艦ナデシコ』『天元突破グレンラガン』『フルメタル・パニック!』『フルメタル・パニック? ふもっふ』『フルメタル・パニック! The Second Raid』『鉄のラインバレル』『神魂合体ゴーダンナー!!』『神魂合体ゴーダンナー!! SECOND SEASON』
『蒼穹のファフナー』『奏光のストレイン』『超重神グラヴィオン』『超重神グラヴィオンZwei』『破邪巨星Gダンガイオー』『ラーゼフォン』『REIDEEN』『コードギアス 反逆のルルーシュ』『コードギアス 反逆のルルーシュR2』
『勇者エクスカイザー』『太陽の勇者ファイバード』『伝説の勇者ダ・ガーン』『勇者特急マイトガイン』『勇者警察ジェイデッカー』『黄金勇者ゴルドラン』『勇者指令ダグオン』『勇者王ガオガイガー』
『勇者ライディーン』『無敵超人ザンボット3』『無敵鋼人ダイターン3』『無敵ロボ トライダーG7』『最強ロボ ダイオージャ』
『伝説巨神イデオン』『太陽の牙ダグラム』『装甲騎兵ボトムズ』『戦闘メカ ザブングル』『聖戦士ダンバイン』『銀河漂流バイファム』『機甲界ガリアン』『蒼き流星SPTレイズナー』『重戦機エルガイム』『ブレンパワード』『OVERMANキングゲイナー』『ガサラキ』『機甲戦記ドラグナー』
『絶対無敵ライジンオー』『GEAR戦士電童』『THE ビッグオー』『巨神ゴーグ』『ゼーガペイン』『超者ライディーン』『天空のエスカフローネ』『覇王大系リューナイト』
『機動戦士ガンダム』『機動戦士Ζガンダム』『機動戦士ガンダムΖΖ』『機動武闘伝Gガンダム』『新機動戦記ガンダムW』『機動新世紀ガンダムX』『∀ガンダム』『機動戦士ガンダムSEED』『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』『機動戦士ガンダム00』

 では、まいりましょう。10位からです。



第10位。
「お金じゃないよ、心意気」『無敵ロボ トライダーG7』


 少年向けアニメらしい、真っ直ぐな言葉です。青臭い言葉、とは言いたくない。



第9位。

「お前のドリルで天を突け!!」『天元突破グレンラガン』


 インパクトの勝利。

 インパクト勝負のタイトルでは他に、「母に向って撃て!」(『UFOロボ グレンダイザー』)と「渚のドリル少女」(『超重神グラヴィオン』)がありましたが、やはりこれ。

 グレンラガンでは他に「私は明日へ向かいます。」「天の光は全て星」もイイなァと思いました。


第8位。

「戦時特例法205号」『太陽の牙ダグラム』


 素晴らしいハッタリズム。ダグラムでは「ためらいの照準」も印象深い。


第7位。

「私の愛馬は凶暴です」『機動新世紀ガンダムX』


 ガンダムXはその回の印象深いセリフをそのままタイトルにしているせいか、心に残るものが多かった。「銃爪(ひきがね)はお前が引け」「愚かな僕を撃て」「天国なんてあるのかな」など。


第6位。

「殺るのは奴らだ」『銀河旋風ブライガー』


 フィルムノワールの匂いを感じさせる名タイトル。
 同じテイストの「奴らに墓標を」(『銀河疾風サスライガー』)、「殺しのアルペジオ」(『機甲創世記モスピーダ』)と大いに迷った。


第5位。

「危うしシロー マジンガーZ出動せよ!!」『マジンガーZ』


 見なくてもストーリーが全て分かる素晴らしいタイトル。


第4位。

「宇宙で待ってる」『機動戦士ガンダム00』セカンドシーズン。


 ひたすらロマンチック。
 
 同じロマンチック系で、「戦場のウェディングベル」(『神魂合体ゴーダンナー!!』)との2択だった。ただ後者はベタすぎ、と思ったので00に軍配。


第3位。

「大西洋、血に染めて」『機動戦士ガンダム』


 このブログを読んで下さっている方は、ガンダムファンが多いと思います。
 ですから「名サブタイトル」という今回の企画で、「大西洋、血に染めて」が真っ先に浮かんだ方も多かったのではないでしょうか。

 ガンダムでは「イセリナ恋のあと」「時間よ、とまれ」も胸に染みるタイトルだと思います。ただ「時間よ、とまれ」は永ちゃんの方が先なんだよなあ。

 ちなみに富野アニメでは他に、

「故郷(ふるさと)は燃えて」「運命の炎の中で」『伝説巨神イデオン』

「涙は盗めない」『OVERMANキングゲイナー』

「白い闇を抜けて」『Zガンダム』

 が素晴らしいな、と思いました。


第2位。


「鳴らない、電話」『新世紀エヴァンゲリオン』


 「鳴らない、電話」は、この言葉だけで孤独感が伝わってくるし、キャラクターの心情まで分かりそうだし、ちょっと自虐系の洒落にも使えるし、秀逸。

 エヴァは他にも「雨、逃げ出した後」「瞬間、心、重ねて」など記憶に残る各話タイトルがありますが、「鳴らない、電話」が頭1つ抜けていると思います。


第1位。


「ダイヤモンドは燃えつきて」『戦国魔神ゴーショーグン』


 格好いい。アニメ本編の内容はキレイサッパリ忘れているが、このタイトルだけはずっと頭に残っている。

 今回のブログネタを考えた時、真っ先に浮かんだタイトルがこの「ダイヤモンドは燃えつきて」だった。

 客観的に見たら「鳴らない、電話」の方が良いタイトルなのかもしれないが、自分の直感を信じて。

 ゴーショーグンでは他に、ややクサイが「別れのモンマルトル」、また映画版サブタイトル「時の異邦人(エトランゼ)」も良いと思う。


 最終的にはベスト10に入らなかったが、候補としては

「友達は風になった」「月光に踊るピエロ」『ゲッターロボG』

「天使のビターキッス」『銀河疾風サスライガー』

「巻き起これ・嵐・正義の拳法」(問答無用で格好いいな!)『マシンロボ クロノスの大逆襲』

 がありました。


 さて次は、今回調べたタイトルの中で、面白かったものをご紹介します。


4回目

 前回は、素晴らしいと思えるロボットアニメのサブタイトルをご紹介しました。

 今回は、その作業の過程で見つけた、面白いサブタイトルを紹介していきたいと思います。
 参考資料、対象作品などは前回と同じです。

 面白い各話タイトルは、2パターンに分かれます。

 つまり、作る側が「面白いタイトルをつけよう」と思って・実際に面白いものと、製作側にはそんな意図は無いのに・面白くなってしまったものです。

 前者のパターンから見て行きましょう。

 面白いサブタイトルが多い作品は、まず『無敵ロボ トライダーG7』です。
 こんな感じ。


19話「ホットケーキはどんな味?」

 かわいそうに。食べたこと無いのかしら。


20話「感激!! ボーナスが出る」

 不況時代を先読み。涙が出ます。


23話「歯なしにならない話」

 すがすがしいほど駄洒落。


24話「キャベツがなくなる日」

 何があった。


32話「ああ専務! 男涙のアルバイト」

 専務なのにアルバイト。泣くなという方がムリ。


 どうですか。

 他に、『最強ロボ ダイオージャ』もなかなか面白いタイトル揃いです。

 ダイオージャは水戸黄門をモチーフにしているアニメですから、これは絶対欠かせないですね。

19話「どっちがどっち? 2人のスケさん」


 また、

27話「バルジャン・がんばるじゃん」

 みたいな、どうしようもない駄洒落のタイトルがあるかと思えば、

39話「仙人をやめたかった仙人」

 と、ヘンに哲学的なタイトルもあります。


 『超人戦隊バラタック』も面白いタイトルが多いですが、トライダーに比べると少し弱い気がします。
 もう面倒なんでタイトルとツッコミだけ列記しますね。

「スキスキ大仏さま」(マニア)

「パンダが欲しい!!」

「ドバッ!! 花火が見たい」(花火でドバッ?)

「日本中のお金を奪え!!」(欲張り。しかもこの時の敵ロボ名が「ネソベッタ」。ダメ人間ですね)

「チリ紙交換でーす!!」

「ニンジン たべたい!!」

「もう終りでーす」


 ちょっとお腹が膨れてきましたね。



 ではぼちぼち、「製作側にはそんな意図は無いのに・面白くなってしまったタイトル」をあげていきましょう。


 『グレートマジンガー』のサブタイトルは、やたらと感嘆符が多いです。

 それに勢いのある言葉がつくと、

「爆死!! 美しき人間志願者!!」

 のように、勢いだけで乗り切ったようなタイトルが生まれます。


「グレートマジンガーの足が吹っ飛んだ!!」

 に至っては、やけっぱちな感じさえします。


「雪よ若い血潮を染め抜け!!」

 一瞬読み飛ばしてしまいそうになりますが、よく考えると、雪が染め抜くってなんだ?


「脱出せよ!! ヤヌスの溶岩責め!!」

 なんてのもあります。「ヤヌス」に「責め」が加わって、ちょっとドキドキしますね。
 ぼくだけですか、そうですか。

 杉浦幸の『ヤヌスの鏡』を思い出したのもオッサンのぼくだけですか、そうですか。


 敵側のロボット名をサブタイトルに入れるのは、『マジンガーZ』に代表されるように、よくあるパターンです。

 しかしそれ故に、タイトルを列記してしまうと、敵ロボットのネーミングがあまりにテキトーなのが浮き彫りにされてしまいます。
 『ゴワッパー5 ゴーダム』。

 まあゴーダムはタツノコ作品なので、適当なネーミングもわざとっちゃあ・わざとなんでしょうが。

「合体獣! シャチホコラー」
「地獄花! キューコンガー」
「大出現! ジャンボ・キノッコー」
「巨大ロボット! ベアズリー」
「岩石巨人! ジャリアント」

 ジャンボ・キノッコーに至っては、チョイとした感動すら覚えますね。

 あと、『闘将ダイモス』では、やたらとヒロインのエリカの名前が出てきます。
 長浜監督のドラマは、サブタイトルにまで及びます。

「とび出せエリカ 命をかけて」

「エリカとダイモス 涙の戦い」

「エリカ!死刑台を登る!!」

「エリカが三輪に殺される」

「花嫁になるエリカ」

「一矢を襲うエリカの弾丸!」


 エリカ、忙しいことこの上ないです。


 あとは、単発です。ちゃちゃっと見て行きましょう。


「50%の賭け」 『星銃士ビスマルク』

 賭けという割には、けっこう高確率。


「血のギャング海賊グロッサム!」 『マジンガーZ』

 ギャングの上に海賊。


「じゃじゃ馬ならし! 炸裂! 地獄ビンタ」 『鋼鉄神ジーグ』

 激しそうなじゃじゃ馬ならし。


「元気あの子ってなんなのさ」 『ゲッターロボG』

 ♪港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ~


「死を呼ぶ天空魔城(前篇)」 『マシンロボ クロノスの大逆襲』

 なぜこのタイトルが面白いかというと、次回が「さらばグルジオス魔城決戦」で、「後編」がないから。


「てめえら全員湯あたりしやがれ!!」 『天元突破グレンラガン』

 そんな横暴な。


「誕生日は葬式の日」 『宇宙大帝ゴッドシグマ』

 散々な誕生日。


「絶叫! 俺の腕を返せ」
「女帝の趣味は豹馬狩り」『超電磁ロボ コン・バトラーV』


「虹の橋を渡る少女」 『UFOロボ グレンダイザー』

ロボットアニメとは思えぬメルヘン


「命知らずのメカサタン野郎!」 『惑星ロボ ダンガードA』

野郎!


 ダジャレ系

「ミスにはミスがない」 『 戦闘メカ ザブングル』

「スキーはサムイドン」 『絶対無敵ライジンオー』


 またサブタイトルには結構、他作品(主に映画)のタイトルをパロったものがあります。
 もう番組名も書かずに、タイトルだけ。

「俺たちには明日がある」

「敵ビーム波状攻撃!僕たちに明日はある」

「明日に向かって飛べ!」

「北極に進路をとれ!」

「地下道のメロディー」

「亜空間に架ける橋」

「私が信じたスパイ」

「宇宙海賊バーラック」

「マッハブラスターGOGOGO」


 またウッカリしたのか、それとも「もういいや」と思ったのか、まんま他作品名を使っている各話タイトルもあります。

「ここより永遠(とわ)に」

「勝手にしやがれ」

「招かれざる客」

「バニシング・ポイント」


 ちなみに『勇者特急マイトガイン』は、もともと小林旭のマイトガイから作品名が来ているためか(関係ねーか)、映画からとったタイトルが多いです。。

「荒野の決闘」

「最も危険な遊戯」

「永遠(とわ)に美しく」

「ブラックガイン」


 富野作品では、ターンエーに
 
「ハリーの災難」

 ってのがあります。これもヒッチコック作品、まんまですね。

 まあターンエーは1話目からして、

「月に吠える」

 ですからね。まんま萩原朔太郎。


 さて、4回にわたって書いてきたロボットアニメのタイトル・サブタイトルについての話は、今回で最後です。


 気に入っていただけたかしら。

 ばいばーい。

 

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コメント 2

アルベオ

マイトガインの元ネタに関して高松監督が数日前にツイッターでつぶやいてましたね
https://twitter.com/takama2_shinji/status/426329394190114816
by アルベオ (2014-01-25 19:01) 

坂井哲也

アルベオさん、コメントありがとうございます。

マイトガイシリーズが由来であることは知っていましたが、教えてもらったツイッターで初めて作品名まで知りました。

シリーズ全般じゃなくて、1つの作品から採ったんだ…
by 坂井哲也 (2014-01-26 11:02) 

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